関係者にとってはここまでの長い道のり、苦労の積み重ねだったろう・・・。
そしてその当事者の袴田さんにとって、訴え続けてきた無罪の執念が、今ここで花開く・・・。
今日は再審裁判の結審、もうこの後は弁護側も検察側も裁判官の最後の判決を待つだけ・・・。
いままでの再審裁判の検察側の意見は、過去の論告のくり返し、なおかつ弁護団からの意見、異議に対し、まともな反論をしてこなかった・・・。
ということは、無罪判決の地固めを検察側も暗にしてくれていたのではないのか・・・!?
そのぐらい、いままでの再審裁判での弁護、検察のやり取りは、検察側の防戦一方の応酬だったと、素人ながらに無罪の判決を期待する・・・。
ただ・・・、今の再審の法制度では、そこで終わらず、地裁、高裁、最高裁の再審判決に対する裁判を、3回まで行えるという・・・。
袴田事件のこの流れが今どの時点にあるのかわからないが、どうも、今回の再審裁判は、法的には最終の段階ではなさそうだ・・・。
となると、万一再審裁判の判決が無罪となっても、検察側の控訴ができるという法制度のようだ・・・。
袴田さんが30歳の時の事件で、その後の裁判を経てようやく再審裁判となって50数年・・・。
再審と言う言葉ばかりの法制度は、結局死刑囚を延々と続く法体系の中で、自然の死をもって安らかに死刑を与えるということに他ならないと恐怖を感じる・・・。
はたして法の秩序が整理されている日本で、再審制度がこんなお粗末な、人の命を法で助けるのではなく抹殺するシステムとなっているのは、さすがに恥ずかしい・・・。
国会議員の中で、この問題を取り上げようとの機運が高まっているようだが、所詮国会議員・・・。
政治資金改革でさえまとまらない国会、まあ身内の懐を潤うカネの問題なので、簡単にはまとまらない状況・・・。
こんな有様だから再審請求問題は、国会議員ののど元に直接刃を突き付けられる話ではないので、議論は遅々として進まない・・・。
しかし、袴田さんの再審裁判での結果とその後の検察側の態度によっては、国民がおそらく検察を、そして不作為の国会を追及するだろう・・・。
今日の結審での最後の審理を弁護側、検察側はどんな言葉で締めくくるのか・・・、そして検察は再び理不尽な死刑を求刑するのか・・・!?
とにかく、袴田さんにとっても、お姉さんにとっても、今まで走り続けてきた再審の流れが、ここで一旦小休止となる・・・。
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