ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

もしかすると、マスコミの鑑になれるか、地方紙「千葉日報」

2016-03-18 22:08:01 | 徒然の記

 少し古いが、2月12日の千葉日報を見て、明日の日本に、希望が持てるような気にさせられた。「安保法下の自衛隊」という記事だった。

 漫画家の小林よしのり氏と、東京外大教授の伊勢崎賢治氏と、元陸上幕僚長で、現在東洋学園大名誉教授の富澤暉氏の意見が、記事になっていた。三氏は、マスコミを賑わす左翼学者たちの対極にいる人々で、新聞がこれまで取り上げることのなかった、右の考えの持ち主だ。
 
 小林・伊勢崎両氏の胸中には、「平和を支える軍事の役割を知ろうとしない、国民世論と、」「見て見ぬ振りの政治への、もどかしさがある。」という説明から始まる、新聞一ページ大の記事である。

 「近代国家は、愛国心の産物。」「自分の国は、自分で守るという気概が、日本には足りない。」という小林氏の主張と、「正当防衛しかできない自衛官を、他国の戦場に立たせるリスクを、誰も触れない。」という伊勢崎氏の意見が、注釈なしで載せられている。

 何も知らないのが一番危なのだとして、国民の無関心を憂える富澤氏については、次のような紹介記事だ。

 「独立と平和は、いずれも国家に欠かせない要素ながら、」「互いに矛盾する点に、難しさがあると、氏は解説する。」「内外情勢を分析し、独立と平和の配分を考えるのが、外交で、」「軍事は、その背景として、戦争抑止と秩序維持に貢献している、と氏は説く。」

 マスコミと言えば、新聞もテレビも、まるでバカの一つ覚えの金太郎飴みたいに、「平和憲法を守れ。」とか、「戦争法案反対」としか報道しない。シールズと称する痴的な学生の戯言を、素晴らしい意見であるかのごとく取り上げ、心ある国民の存在を無視した、記事ばかり書いている。

 つい先日は、偏向報道に関する総務大臣の談話に、よせばいいのに、数を頼んで反対の合唱をした、自称ジャーナリストたちがいる。青木理氏、大谷昭宏氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏に田原氏、岸井氏、田勢康弘氏の7氏だが、ブログの世界では、似非ジャーナリストと軽蔑されている。

 反日と売国の偏向思考しか出来ない彼らは、ごく普通の総務大臣の話を、政権による圧力などと言い騒いでいる。反日と捏造の朝日新聞に寄生し、生活の糧を得ていた彼らが、今更何を言うのかと、国民の多くは冷ややかに眺めている。

 私は彼らに、2月12日の千葉日報の記事を見せてやりたい。
総務大臣ばかりでなく、国を大切に思う国民の多くが望んでいることは、千葉日報の報道姿勢だ。右も左も、公平に記事として掲載する。国民をたぶらかすような、余計な注釈をつけず、世間にある二つの意見を、そのまま報道する。記事を読み、判断するのは、読者である国民だ。

 こんな公平な紙面が作られたのは、敗戦後初めてのことではないのだろうか。
大袈裟でもなんでもなく、率直な感想だ。なんだ、やれば出来るんじゃないかと、とても爽快な気持ちだ。千葉日報の記者や経営陣が、総務大臣の言葉に怯え、萎縮して迎合記事を載せたとは考えられない。

 その証拠が、四日後の記事だ。
トランプ氏の排外主義と題する、米大統領選に関する連載ものだ。千葉日報は、トランプ氏の支持者には、所得の低い労働者階層を中心とした、白人が多いと説明する。年々増えるヒスパニックに対し、少数派に転落する白人の不安が、過激なトランプ氏への支持につながって行くと述べ、これに関する森達也氏の言葉を紹介する。

 「森氏は、中国や朝鮮半島への批判が溢れる、日本のネット空間とも重ね、」「 群(むれ)は、異質なものを排除したくなる。 」「 ネット右翼的言説の、本質だ。 」

 森氏が何者なのか、知らないが、読むだけで腹立たしくなるレッテル貼りだ。いつも言うことだが、氏は、多くの国民がなぜ中・韓を嫌悪せずにおれないのかと、根本の処をすっ飛ばしている。これはまさに、似非ジャーナリストたちの、為にする偏見でしかない。

 むかっ腹の立つ、この千葉日報の記事だが、要するにこれが「両論併記」という公平さだろう。
本気でそうしているのかにつき、疑念があるので、「千葉日報はマスコミの鏡」と、断定をしていない。「 もしかすると、マスコミの鑑になれるか、地方紙「千葉日報」」 というブログの表題には、私の大きな期待と、不安がそのまま包含されている。

 たとえ、千葉日報社の気まぐれ記事だとしても、12日の紙面は、日本の新聞史上に残る、快挙だ。

 もしもこれが、新聞社の編集方針であるとしたら、私は、千葉県民の方々にのみならず、全国の人々に、千葉日報を推奨したい。捏造朝日に40年間も騙された自分は、素直な気持ちで、千葉日報の定期購読者として、死ぬまで名前を連ねたいと願う。


 結論が出るのは、まだ先の話になるが、楽しい話も、たまにはあって良い。
さあ、これから風呂へ入り、サッパリしたところで焼酎のお湯割りを一杯呑んで、眠るとしよう。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする