写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

シロウオ漁

2011年03月04日 | 季節・自然・植物

 気がつけばもう3月。私的なことで2月は忙しく、あっという間に逃げて行った。そういえば昨年も2月は今年以上に忙しく、その上憂鬱な時を過ごしていた。
 先日、自分が書いた過去のブログをめくっていて、一つ気がついたことがあった。2004年の11月にブログを始めて以来、毎年2月には今津川のシロウオ漁のことを書いている。それが昨年途切れていた。早春の風物詩・シロウオ漁のことに思いを巡らせる心の余裕がなかったことが分かる。
 今年も2月にはそんな余裕がなかったせいか、シロウオのことなどブログに書いていない。3月に入ってやっと思い出し、ロードスターに乗って今津川に向かってみた。干潮だった。四手網の下に流れはなく干上がっている。漁をする人の姿はもちろん見えない。2年ぶりに見る四手網も、河口の両岸に2基ずつ、わずか4基しか見えない。近年漁獲量が減ってきているとは聞いていた。そのせいか。
 毎年2月10日に解禁、3月20日頃までが漁期だ。今度は満潮時を狙って漁をしているところを見に行ってみよう。網の上で、ぴちぴち跳ねる透明なシロウオを見ると、私の心も踊ってくる。奥さんに聞いてみるが、まだスーパーでは売っていないという。味覚ではなく、視覚で味わう魚・シロウオ。今年は口に入るかな?