毛沢東ともあろう人に献上するのに意外と質素な器ばかりなので驚いた。
7501工程と呼ばれるその作戦は毛沢東が日常使う器千個を献上する「最後の官窯」として行われたという。
質素というのは図柄が毛沢東の作った詩文にしたがって、美蓉、菊、梅、桃の花が描かれているからだ。
7501工程とはつまり1975年の第一級の任務ということだ。
で、作られた千点以外は破棄せよと申し立てがあったそうだが、ひそかに民間の中に混じって使われ最近になって再発見されたそうだ。
以上が二階の第二部のコーナー、松涛美術館は「景徳鎮千年」の展覧会はここ渋谷で全国巡回を終える。
景徳鎮の市街地人口五十万人のうち約八万人は陶磁器関係に今でも従事しているという。
地下一階の第一部は南京博物館などからの出品でその歴史を振り返るもの。
「龍」を表した作品が多い、龍は四霊のひとつとか。
展示50の粉彩唐花文水注はピンクで面白いが、18Cはじめのヨーロッパの無線七宝の技術を真似たものとか。
こういう焼き物を眺めていると中国の奥の深さと歴史に圧倒される。
次回はミネアポリス美術館からの浮世絵とかーこの美術館から目が離せない。