朝日新聞元編集委員の山田厚氏と左翼弁護士の升味佐江子氏に持ち上げられ、笑顔でお喋りする氏に、保守本流の姿は見られませんが、連続11回の当選と言いますから、地元の選挙民の方々には魅力のある人物なのだと思います。
しかし氏が「保守本流」の政治家でないことを証明するのは、とても簡単です。ウィキペディアの情報を紹介すれば、済むからです。なぜこんなことをしたのか分かりませんが、ウィキペディアは過去から現在まで、氏が答えた新聞社等のアンケートに関する回答、インタビュー時の言葉、国会での発言などを、「政策主張」とタイトルをつけひとまとめにしています。
スペースの許す限り紹介すれば、一目瞭然で事実が見えます。もしかするとウィキペディアも氏の「保守本流」に疑問を抱き、読者のために便宜を図っているのでしょうか。しばらくコメントなしで紹介しますので、各自で判断していただければと思います。
〈 政策主張 〉
・憲法改正について平成29年のアンケートへの回答・・「どらかといえば賛成」
・憲法改正について令和3年のアンケートへの回答・・「どらかといえば反対」
・9条改憲について、令和3年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答
・憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、令和3年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答
・安全保障法について、平成29年のアンケートで「どちらかと言えば評価しない」と回答
・他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、令和3年のアンケートで「反対」と回答
・「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、平成29年、令和3年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答
・普天間基地の辺野古移転について、令和3年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答。
・平成25年11月、特定秘密保護法案の採決に際し、体調不良を訴え、議場から退席。「いろいろな問題が残っているのに、政治家として賛成する自信があるかと言ったら、あるわけない」「まだまだ議論の余地がある重要法案なのに、こう拙速に決めていいのか」と記者に対し述べた
・また「多数決は100人のうち99人が間違っていても、そっちが正義になっちゃうんだ。ファっシズムなんていつでも起きる危険性があるんだよ」と、議会で大多数を占める与党による衆議院国家安全保障に関する特別委員会での採決を、批判した。自民党で投票を棄権したのは村上ただ一人である。
・安倍内閣が推進している集団的自衛権行使のための憲法解釈変更に、批判的な言動を続けており、「行政府が法解釈して自分で勝手にやれば、立憲主義を否定することになる」「ナチスと同じ愚を繰り返す」と発言
・平成27年5月に開催された自民党の総務会では安全保障関連法案について「憲法が有名無実化する」「憲法改正なしで集団的自衛権を行使することには疑念がある」と反対したが、最終的に挙手採決に持ち込まれ、村上は途中退席し全会一致での了承となった。一方、平成24年の毎日新聞のアンケートでは、集団的自衛権行使のために憲法解釈を見直すべきだと回答しており、過去と現在の主張が異なっている
・女性宮家に反対していたが、平成29年の第48回衆議院選、令和3年の第49回衆議院選での毎日新聞のアンケートでは賛成に転じている
・菅内閣による日本学術会議会員の任命拒否問題については、言語道断として、「学問への畏敬の念、リスペクトがあまりになさ過ぎる、説明が必要」と述べた
スペースがなくなりつつありますので、ここで止めてもいいのですが、せっかくまとめてくれたウィキペディアと、何も知らない息子たちのため、残りの一部分だけでも次回紹介します。村上氏の地元の選挙民が読んでくれたらと思いますが、そこまでは無理な話でしょう。