見田宗介という社会学者がこのほど亡くなられたようだ。
なぜこの学者の名前を記憶していたかというと、大学入学時、ゼミの石坂教授に薦められたのか、あるいは学部の講義での推薦書だったのかは覚えていないが、見田氏の「現代社会の社会意識」という本を購入した。
社会意識の専門書だったが、その中身が、実際に起こった殺人事件の犯人N・Nから社会意識を分析するものであった。
しかもその犯人は19歳、最近では成人となったが過去少年と言われていた年齢による特異な犯行だった。
彼の生い立ちからなぜ事件を起こしていったのか、そして彼は現代社会の意識、構造に大きく影響されていた。
この事件は、殺人犯罪に対する死刑の基準が示されるものともなった。
いきなり目に入った第1章のタイトル「まなざしの地獄」・・・、おっとりした高校を出たばかりの頭が、この書物の持つ意味、N・Nの犯行に至るまでの経緯、そして社会というものが一つの犯罪を生んでいくという怖さに触れ、何度となく読み返した覚えがある。
以後、大学の社会学部に入ったことで、このような社会心理、社会構造に関するいろんな書物に出会えた。
中野収氏の「ビートルズ現象」も面白く読みふけった一つだ。
所有の見田氏の書物はこの一冊だけだが、氏の逝去により、なんとなく大学時代の一つの思い出が減ったような気がする・・・。
なぜこの学者の名前を記憶していたかというと、大学入学時、ゼミの石坂教授に薦められたのか、あるいは学部の講義での推薦書だったのかは覚えていないが、見田氏の「現代社会の社会意識」という本を購入した。
社会意識の専門書だったが、その中身が、実際に起こった殺人事件の犯人N・Nから社会意識を分析するものであった。
しかもその犯人は19歳、最近では成人となったが過去少年と言われていた年齢による特異な犯行だった。
彼の生い立ちからなぜ事件を起こしていったのか、そして彼は現代社会の意識、構造に大きく影響されていた。
この事件は、殺人犯罪に対する死刑の基準が示されるものともなった。
いきなり目に入った第1章のタイトル「まなざしの地獄」・・・、おっとりした高校を出たばかりの頭が、この書物の持つ意味、N・Nの犯行に至るまでの経緯、そして社会というものが一つの犯罪を生んでいくという怖さに触れ、何度となく読み返した覚えがある。
以後、大学の社会学部に入ったことで、このような社会心理、社会構造に関するいろんな書物に出会えた。
中野収氏の「ビートルズ現象」も面白く読みふけった一つだ。
所有の見田氏の書物はこの一冊だけだが、氏の逝去により、なんとなく大学時代の一つの思い出が減ったような気がする・・・。