田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

クライ・マッチョ(Cry Macho)

2022年01月22日 13時59分27秒 | 日記

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 「許されざる者」「ミスティック・リバー」「アメリカン・スナイパー」など数々の名作を生み出してきたクリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務め、落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ。1975年に発刊されたN・リチャード・ナッシュによる小説を映画化した。かつて数々の賞を獲得し、ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロだったが、落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、家族も離散。いまは競走馬の種付けで細々とひとり、暮らしていた。そんなある日、マイクは元の雇い主からメキシコにいる彼の息子ラフォを誘拐して連れてくるよう依頼される。親の愛を知らない生意気な不良少年のラフォを連れてメキシコからアメリカ国境を目指すことになったマイクだったが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていた。(映画.comより)

 

 

<2022年1月16日 劇場鑑賞>

 まぁなんともゆるい映画。巨匠は御年91歳。まぁ仕方がないし、また御大だから許される作りなんだろうけれど。お話は、なんてことない。少年を父親の元まで、国境を越えて送り届けるという、よくある話。しかも御大を襲って来る男たちが揃ってアホで弱っちいことに加えて、ネグレクトの母親も、豪邸に住んでるわりには何してそんなに稼いでいるのかわからないほど、なんてことない感じ。「あんな放蕩息子、どこにいるか私にもわからないわ。闘鶏場にでもいるんじゃないの」と言われて、早速闘鶏場に行くと普通にいるし、息子。探す手間もなし(笑)。だからこの映画は、91歳になっても、輝き続ける巨匠を拝む映画なんでしょうね。

 でも、巨匠、本当にすごい。腰も曲がっていなければ、耳が遠い風でもない。はっきりと目を見開き、若い奴らが置かれている状況を観察している。それを責めるでもなし、捨て鉢な母親にも「いつから諦めているんだ」と、やや同情の眼差し。父親だって、悪い奴ではないし、過去の恩義がある。そんなこんなで、どの人もそんなに悪人としては描かれてはいません。

 しかしすごいですねぇ、これくらいの歳になると、そこにいてゆっくり動いているだけで威厳があって、なんか圧倒される。もちろん、彼が過ごしてきた人生にそれだけの重みがあればこそなんだろうけれど。さすがにロデオをやるシーンはスタントマンかなと思ったけれど(笑)、それでも、歳を重ねることって素晴らしいことかも、って思わせてくれる映画でした。

 個人的には、ダイナーの女性オーナーが素敵だと思いました。お孫さんがいるという設定なんですが、美人だし、女性の強さと優しさを体現していて、なかなかに素敵な女性でした。御大と恋をするのも自然だったし、ダンスにキスなんて!まぁ!御大ったら!素敵(この言葉、出過ぎだな)過ぎます。

 若い人には勧めないかもですけど。

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