温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2012黒松植え替え

2012-03-25 07:59:58 | 盆栽教室

盆栽の新芽が出始める今、管理作業で忙しくなる。

黒松の植え替えは、今の時期がいい。

この黒松は懸崖となっていて、樹齢は50年を超えている。

ちょうど私と同じ年月を過ごしてきたようだ。

今回の植え替えは、前回から4年を経過したところ。

講師の言うことでは、黒松は、一般的に4年間隔での植え替えがいいようだ。

【写真↓:4年が経過すると、土が硬くなって水の通りが悪くなる。とともに、空気や養分の補給も悪くなるため、盆栽では定期的な植え替えが必要。】

P1060724
【写真↓:鉢から出した状態。鉢は陣笠型なので、ちょっと手を入れるとすぽっと取りだせる。根の状態は良好。それの証として菌根菌(きんこんきん)が全体的に育っている。】

P1060725
【写真↓:外側からだんだんに根や土を削り取っていく。これほどの古木になると、直根はなく、横根のみ張り巡る。】

P1060729
【写真↓:鉢に体裁よく納まるよう、形を整える。この後講師は、さらに3分の1ほど削る。】

P1060730

【写真↓:鉢への据え付けは、講師にお願いする。まず講師は、鉢の正面決めから行う。この陣笠の場合は、底の水はけ用のへこみ部分を正面にする。】
P1060731

【写真↓:講師は、鉢から出る根元の高さや樹高の具合、また黒松自体の正面や傾き具合などを見ながら、何度となく土の量を少しずつ増やしながら位置決めをしていった。】
P1060733

【写真↓:特にこの黒松は懸崖で、鉢の底の位置と水平に懸崖の先端部分を持って来るように調整。】

P1060732
【写真↓:鉢へは杭により固定。一般的には底穴から通した針金で根を直接縛る方法をとるが、このまま展示会などに出すことを考え、針金が目立たない杭による方法をとる。割り箸を削ったミニ杭を事前に用意。杭を堅い根に打ち込み、杭に底からの針金を巻き固定。その杭を打ちこめば杭も針金も根に混じり、目立たなくなる。】

P1060734
【写真↓:植え替え完成状態。最後に杭を打ちこみ終了。】

P1060735

【写真:↓根の部分が密集して硬くなっていないと、この杭による固定方法は向かない。土は鉢いっぱいに入れるのではなく、今後根が成長して土が盛り上がること、土が硬くなり水が浸透していかなくなった場合でも、表層部分に水がたまるよう鉢の上部から2センチほど少ない土の量とする。】
P1060736

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする