「コンフォルト」最新号に、取材協力をした記事が掲載されています。
川島織物セルコンのデザイナー 本田純子さんがデザインを手掛けたカーテンを、僕のアトリエ兼住宅の窓辺にコーディネートするという企画です。
本田純子さんのデザインは「Sumiko Honda」のブランド名で発売されています。
僕のアトリエ兼住宅はとても細長い間取りをしていて、その分、すべての部屋が「窓辺」という雰囲気の空間になっています。
そこにはロールスクリーンやカーテンを吊りこんであるのですが、いったんそれらを取り外し、本田さんがデザインされたカーテンを吊りこんでいきました。
この企画に先だって、本田さんがアトリエにお越しになり、それぞれの窓辺の様子を丁寧にご覧くださいました。そこにはどのような光が入り込んできて、それらはどのように移ろい、どのように影を落とし、そしてその向こうには何が見えるのか。
そこにしかないものに耳を傾けるようにして紡ぎだすデザインは、もともと日本に昔からあった美意識だったように思います。僕の大好きな修学院離宮や桂離宮なども、まさにそのような美意識に満ちたものだと思います。
そうしてアレンジしてくださって、最初に登場したのは意外にも「白い」カーテンでした。シルクとポリエステルの生地を重ねながら、窓辺に独特の奥行きがつくりだされていくのを目の当たりにし、息を呑む思いでした。
そのほか、それぞれの窓辺のイメージにあわせた何種類ものカーテンが登場しますが、それは「コンフォルト」を読んでのお楽しみ(笑)
本田さんが今回の企画で考えられたデザインプロセスや、テキスタイルの話など、奥行きのある内容です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます