ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

拉致問題・青山繁晴氏の意見 -2

2024-04-02 22:34:54 | 徒然の記

   1.  令和6年2月16日【ぼくらの国会・第673回】「金与正氏の誘惑を切る」〉

   ・最近はあまり言われないけれども、ウクライナ戦争の現実をご覧になっても分かるように、本当は国際社会、国際政治の現実が「力 ( ちから )」だということ。

   ・力による現状変更は許さないと、安倍総理が何回も言われましたようにその言葉は正しくて、民主主義諸国の普遍的な考え方なんです。

   ・だがそれは逆にいうと、力によって自分の都合の良いように現状を変えようと、独裁者あるいは独裁国家が行っている現実があるから、安倍総理もそう仰っていたわけですよね。

   ・現実を真っ直ぐに見ますと、ウクライナ戦争やガザが示しているのは、残念ながら世界を動かしている最大のキーワードは、「力」であるということです。

   ・憲法九条は、日本が自国の力を発揮することを全部禁じています。主権国家が自国民を守るための手段、武力による威嚇はダメと九条に書いてあります。しかし武力によって威嚇するというのは、そもそも戦争を起こさせないための抑止力という考え方なのです。

   ・第二次大戦であれほどの犠牲を払って生まれた正しい概念なんですが、これもダメ。九条の後半では陸海空軍もダメ、そしてその他の戦力の保持もダメ。

   ・さらに国が国民のために戦う権利、国の交戦権、国際法の根幹なんですけれども、これも認めないという。一体誰が、誰に対して認めないと言っているのか。日本が日本に対して認めないと言っているのか・・・滅茶苦茶なことを言っている。

 この話になりますと、私は身を乗り出して参加します。敗戦後にGHQが統治政策の一環として押し付けた「日本国憲法」、この憲法づくりに協力した変節の反日学者、その「日本国憲法」を不滅の「平和憲法」として日本中に浸透させた反日のマスコミ・・・「ねこ庭」で言う「トロイの木馬」ですが、やっと氏がここで厳しく批判しています。

 占領下の国で触ってはならない憲法を、国際法に違反して作らせたのが「日本国憲法」です。GHQの素人たちがわずか1ヶ月半で作ったと言われる憲法案を、東大の変節学者たちが喜んで受け入れたため、「日本人が作った」ことになっています。アメリカの独立宣言やリンカーンの言葉を持ってきたり、英語直訳のいい加減な憲法ですから、青山氏の言う通りメチャクチャな日本語になっていて不思議はありません。

 それより不思議なのは、GHQの置き土産に過ぎない「トロイの木馬」たちの言うがまま、為すがままに、「日本国憲法」が有り難がられてきた戦後の79年間ではないでしょうか。

 自由民主党の中の保守系議員が「憲法改正」を主張しているのに、共産党を筆頭に反日左翼野党が激しく抵抗するため、衆参両院での「憲法審査会」さえ開けない有様です。

 GHQ統治下の衆議院で「日本国憲法」が審議された時、賛成421票、反対8票の大差で採択されていますが、反対の8票を投じたのが主として共産党だったことを今では誰も言いません。党派と名前が記録に残っていますので、紹介しておきます。

 日本共産党・・・柄沢とし子、志賀義雄、高倉輝、徳田球一、中西伊之助、野坂参三、

 新 政 会・・・穂積七郎

 無所属クラブ・・・細迫兼光  の計8人です。

 衆議院の採択が終わると次は貴族院での採択でしたが、全てGHQの厳しい監督下で行われています。( 詳しく知りたい方は、国会図書館に眠っている当時の資料を探されることをお勧めします。)

 共産党が大挙して反対した理由は、簡単です。彼らは政権を取ったら、党直轄の「日本共産党赤軍」を作る予定でしたから、「軍事力放棄」の憲法に賛成できるはずがありません。国民と自由民主党を混乱させるため今はその方針を隠し、「憲法改正」に反対しているに過ぎません。

  テーマを外れた横道へ進まないため、これ以上踏み込まず、氏の意見の紹介に戻ります。

   ・憲法九条の意味を、北朝鮮や中国、韓国、あるいはロシアがよく知っているので、九条がある限り、自国民が拉致されようが、横田めぐみさんを含む本当は100人を超える拉致被害者をそのままにされようが、日本は何もしてこないという北の侮りは変わらないのです。

 4人の専門家が意見を述べていたのは、 TBS NEWS DIG  「# 報道1930」の動画でしたが、朝鮮総連を通じて北朝鮮が動画を入手していると推測しました。出演者たちの意見が、北へのメッセージになっているのではないかとの説明もしました。

 青山繁晴氏の【僕らの国会】は、氏の説明によりますと政府関係者だけでなく、与野党の議員や、中国、韓国が見ているそうですから、この動画も北朝鮮が見ているのは間違いなさそうです。反中国・反韓国議員として、氏には両国から入国ビザが出されないと聞きますので、北もそうなることを承知の上での発言だと思います。

 勇気のある発言なのか、無謀な発言なのか、色々な見方があると思いますが、北朝鮮に忖度する人間が多い中で、自由民主党にこのような意見を持つ政治家がいると知らせるのは良いことではないでしょうか。

 コメントなしで紹介するつもりでしたが、予定外の説明を入れたため、まだ半分も進んでいません。次回も続きますので、関心のない方はどうかスルーしてください。

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拉致問題・青山繁晴氏の意見

2024-04-02 14:50:55 | 徒然の記

 言い足りないことがあるけれど、一つのことを長く続けていると、日本の現在の問題から遠ざかるのではないかと考え、昨日「拉致問題に」に一区切りをつけました。現在を知る早道は青山繁晴氏の【僕らの国会】で、氏の動画は常に今の問題を解説していますから、こんな時に便利です。

 久しぶりに動画を観て、何と「拉致問題」が、現在の日本の問題だったかと知る驚きがありました。それなのに地上波のテレビと、大手新聞がほとんど取り上げていないのは、いつもの「報道しない自由」なのでしょうか、不思議な日本です。

 前回まで「拉致問題」に関し、専門家5人の意見を紹介しましたので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々のため、欠かせない意見の一つとして氏の話を追加することにしました。

 自由民主党の総裁選挙に名乗りをあげている氏が、どのような観点から「拉致問題」を語るのか。気持を新たにして、下記2つの動画を紹介します。

  1.  令和6年2月16日【ぼくらの国会・第673回】「金与正氏の誘惑を切る」

  2.  令和6年3月 6日【ぼくらの国会・第689回】「北朝鮮は体制危機」

  氏の動画を観るようになったのが何時頃だったか覚えていませんが、最初は反日共同通信社の元記者という氏の経歴からくる不信感がありました。

 派閥なし、後援会なし、支持団体なしと口癖のように言い、政治活動は全て自費でやっている。金を貰っていないので、派閥、後援会、支持団体からの制約を受けず、自由に発言し行動すると公言します。

 正義感に溢れる人物と思いましたが、政治家がそんなやり方で続けられるのだろうかと、疑問を抱きました。しかし氏は平成28年に参議院議員に当選して以来、今年で8年になりますが、主義主張を変えずに活動しています。それだけでなく選挙のたびにトップ当選し、自由民主党内の数少ない保守派議員を集め政策集団「護る会」を作り、支持層の輪を広げています。

 自由民主党を中から変えるという主張が、口先だけの公約でなかったことを、7年間の実績が示しています。しかしここ8年間、地上波のテレビと大手新聞は青山氏と「護る会」について、全くと言って良いほど報道していません。従ってネットの情報に無縁な人にとって青山繁晴氏は、この世に存在しない人物なのだろうと思います。

 「彼は、自民党のガス抜き要員に過ぎない。」と酷評する人間もいますが、「ねこ庭」ではこうした諸条件を勘案し、「もしかすると氏は、自由民主党の希望の光でないか。」と敬意を表しつつあります。

 いつも前置きが長くなりますが、氏の意見を 1.番目の動画から紹介していきます。

  1.  令和6年2月16日【ぼくらの国会・第673回】「金与正氏の誘惑を切る」〉

   ・金与正 ( きむ・よじょん ) 氏は肩書きを朝鮮労働党の副委員長と言ったり、国務院と言ったりしていますが、全体的にいうと西側のメディアは「金与正氏」という言い方をしています。

   ・あくまでも実の娘というというところに意味があって、実力をどれほど持っているかについてはサッパリ分からない。さほど無いという見方もあります。

   ・独裁者本人が言えないことを女性という華やかさを使って、世界にアピールする役割をさせていることはハッキリしています。

   ・その与正氏が岸田総理に話しかける形で、北朝鮮側の条件を飲むならば平壌 ( ぴょんやん ) に来て良いと、偉そうな言い方です。要するに彼女は日本を「軽侮」、軽く見て侮っているということです。

   ・侮っているのは本来の日本ではなく、ハッキリ申すと、憲法九条のもとの日本を軽く見て侮っている。

 4人の専門家の話を聞いたばかりなので、私は無意識のうちに比較してしまいます。落ち着いた声ですが、話の内容は穏やかでありません。専門家たちが持ち上げていた与正氏を批判し、しかも日本の戦後問題につなげる解説です。

 氏の話は、「憲法改正」を常に日本の最重要課題と考える「ねこ庭」の主張と重なります。4人の専門家たちになかった視点でもあり、無視することができません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々が、果たしてどのように受け止められるのか。次回も続けて紹介いたします。

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