今年の初夏にできあがった「梅ヶ丘の家」。大きな2世帯住宅で、クラシカルなイメージの住宅を、というご要望を受けて設計をした家です。
見どころも盛りだくさんなので、ぜひいろいろご紹介したいのですが、その最初の写真がこれ。
階段の光景。特に変わったところのない階段で、使っている材料も手に入りやすいものばかり。
にもかかわらず、なんともいえない趣きがあるように思います。
ちょうど家の裏側に、緑が見えるはず。そんなイメージを頼りにそっと開けた小窓。
大きな壁のなかに穿たれた、小さな窓。
うんうん、ロマネスクだ、これは! そんなことを胸に秘めながら、設計しているときから楽しみにしていた場所でした。
そして本当にロマネスクの建築のように、仄暗い空間のなかに印象的に光が差し込み、外の緑が垣間見えて。
ある意味で、建築のいちばん初源的な光景なのだと思います。
そんな光景が、ぼくはとても好きです。
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