昼前、パソコンで遊んでいるとき、塾に子供を通わせている知り合いの奥さんが、電話をしてきたあとFAXを6枚送ってきた。つい先日実施された広島の私立中学校の算数の入試問題が14問書いてある。塾に通わせている小3の息子がもらって帰ったものだという。
その子も3年後には中学受検を目指しているようだが、親としてこんな難しい問題が出るのでは、家で子供の勉強を見てやることなど、とっても出来ないとこぼす。参考のため、私にその問題を送ってくれたものであった。
昼食を済ませ、軽くパズルをやる気持ちで問題を解いてみた。ただ単純に計算をすればいいものもあるが、図形を見てあるヒントを見つけ出して面積を計算するもの、2等辺3角形の特長を使って図形の中のある角度を求めるものなど、いろいろ趣向を凝らした問題ばかりである。
中学入試問題を解くことなんて何十年振りだろう。2人の息子が受検した時のことを思い出しながら解いてみた。久しくこんなことをしていなかったせいだろう、結構手ごわい。「これ」に気が付けば解けるという「これ」がなかなか見つからない。1時間ばかりかけて何とか全問が解けたが、終わったときには体が熱く顔も紅潮し、あたかも私が試験会場に座っていたかのようになっていた。
「小学生にこんな問題をやらせるのかな~。難しすぎるぞ」と言いながら鉛筆を置いた。並みの問題を出したのでは皆が100点を取る。差を付けるために難問となるのは致しかたなかろうが、高校入試の問題ではないかとさえ思えた。ちなみに出題された問題の中のこの1問、皆さん簡単に解けますか?
「2134を3けたの数( )で割ると、商と余りは等しくなります。( )に当てはまる数を記入しなさい」。方程式も習っていない小学生は、この問題をどんなやり方で解いたのか聞いてみたい。3桁といえば100から999まで900個の数字がある。全部いちいち計算してみる時間はない。さあどうする? こたえは「193」です。頭の体操のつもりでやってみてください。こんな問題を解かされる子供も大変だ~。