北庭の楽しみ

2022-05-06 21:55:39 | 月見台の家


ちょうど10年前に1年点検に伺った「月見台の家」のスナップ写真。
その前年に建設中だったときには東日本大震災に遭い、資材不足のなか完成にこぎつけた住宅でした。

あたりまえのことを大事にしよう。そんなことを切々と考えさせられた時期でもありました。
だから、この室内にソファが運び込まれ、北側の庭に面したリビングが居心地の良い居場所になったときには、本当に嬉しかったのです。
北側に面しているから直射日光は入らないのだけれど、そのぶん穏やかで静かな空間になりました。
窓には通称「吉村障子」が建て込まれ、障子を閉めると一面の光窓のような風情になります。

大きめのソファに身を委ねて無為に時間を過ごしたくなる雰囲気。
そんな雰囲気をつくりだすためには大事にしたことは、余計なデザインをせずに、窓辺の明かりと、穏やかな陰影だけで空間をつくること。
そのぶんフォトジェニックな要素は無いのだけれど、この空間に身を置くと、じんわりと効いてくる。
そんな気分を大事にしたかったのです。


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