ホテルオークラの夏の風物詩「秘蔵の名品アートコレクション」の案内が送られてきた。
今年は花鳥画で若冲やら円山応挙の作品も展示されるという。
さらに大倉集古館と泉屋博古館の展示もこのチケットで観られるという。
初めの頃は行っていたが、去年は行かなかった。
それは「アートは世界の子どもを救う」なるキャッチフレーズがいかにもうそ臭く思えたからだ。
まことに皮肉なことにあのテロ以来、ホテルオークラのすぐ近くのアメリカ大使館は警備が厳重になり警察官がうろうろするようになった。
千円ちょっとの金を出して優雅にアートを鑑賞することが子どもを救うことになるのか、とてもそうは思えない。
こういうものを偽善という、本当に子どもを救いたければ戦場で血まみれになる覚悟がいる。
というわけでこの「チャリティイベント」には今年も行かないだろう、併設の美術展は「ぐるっとパス」で充分だ。