いよいよ大井川沿いをのぼりはじめ離陸から約1時間が経過する。
【写真↓:見るからに、山の尾根沿いに何とかへばりついた民家がある。何でこんなんところに家を建てたのか!?それにもまして、どうやって衣食住を補うのか!!??とにかく、こんな民家が大井川をのぼりはじめると山の頂のいたるところにある。そして、もっとも驚いたのが、静岡市消防局は、平成28年4月の広域化を前に、関係市町の公共施設、そして災害があった時のこのような山頂にある孤立集落の救助活動を、すでに現地確認して、シミュレーションして救助マニュアルをすでに整えつつあるという。こんなことからも、静岡市以外の自治体にとっては、消防広域化の恩恵がますます広がるというものである。ところで、静岡市と広域化を結ぶ島田市、牧之原市、川根本町、吉田町は、ヘリコプター活動ひとつをとってもメリットが明確になってくるが、一方雄姿の静岡市が、弱小(!?)市町を傘下に入れる広域化のメリットは、はたしてあるのであろうか・・・!?】
【写真↓:途中、川根本町の北部へ行く道の難所青部の発電施設。道が狭くなり、また曲がりくねるので、行楽シーズンなどは、いつもこの辺りで渋滞が起こる。】
【写真↓:機長から正面に見えるのが朝日岳と説明を受ける。目の前に1800m級の山がそびえ立つので、今現在のヘリコプターの高度はどのくらいかと質問したら、まだ、600メートルぐらいのようだ。】
【写真↓:川根本町の長島ダムを見下ろし、ここで転回して南の静岡市に向かう。】
【写真↓:途中富士山が山々の先にそびえる。この光景は、静岡県人の真骨頂か。。。!?】
【写真↓:ところがその村落は、万一の場合を想定して、民有地を地域のために提供して、防災ヘリのヘリポートを自分たちで整備。万一の時には、ここに降りて、救助活動をしてくれという、地域の強いアピールがあり、もちろん静岡市消防局は、雨風のどんな状況でも様々な角度からのヘリコプター着陸をすでにシミュレーション済みだという。】
【写真↓:いよいよ静岡市に近づいてきたが、途中新東名に。いかにも山と山をトンネルで通り抜けるといった感じである。】
【写真↓:いよいよ発着した元の静岡ヘリポートに近づく途中、安倍川河川敷に設けられた新たなヘリポートが紹介された。南海トラフ巨大地震に備え、葵区与一の安倍川河川敷内に、県外からの応援ヘリコプターを受け入れる消防ヘリポートのようだ。】
【写真↓:今回快適な防災視察の運航をしていただいた、静岡市消防局防災ヘリコプター。】
ところで、静岡市、島田市、牧之原市、川根本町、吉田町の3市2町の100万人に届くほどの人口圏域の全国に類を見ない消防広域化が、進められようとしている。
しかし、考えると、政令市静岡市にとって他の人口、規模とも格段の差がある弱小(!?)市町と広域化を進めるメリットが、果たしてどこにあるのかを関係者に聞いてみる機会があった。
そこで出された意見は、静岡市は政令市とはいっても、政令市の中では面積は浜松市に次いで全国第2位。しかし、人口規模人口密度は最下位。
そうなると、政令市では肩身が狭く、より強い発言力を持つためには、更なる広域化が必要だという。
もちろん、市町村合併までは困難。
そこで、様々な広域化を進め、圏域構成人口や予算規模などを増やし、静岡市のレベルアップにつなげたいというところのようだ。
いずれにしても、広域化を進める静岡市が、全国で存在感を示すことはいいことであり、陰ながら支援するものである。
おわり・・・。