印象に残った審判No7
「全日本学童選手権大会権大会2回戦」
平成18年5月6日(日)
場所:旭テクノグラスグラウンド
対戦(得点):富士根南少年団」(富士宮)(4)対 「?」(伊東)(0)
試合時間:1時間37分
天気:晴れ
担当:球審
特記事項:左腕中学生級(富士根南渡邊)。試合開始時刻が遅く、日没を気にする。ホームクロス。近い、ジャッジが中途半端。
◇◇◇◇◇
学童の試合を担当するときは、将来有望な選手を見るのが楽しみである。
学童というと、小学生だが、県大会などでは中学生並の逸材がいる。
そのような選手は、大抵学童のチームの間では、話題になっていて、大会前に前評判が聞かれるが、実際に選手を見ると、審判員や大会本部を驚かせる。
このような選手が出場した試合がこの全日本学童の県大会であった。
この試合に出場した富士根南のピッチャーは、体つきはすでに中学生。しかも、ハートがいい。つまり、小学生離れした落ち着きと度胸があった。
私は、この試合の球審でそのピッチャーの投球を判定することができたことは、うれしい限りであった。
大きな体格から投げる球は、球威があり、しかもコースにしっかり投げるコントロールもある。これでは、相手チームはなかなか打てない。
伊東のチームの中には、結構バッティングセンスがいい選手がいて、こんなピッチャーから3塁打を打ったバッターがいた。
これ自体も驚きであるが、富士根南のピッチャーは、この時も冷静に投げ、後続をしっかり抑えた。
この試合は、この選手とともに、日没を気にしながらの試合ということで印象に残った。
私の試合は、第2試合であり、まだ後に1試合を行なわなければならないスケジュールであった。
しかし、この日は、大会初日で、開会式を別の場所で行なってから、このグラウンドにきて、試合を行ない始めたので、第1試合の開始時間が大幅に遅れた。
この旭テクノグラスのグラウンドは、専用球場であるが、ナイター設備が無い。したがって、日没までに3試合を消化しなければならない。
このような状況ではあったが、日没を気にしながらも、私は結構落ち着いて、安心してジャッジしていた。
つまり、両チームの投手がともにすばらしく、めったに崩れることが無いピッチャーであると見ていたからである。
結果は、そうも時間の短縮はできなかったが、それでも、両チーム一生懸命戦った結果、ほぼ予定の時間までに試合を終了することができた。
ただし、そんなすばらしい試合に似合わない私のホームでのクロスプレーのジャッジがあった。反省である。
アウト、セーフのタイミングは、誰が見ても明らかにアウト。したがって、アウトのコール。
しかし、その直後、なんとも中途半端な、気持ちが入っていないジャッジであると、私は自己診断した。
周りは、アウトのタイミングをアウトとコールして、普段どおりのジャッジであると見ていたと思う。
しかし、選手、しかも小学生にとって、一つひとつのプレーは真剣。
アウトになった走者も、必死でホームに突っ込む。それをまた必死で防ぐキャッチャー。
こんな子供の真剣さに対して、私は怠慢にジャッジしていた。
大きな声で、こちらも真剣なジャッジで応えるべきものである。
こんな反省をした試合であった。
なお、日没を気にしていたにもかかわらず、、最終の第3試合は、大変な試合になり、私は本部席で、日没と白熱したゲームにはらはらどきどきで試合を見ていた。この試合は、ブログで紹介している。
http://blog.goo.ne.jp/oishi21/d/20060507
しかし、いかに優れた選手を擁するチームでも、絶対というものは無く、富士根南チームは、次の試合は、負けたということであった。
野球はどんなに優れた選手がいても、たった一人では勝てないもので、やはり団体競技であると思ったものである。
それにしても、将来が楽しみであるピッチャーであった。
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