温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2021 今が大事、リニア新幹線必要性の議論

2021-03-28 19:48:02 | 気になるニュース
リニア新幹線工事で静岡県内の南アルプスの直下を掘り進める計画。
南アルプスと言えば、3000メートル級の山々の日本3大山脈。

その地下を掘り進めようとする世界にも例を見ない建設工事。
今も、その工法、そして影響する様々な問題点を、JR東海が、国が、そして静岡県と大井川流域市町村が頭を悩ませながら検討している。

ただ・・・、そんな工法技術、自然への影響を考える前に、ふとリニア新幹線の計画が1973年に基本計画が決定されたが、さすがにそれから50年余り経過していることが頭をよぎる。

この間、JR側では、切磋琢磨国家の威信にかけても世界に先駆けて、リニア技術開発を進めてきたが、すでに他の技術、とりわけ通信技術が世の中を一変させ、その中で、地理的距離をIT環境が格段に収縮させている。

しかし、せっかく膨大な資金を投与してリニア新幹線運行にまい進してきたJRは、今さら後に引けない。
そんな事情の中で、東海旅客鉄道会社(JR東海)による全国新幹線鉄道整備法に基づく中央新幹線の工事実施計画(品川~名古屋間)が平成26年(2014年)認可された。

JRにとっては、困難な建設工事も、たとえば、過去東海道新幹線の丹奈トンネル工事で過酷な状況にもかかわらず、何とか1回目東京オリンピックに間に合わせることができた、その実績を今のリニア建設に照らし合わせ、リニア建設は完工できるとの自負を抱いているだろう。

おそらくリニア建設の静岡工区トンネルは、その日本の高い土木技術を世界に示し、完璧な施工をするだろう。

それでなくては、世界に冠たる日本の土木技術はここで幕を閉じてしまう。
しかしそれでは、日本は暴落の一途。

だから、JRには必ず、南アルプスの人の手が、技術が及ばないところでのリニア建設を完璧に遂行していただかなければならない。

ただ、要は難題工事に膨大な労力、そして、工事に伴う未来永劫に影響する課題を差し置いてまでの建設着工は、さすがに今の時点で必要なのかと一歩下がって考えざるを得ない。

リニア建設計画が承認されてから、さすがに月日がたつ。
その根底には、リニアの経済的効果と、逆に自然を破壊する影響とのバランスは、過去のリニア建設計画を構想した当時とは、だいぶ状況が違う。

今、静岡工区のリニア新幹線の工事を差し止めるのは、南アルプスユネスコエコパークの認定でも、大井川の水量の減少問題でもない。

リニア新幹線がこれからのウイズコロナを踏まえ、国民の生きざまの中で、リニアの必要性、経済的効果、国民が望む生活にリニアが将来性を持つものかの議論がもっとも重要な要素となる・・・。

リニア建設が国民にとって必要なのかどうかの議論が、静岡工区の遅延を取り戻すきっかけとなるのではないか・・・。

リニアが必要との国民の合意が得られれば、静岡県も地元も重箱をつつくような議論はできない。
静岡県も地元もリニアそのものに反対ではない、だから、腑に落ちるリニアの必要性を聞けば、むしろ課題をいかに解決し、静岡工区を何とかしなければならないと考え始める。

残念ながら全国、リニアは必要との総意が肌で感じてこない。

手戻りでこれからさらに時間がかかるが、将来のための必要な議論。
国、県、地元が一丸となって静岡工区を動かすのは、まずは初期に立ち戻って、リニア新幹線とは?という真剣な議論からではないか・・・。

さあ年度末、今日も頑張っていきましょう!




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