ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

理解できない出来事/三件

2012-07-11 13:12:48 | 徒然の記

 一番目は、またしてもいじめだ。

 大津市の公立中学校で、二年生の男子が自殺した。一昨年の11月に、桐生の新里東小学校で、女子生徒が自殺した時も書いたが、生徒の親にとって、今回も学校と教師は勿論のこと、警察も頼りにならなかった。

 桐生市の時は学校名を報道したのに、今回はなぜか、校名すら公表しない。新聞やテレビからして、腰の引けた姿勢で対応しているのは、なぜなのだろう。自殺の予行演習といういじめを、クラス担任が笑って見ていていたと言うのだから、死んだ生徒は勿論のこと、親はどんな気持ちだったのかと、たまらない思いがする。

 刑法がどうなっているのか知らないが、いじめは犯罪であると、学校でキチンと教育すべきなのだ。

 見て見ぬ振りをすることも、犯罪に加担していることになると、本気で教育して欲しい。学校だけでなく、家庭でも警察でも、理解を共有し、マスコミは、それこそ社会の公器として、使命感を持ち、子供のためにもっと頑張らなくてならない。子供は国の宝と、口で立派なことを言うわりには、いつまでも大した手を打たない私たち大人を、子供は何と思って見ているのだろう。

 二番目は、原発事故の放射能汚染データを、米国大使館経由で入手しながら、適切な対応を怠り、結局は役に立たなくしてしまった、役人たちの無責任さだ。外務省、経済産業省保安院、文部科学省が関連している。

 連絡したが確認しなかったとか、なぜ放置されたのか原因不明だとか、官僚たちが、悪びれもせず言い訳を述べている。データが活用されていたら、原発被害を少なくし、被災者や死亡者の数だって減らせたと言うのに、どうしてこんな説明が許されるのだろう。

 官僚怠慢は、犯罪として責められるべき行為と、私は思う。普通の犯罪のように個人の特定ができず、責任が分散され、当事者意識が薄れるのだろうが、これは、学校におけるいじめの責任を、うやむやにする状況と酷似している。

 ちゃんとした大人で、しかも国政を遂行する立派な官僚が、立派な手本を見せてくれるのだから、学校で生徒たちに、いじめが犯罪だと教えても空しい気がする。

 最後は、個人のプライバシーなどと意味不明の理由で、原発事故の録画を隠そうとする東電だ。東電がプライバシーを言うのなら、事故で避難所に移動させられ、プライバシーはおろか、命まで失った住民たちはどうなるのかと問いたい。

 しかし私の怒りは、東電以上にマスコミへ向けたい。こんなくだらない東電の理屈を、不思議な顔もせず報道する神経の方を疑いたい。

 自社の意見を述べるのが難しいと言うのなら、いつものように、東電を批判する識者の意見を、大きく報道すれば良いだけの話だ。学校でのいじめも、役人の怠慢も、東電の身勝手な言い訳も、すべて、マスコミが黙認していると言うことになる。

 三件ともに理解できない出来事として、マスコミにもの申したい。こうして、今日と言う日が暮れようとする。本日は好天だったが、明日から梅雨に戻り、うっとうしい日が来るらしい。

 しかし私は、既に鬱陶しい。

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