家づくりのプロセスは、建設工事が終わって建物を引き渡すといったん一区切りにはなります。
でもそこから、「暮らしづくり」のようなものが始まります。
家具はどうしようか、食器はどうしようか、家の外に目を向ければ、庭をどうしようか・・・。
これらは工事とは関係の無いものだけれども、暮らしをカタチづくる重要なメンバーたちです。
家ができあがって、後はご自由にしてください、ということでもなくて、主要なところは設計の途中から話題にして、一緒に選んだり打合せをしたりします。
ハンスウェグナーのテーブルとYチェアは、来客に合わせてどのようにレイアウトできるかもシミュレーションしながら建て主と一緒に選んだものでした。
テーブルの背面にあるコーヒーミルなどは、さすがに「これにしましょう!」なんて差し出がましいことは言いませんが(笑)、気に入ったものを手の届くところに置いておけるように棚板をデザインしておきました。
気持ちよく暮らすためには、モノがきちんと片づけられるように収納をきちんと造っておくことが大事だと思っていますが、見ていて楽しいものはぜひオモテ舞台にあるといいなと思います。
いずれここで料理教室をやりたい。テンションの上がるキッチンを!
そんなご要望から始まったこの家づくり。
つくったお菓子や料理、庭にやってくる鳥のことなど、日々の様子がインスタグラムにアップされていて、それが本当にインスタ映え!していて、自分が設計したことを忘れてしまいそうです(笑)
日々の暮らしを楽しんでいただいていることを垣間見えて、建築家としては冥利に尽きる思いです。
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