だらだら日記goo編

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孤独な英雄

2005-11-06 23:10:14 | インポート
ナポレオンもごく普通の一人の人間にすぎないなと当たり前のことを感じた。
妻ジョゼフィーヌが育成したバラの庭園マルメゾンを好んで散歩し、教会の鐘にいたく感動したと会場の日記抜粋にあった。
ナポレオンは何を考え何を感じてバラの庭を散歩していたのだろうー案外孤独だったのではないか。
朝早く起きたので八王子の山奥の富士美術館に「栄光の大ナポレオン」の展覧会を毎日のチケットで観に行く。
世界中の美術館、博物館からナポレオンに関するものをともかく集めたといった展示だ。
ルーヴルはもとより、ウイーン、ロシア、果てはヴィクトルユゴー文学記念館、京都服飾文化財団まで。
展示はその美術館博物館ごとに並べられているから、展示内容に首尾一貫性などない。
しかもも物見遊山的おばさんたちが「まあすごい」と素っ頓狂な声をあげたり、メモを取っている僕に平気でぶつかってくるから興をそがれることおびただしい。
それでもまあ内容は把握、気づいたことをいくつか。
ナポレオンの力でパリは相当生活が向上したという、その都市計画はロシアのサンクトペテルブルグに倣ったという。
ロシアとは勿論晩年戦いをしたが、ロシアのアレクサンドル一世とははじめのうちは仲が良かったようだ。
アレクサンドルにオリュンポスの食器セットを贈っているが、ラファエロやアングルの神話の絵が描かれた素敵なものだ。
絵画ではなぜかルーベンス初期の大作聖フランチェスコの絵も展示される。
なんでもナポレオンが指示してリール美術館というところへ納めさせたという。
ナポレオンの実際の若き日の姿を映したコルベという人の「青年ボナパルトの胸像」も貴重だ。やはりりりしい。
当時はジュエリーが最も重要な美術分野とかでジヨゼフィーヌのティアラは、1000以上の宝石が光り輝く!
ジョゼフィーヌの植物趣味は冒頭に書いたとおりだが、ルドゥーテの「バラ図譜」も展示、これは東京からの出品。
同じく日本からの出品は当時流行のドレス、ドレスが流行したためにリヨンの絹織物は壊滅状態になったとか、ナポレオンはドレス禁止を出す。
そのほか、ナポレオン使用の浴槽だの、ワーテルローで使用した帽子だの、ネイ元帥の地図だの何でも展示。
カタログもナポレオンの偉業をたたえるためか、池田大作センセの偉業をたたえるためか豪華絢爛。
さてかえろうとすると、近くの宗教施設かなんかでイベントが行われており、バスタクシー待ちは大行列。
大学休みの日曜をせっかく選んだのに意味がない、土曜は八時まで開館してるので話の種にされたい方はぜひどうぞ。
やはりこの美術館の雰囲気は僕には合わない。


2 コメント

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ナポレオンだけに絞って、あちこちから借り受けて... (やすみ)
2005-11-08 18:59:10
ナポレオンだけに絞って、あちこちから借り受けてと言う展示は、珍しいのではないのですか?
地方の美術館や博物館ではみることできないですから、やはり、都会はいいですね。

昔、「戦争と平和」だったかの映画を見に行って、モスクワが
真っ赤に燃えているところをナポレオンがジーと眺めてるシーンがなぜかいまでも、記憶に残っています。

歴史の好きな私には、興味深い展示です。
でも、八王子の奥にまでいけないなぁ。^^;
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まあ池田大作センセがナポレオンに惚れ込んでおら... (oki)
2005-11-08 23:18:44
まあ池田大作センセがナポレオンに惚れ込んでおられて、ナポレオン関係のものをいろいろ集めていますからね/笑。
名古屋には回らないですが、香川には巡回するという不思議な展覧会です。
やすみさん、歴史好きだったのですか、豊富な知識をネットでもぜひ披露してくださいませ。
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