8月に限らず、月末にはいつも決まった楽しみがあります。それはカレンダーの掛け替え作業です。居間とトイレと机の前のカレンダーを一枚めくり、新しい月に予定を書き込むのです。
いつからか、これが月末の楽しみとなっています。
カレンダーの 予定はみんな
病院の日
そんな川柳がありましたが、私たち夫婦の予定もそんなものです。歯医者、外科、内科と二人の予約日を書き込みます。以前は車で病院へ行っていましたが、免許を返納した現在はモノレール、バス、電車と乗り継いで行きます。杖をついての歩行ですから、のんびり、ゆっくり、時間の余裕をたっぷり取っての病院通いです。
コロナ騒ぎ以来「引きこもり老人」になっていますので、たまに外出すると見るものが皆新鮮です。
「車がないと、大変ですね。」
病院の先生が同情してくれます。
「いえいえ、子供の遠足みたいなもので、楽しいですよ。先生の顔を見ると、元気が出ますし。」
お世辞も半分混じっていますが、私は病院の先生を尊敬し信頼しています。歯医者の先生は痛む虫歯を即座に治療し、楽しく食事ができる歯を維持してくれ、外科医の先生は癌の手術をしてくれた方で、まさに命の恩人です。内科の先生は胃痛や頭痛の時、お世話になります。
市の健康診断やコロナのワクチンの時にも、お世話になった顔馴染みです。
「貴方の面倒は、一生診てあげますよ。」・・・年四回の定期検診をする外科医の先生
「貴方が100才まで生きるお手伝いをしましょう。」・・毎月健診の内科医の先生
気持ちが通じたのか、先生方が嬉しい約束をしてくれ、交通機関を乗り継いで行っても苦にならず、楽しい通院になります。従って月末のカレンダーの書き換えは、楽しい作業ですが、家内が私のように通院を楽しんでいるのかどうか、それはなさそうです。
町内の自治会の副会長をしていた時は、毎月の定例会の他に役員会や飲み会がありました。役員をやめた後は、小学生の下校を見守るスクールガードをやりました。毎週月曜日に、一年生だけが下校するので、子供たちを自宅近くまで見守る仕事でした。
膝の具合が悪くなり、杖のお世話になるようなって辞めましたが、カレンダーを新しくする度、子供たちの元気な顔を思い出します。先日買い物に出かけた時、見たような顔の子供がいたので声をかけました。
「〇〇君じゃないの。」
「はい、そうです。」
「今、何年生ですか。」
「中学一年生です。」
何と、当時の小学一年生が中学生になっていました。そんなことも思い出します。一番楽しいのは、三日に一回の呑める日を、赤い丸で囲む時です。以前は気の向いた時に呑んでいましたが、手術をして以来家内との約束で休肝日を二日入れ、飲む量を決めました。ビールなら350mlを一缶、ワインはワイングラス一杯、日本酒は一合、焼酎はウイスキーのダブルグラスに7分目の水割りかお湯割りです。
詳しく書いているのは、カレンダーに赤丸を入れた後、何を飲もうかと想像する楽しみがあることを伝えたかったからです。
しかしそれよりも、さらに嬉しいのは、息子や孫たちが来る日がたまにあることです。ボールペンで予定を書いた後、ピンクのマーカーで目立つように色をつけます。伊藤貫君のヘンテコな動画の紹介をやめた翌日は、このようにして、のんびりと、楽しく、カレンダーの掛け替え作業をしていました。
そして今日は、自転車で図書館へ行き、帰りにクリーニング屋で冬物のクリーニングを受け取ってきました。歩くのは難しくても、自転車ですと無理をしなければ3、40分の距離なら平気なのです。ゆっくりとしか走れませんが、頬に当たる風と日陰の涼しさに、心が躍ります。
余った時間は、溜まっていた千葉日報新聞の切り抜きをしました。7月8日から8月30日まで、まるまる一月以上伊藤君のヘンテコな動画につき合っていましたから、新聞がそのままたまっていました。
スクラップ帳に貼りながら、一番多かった記事を思いだすと次のようになっています。
1. 自民党秋本議員の収賄事件・・風力会社との癒着 競走馬組合への出資
2. 福島原発処理水に関する宮城漁協、全漁連の反対と中国の強硬な反対
3. 日米韓首脳会談と新時代のアピール 中国の反発
4. マイナンバーカードと保険証の問題 河野デジタル相の責任問題、
5. 防衛費増額、防衛装備品輸出への動き、極超音速、迎撃への日米開発協力
☆ 毎年恒例の「終戦の日・反戦記事」
記事の多い順、問題の大きいと診られる順に並べますと現在の日本の状況が見えてきました。しかし一番記事の量が多く、しかも毎年変わらない「反戦記事」が日本の病根を教えます。相変わらず、記事の基調にあるのは、
・戦争は無謀な軍が行なった
・国民は軍と政府に騙されて、悲惨な戦争に駆り出された
・どんなことがあっても戦争を繰り返してはならない
・二度と日本を、戦争のできる国にしてはならない。
国営放送とも言えるNHKを筆頭に、朝日新聞、共同通信社、毎日新聞、読売新聞、日経新聞、産経新聞までが、一斉に「日本がした間違った戦争」を報道し、国民に「反省」を促します。大手マスコミが戦後78年を経過しても、先の戦争では日本が一番悪かった、日本に責任があると、「東京裁判史観」、「自虐史観報道」を止めません。戦犯という言葉は国会決議で無効とされ、日本に戦犯はいないとされているのに、共同通信社が「A級戦犯」という死語で記事を全国発信していました。
敗戦になりGHQに支配される以前は、大手マスコミが派手な戦争報道をし、国民を駆り立てていたのに、自分たちには何の責任もないかのように記事を書き続けています。彼らの記事が「憲法改正反対」の最も大きなキャンペーンとなり、日本の防衛を骨抜きにし、中国、ロシア、北朝鮮の核の前に無力な日本を作りました。
「日本人のクズ」の伊藤貫君は、こんな大手マスコミを批判せず、日本国民を侮蔑します。
「日本国民はお馬鹿さんだから、核武装の議論さえ出来ず、国の破滅を招いている。」
楽しいカレンダーの掛け替え作業の話が、いつの間にか「伊藤貫君」の話に変わりました。「終戦の日」の大手マスコミの記事の話から、つい伊藤貫君につながったのです。これだけ見ても、彼の雑談が、どれほど的を外れていたのかが分かります。
いずれにしましても、新しい9月のカレンダーに彼の名前はありません。