ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

拉致問題・青山繁晴氏の意見 -7 ( 憲法改正解散 )

2024-04-07 18:14:29 | 徒然の記

  1.  令和6年2月16日【ぼくらの国会・第673回】「金与正氏の誘惑を切る」〉

  ・北朝鮮は、めぐみさんを帰せば日本の世論が動くということを学びました。しかし帰せないんです。

  ・なぜならめぐみさんは、独裁者一族の秘密を知ってしまったからです。僕は今でも「拉致被害者対策本部」の中にいる人と議論をしていますが、沢山の脱北者の話や証言その他を総合して、僕と同じ推測をする人がいます。

 青山氏は、この話を「家族会」に伝えているのでしょうか。仮に事実だとしても、「ねこ庭」を訪問される方々への紹介に戸惑いがあります。

  ・横田めぐみさんを帰すことを、今も北朝鮮はためらっています。

  ・独裁者一族の秘密とは、独裁者には正統性がないということ。そもそも初代の金日成国家主席が、金日成という名前ではなかったこと。これは「らしい」でなく、「なかった」ということです。白髪の老人の義賊だったはずの金日成が、当時のソ連の工作によって、若い将校に仕立て上げられたということですから、そもそも最初から正統性がありません。

  ・北の独裁者は、そこが国の弱点だと自分でもよく分かっているはずです。もし横田めぐみさんがその秘密を知っていたとしたら、北は絶対に帰せない。

  ・従って彼らは、なんとか他の拉致被害者で終わりにしたいと考えている。

 突然氏の話がとんでもないところへ飛び、金一族の秘密の説明になりました。しかしその秘密と横田めぐみさんが、どこで結びつくのでしょう。

  ・だから金与正氏が、拉致問題は全部解決済みという北の要求を全部飲めと言っている本当の意味は、最初の交渉材料なんです。

 与正氏の発言に移り、秘密の話をやめました。

  ・これだけの人間を帰すから、横田めぐみさんを含む残りの人間に関しては全部諦めるということを、岸田総理が日本国民に説明する約束をしろと言っている。

  ・そんなこと、言えるわけがないじゃないですか。

  ・動画のタイトルに「誘惑」という言葉を使っているのは、与正氏が明らかに、日本の政治状況につけ込んで手を伸ばしているというのが間違いのないところだからです。

 「日朝国交正常化促進議員連盟」の所属議員152名の顔を思い浮かべますと。氏の説明がうなづけます。与野党を問わず、拉致問題より国交正常化を優先しているのですから、彼らを通じて日本の情報は筒抜けでしょう。一族の秘密問題を省略しても、話としてはこちらの方が重要です。

  ・でもこれは単なる「誘惑」だからと、知らない顔をするということはできません。

  ・横田めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんが、動きが少し出ているんだから、ちゃんと日本政府は動いてください、なぜ何もしないのですかと、血の滲むような叫びとしておっしゃっている。

  ・これは正しい意見なので、無視するわけにはいかないんですよ。

  ・与正氏のこういう発言の中身を見抜いた上で、1人も諦めないで、横田めぐみさんだけでなく、有本恵子さんであれ誰であれ、取り返すということを、やはりこれを機会に進めなくてなりません。

 今のところ話せるのはここ迄ですと氏が話し終えると、司会役の三浦秘書が踏み込んだ質問をしました。「青山議員が総理になったら、何をしますか。」・・突然の質問に驚きましたが、氏の答えにさらに驚きました。

  ・僕が秋の総裁選に勝って、総理になったとして、仮に今のような状況だったとしたら・・・

    1.  先ず、帰せる人を帰すという北の要求を受け入れます。

    2. 直接関係ないと思われるかもしれませんが、次に衆議院を解散します。 

    3.  解散のテーマは、「9条の改正」です

    4.  ここで自衛隊を国軍にするという可能性が出てきたら、陸海空軍統合の救出部隊を編成します。

    5.  北朝鮮の見えるところで、拉致被害者の救出訓練をします。

  ・国会はもちろん大揉めになるでしょうが、今の自衛隊法等の範囲内で不可能ではないので、これを行います。つまり総裁選に勝利すると同時に衆議院を解散し、国民に「憲法改正」の真意を問うということです。

 国会が大揉めというレベルでなく、日本中がひっくり返る話です。昭和35年の「60年安保騒動」の時私は高校3年生で、北九州に住んでいましたが、大荒れの国会と国会周辺の騒動が身近な出来事として伝わってきました。

 「日米安全保障条約」を単にアメリカ軍に基地を提供する為の条約から、日米共同防衛を義務付けた、より平等な条約に改正するものだったのに、国を二分する大騒ぎでした。国会議員、学生、労働組合だけでなく左翼市民や新左翼の過激派が参加した大規模騒動でした。

 今日本の「憲法改正」に反対しているのは、アメリカの民主党政権だけでなく、中国、韓国、北朝鮮がさらに激しい拒絶反応です。安倍総理が暗殺されたのは、「憲法改正」の旗を下さないからだったと、今も思っています。「日本の戦後政治史の分岐点となった安保改定」と語られる、「安保騒動」ですが、「憲法改正のための衆議院解散」は、反日左翼勢力の動き次第でそれ以上になる可能性があります。

 氏の発言を「ねこ庭」で表現するとしたら、次のようになります。

  「戦後政治総決算のための憲法改正」「憲法騒乱」

 「日朝国交正常化促進議員連盟」の所属議員152名が、即座に氏の総裁選妨害に動き出し、中国と韓国に親しい議員が共同歩調を取ります。ネットでの発言なので表立った論評をしませんが、地上波のテレビと大手新聞が報道したら、北朝鮮はもちろんのこと、中国、韓国が騒々しく反応するはずです。

 氏の発言は彼らへの宣戦布告ですから、氏の大胆さ ( 無謀さ ) に驚きました。もう少し慎重であってほしいと思う反面、このくらいの決意表明ができなければ「憲法改正」はやれないという共感もあります。「憲法問題」を口にするのが憚られ、マスコミも決して報道しない時代が長く続きました。安倍元総理が「憲法改正」を常に語るため、タブーだった「憲法改正」という言葉がテレビと新聞に出てくるようになりました。

 皮肉なことにそれは常に、「憲法改正反対 ! 」という文脈の中で使われましたが、ともかく「憲法改正」という言葉が活字になり、音声となった事実を、「ねこ庭」のスクラップ帳が教えてくれます。安倍元総理の大きな功績ですが、その功績が氏の命を奪ったので、青山氏もそれなりの覚悟をした上での発言と受け止めました。

 あと少しで動画が終わりますが、ここで一区切りを入れ、冷静になって残りを紹介したいと思います。

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