ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

台風19号と田中英道氏

2019-10-12 22:26:18 | 徒然の記
 ただいま午後6時半です。台風19号は、果たして関東に上陸したのか、これからなのか。確認しようと、テレビを見ても、さっぱり分かりません。朝方の報道では、東京と千葉の警戒情報が、中心でしたが、今はそれどころでなくなっています。

 大雨洪水警戒警報が、静岡、神奈川、東京、埼玉、群馬、山梨、長野と、ほとんど関東全域に出され、各地の河川の状況を伝える方が、優先されるようになったからです。激しく流れる川の水が、橋桁を破壊するように暴れている様子が、刻々と映し出されています。大型台風は、千葉や東京どころか、広範囲で猛威を奮っています。

 茨城に住む長男も、一緒にいて、台風対策を手伝ってくれました。空のペットポトルに、水を入れたり、雨戸の確認をしたり、個人としてやれることは全部やりました。あとはもう、外で吹き荒れる風と雨が、通過してくれるのを、じっと待つしかありません。幸にも、私の住む住宅地は、付近に溢れる川もなく、崩壊する山もありません。恐れるのは、最近頻繁に現れるようになった、強風と竜巻だけです。

 市川の方ではすでに被害が出ていますが、風速60mの強風で、屋根が飛ばされたら、お仕舞いです。前回の台風の余波で、学校の体育館が工事中のため、近くに避難場所がありませんから、そうなると、雨風のしのげる場所で、頑張るだけです。つい先ほど、館山で震度4の地震があり、家が少し揺れました。泣き面に蜂とは、こういうことを言うのでしょう。

 「人事を尽くして、天命を待つ。」「どうでもなるがいい。」と、だいぶ前から、覚悟を決めています。時間があっても、本を読む気になれませんので、動画を見ることにしました。戦う学者と、自らを紹介する田中英道氏の、講演会動画です。こんな落ち着かない時には、元気の出る、もってこいの動画です。

 「トランプ大統領の出現と、新たな日本と世界。」タイトルだけ見ても、いかにも氏らしい、気概が伝わってきます。ユダヤ民族を中心とし、世界の動きを語る氏の学説と言いますか、意見というのか、全てに賛同し兼ねていますが、心を惹かれています。世に言う陰謀説でなく、事実としてのユダヤ民族の活躍ぶりが、歴史の事実として、語られていきます。

 秦氏がユダヤ人であったとか、秦の始皇帝もそうだったとか、まだ俄かに信じられない気持ちですが、それは別として、反日・左翼と、グローバリストへの断固とした否定論に、爽快感があります。悲憤慷慨せず、静かな語り口ですが、どことなく皮肉で、おとぼけの口調に、親近感を覚えます。

 20世紀はマルクシズムの時代でしたが、彼らの理論は見事に破綻し、すでに過去のものとなってしまいましたと、切り捨てます。ブレジンスキー氏も、「大いなる失敗」のなかで、同じような意見を述べていましたが、それでも日本では、まだ反日・左翼とグローバリストが、大きな顔をしています。

 「階級史観なんて、彼らは言いますが、そんなものはありません。」「そうでなく、役割分担というのが正しいのです。」「人は社会の中で、それぞれの役割を、果たしているということです。」「階級などというから、差別とか、格差とか、つまらないものが出てくるのです。」「彼らのやっていることは、批判ばかりです。」「批判して、攻撃して、その先にあるものは、」「国民を弾圧する、共産主義国家でした。」「彼らは、観念だけで理想を言い続けましたが、」「今ではもう、騙される人はいません。」

 氏の言葉を引用していると、台風のことを忘れます。風采の上がらない、老人なのに、相変わらず話を聞く度に、虜になります。それは、なんと言っても、氏の体全体から伝わってくる、日本への愛です。頑迷な保守主義者のように、居丈高に「神国日本」とか、「万邦無比の神津国」などと言わないで、口ごもりながら、訥弁なところに魅かされます。

 人見知りで、引っ込み思案のように見えますが、語っていることは、辛辣で、大胆です。闘う学者と、自らで言う通り、私のように口舌の徒でなく、行動する学者です。日本国史学会の会長である氏は、定期的な講演会を催し、世論のに喚起に力を尽くしています。私が氏に敬意を表するのは、自分の立ち位置を明確にしているところです。

 1. 世界は、ユダヤ民族が動かしている。
 2. 今ユダヤ民族は、祖国のないグローバリストと、イスラエルに住む愛国者との二つに分かれている。
    3.  トランプ大統領は、愛国者のユダヤ人に支援されている、最初の大統領である。多少礼節にかけるが、マスコミが酷評するほど、愚かな政治家ではない。
 4. 安倍総理は、自国第一主義を、トランプ大統領より先に掲げた政治家である。
 5. 自国第一主義は、差別主義や、孤立主義でなく、自分の国を愛するということであり、世界の常識である。
    6. 自国を愛する国々が、互いを認め合う世界を、国際社会という。国境もない、国も民族も、文化もない、おかしな社会は、観念だけで作られた虚構である。

 台風の騒ぎ中で見ていますから、正しく聞き取れず、勝手な解釈の部分も、あると思いますが、大筋は間違っていません。私のように、安倍総理を支持したり、不信を抱いたりせず、率直に評価しているところにも、敬意を評します。トランプ氏についても、そうですが、私は氏のように、大胆に支持を表明する勇気が、ありません。

 自分にできないことをする人物を、昔から、私は尊敬しますので、当然そうなります。

 ( 外ではまだ、雨風が激しく、わが家を叩いています。いつ停電になってもいいように、今晩はもう、床に就くといたします。 )
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