1試合目は、東海大翔洋高校と静岡学園高校。
久しぶりの球場グラウンド、しかも2塁審判ということで、広く感じるセンターライト間のスペースにポツリと立ち、試合開始前は少し心細い・・・。
しかし、一旦試合が始まるとそんなことは言っていられず、1球1打ごとにめまぐるしく動く。
最近変更となった2塁審判の定位置は、やはり老審判員には2塁までの距離が遠い。
2塁ベースに向かう、また定位置に戻るの繰り返しは、やはり足腰に来る。
しかし、高校球児に向かってグラウンド内は全速力で、といっている手前、形だけでもしっかり走っている振りをしなければならない。
こんなとき足が短いことは、回転が速く見え、一生懸命走っていると見られ好都合である(!?)
この特技は、わたしとひらひら審判員ぐらいのものか・・・。
試合は、先輩T岡氏の願いもむなしく(!?)、静岡学園が4対2で翔洋高校を下す。
同じチームカラーで力量も同レベルと見えた両チームであったが、ここぞというときのタイムリーが出たか出なかったかの違いであった。
審判クルーも、球審MORI崎氏、1塁KAWA岸氏、3塁SSK48氏と4人のベテランがうまく連携をとり、特に問題となるような場面はなかった。
それにしても蒸し暑い陽気。
雲にさえぎられ、直射日光は避けられたが、身体全体から汗がジワリと染み出る感じである。
時折吹く風が心地よく、汗がスーッと引いていく。
1試合目が無事に終わり、ベンチ入れ替えとシートノックの間にいよいよ待ちに待った(!?)焼津球場名物のおか乃の昼食。
朝からの水っ腹で、あまり食欲もないが、やはりおか乃のどんぶりをみれば、食欲も出てくる。
ただ、やっぱりうな丼がなかった。うなぎが本当に高い。
スーパーで売っているうなぎも、国産、外国産を問わずいい値である。
でも、あとは天丼、エビ丼、カツ丼、寿司とメニューは豊富。
私は天丼をいただく。
これで午後の第2試合も頑張るぞ、と言う気持ちになる。
午後は、雲がそれでも日をさえぎっていた午前中の空の様子とは違い、雲がなくなり直に太陽の強い日差しが身体に差し込む。
これでは、時折吹く風の効果も一瞬。
こんなときは、日ごろの経験で集中力だけは切らさないようにと、心の中でささやく。
試合は、清水東高校と焼津球場のお膝元、焼津水産高校の対戦。
審判のメンバーが、先ほどのベテランクルーからMORI崎氏がはずれ、代わりに私の支部の今年初選手権大会を経験した新人審判員。
そしてこの日2塁が割り当てられ、彼にとって公式戦の2塁審判は初めての経験であった。
試合開始前の打合せでは、このあたりの状況を確認し、新人審判員を他のベテラン3氏がフォローしようと話し合う。
ただ、口では言ってもいざその場になると、そうは問屋がおろさない(!?)。
やはり2塁審判の動きは、他の審判員の動きに大きく影響を与える。
そして、そのことを気にしながら審判をするので、ベテラン審判員の動きもなんとなくギクシャクする。
そんなところに来て、ついに起こるべくして起きた、新人審判員が最も苦手(!?)とするランダウンプレイ&野手と走者の接触が彼の目の前で起きてしまった。
つづく・・・。