照明50ルックスというのは浮世絵の展示と同じあかるさだそうだ、かなり暗く感じる。
まずは1814フランシス・スコット・キーによって書かれた‘star-spangled banner‘の歌詞が。国歌となるのは1931年のことだそうだ。
東京都写真美術館は「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」の第一部「星条旗」の展覧会だ。
鮎さんからチケットをもらったので「昆虫四億年の旅」と梯子したが、こちらのほうが断然面白い。
アメリカは流石に早いもので、1840には世界最初の写真館がニューヨークにできたという。
写真による戦争報道の始まりもアメリカだ、ご存じ南北戦争。
死者61万人を記録したこの戦争をマシュー・B・ブレイデーは25人の写真隊を組織して写真帳をつくったという。
南北戦争以後の社会をニューヨークのスラムにカメラを向けたのはリース、移民や児童労働の実態にカメラを向けたのはハインだ。
マイブリッジという人は面白いことをやる。疾走する馬は空中で四脚を広げているか縮めているかの議論に六年かけて四脚を縮めていることを実証する。
ご存じスティーグリッツも登場、ヨーロッパの写真とは異なるものを求めて1902、フォト・セセッションをつくる。
有名な彼の写真「三等船室」にはピカソが、面を二つに分けるような構図を絶賛したという。
「フロンティア」とは、一平方マイルにつき、人口が二人以上六人以下の地域とか、定義もなかなか面白い。
映像も流れており南北戦争のカメラを楽しめる。
別階の「昆虫四億年の旅」はあまり心に響くものがなかった。
大丸ミュージアムの「里山」の展覧会に、今森光彦さんの展覧会は期待したい。
oki様の昆虫展評価は低かったのですね。
いただいたチケットで昨夜見てまいりましたが、
私はとっても楽しかったです。
虫は好きではありませんが、写真なら
飛んで来ないので大丈夫。
ビジョン・オブ・アメリカは時間がなかったので
次にします。
虫というより、僕は二三年前の、田淵行男の壮大な山の写真展に魅了されて、まあマクロの世界のほうがミクロの世界よりも好きですね。
写真美術館は三つ展覧会やってますから一度に観るとなると一日かかりますね、ゆっくり二かいに分けて楽しみましょうよ。