杉並で進行中の現場。ここは古い家の建て替えで、主要な庭木を残し、それらの庭木に寄り添うようにプランニングをして設計した家です。
道路に面した前庭には立派な百日紅があります。百日紅は花の期間が長く楽しめますね。
工事中のブルーシートが張られた写真ではお伝えしづらいですが、室内のいたるところからこの百日紅が印象的に眺められるように設計してあります。
こうしてみると、百日紅に寄り添うような家の佇まい。思い通りの雰囲気になってきました。
と、そんなことを思っていたら、ブルーシートのなかの方からカサコソという羽音が。
ヒョイと覗いてみたら、なんとつがいの鳩が足場の上でくつろいでいました。
この家を気に入ってくれているのでしょうか。
こちらのことは気にも留めず、足場の上を行ったり来たり。
古い百日紅に見守られるようにして、つがいの鳩が遊ぶ光景。
そんな平和な趣に、しばし見入りました。
コロナ禍や自然災害、海外に目を向ければ混迷を極める社会情勢。
悲しい事件も多く、気持ちが重くなります。
ぼくのできることとして、少しずつでも癒しの場所をつくっていこう。