「ホテル・ニューハンプシャー」 The Hotel New Hampshire

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Keep passing the open windows.( 開いている窓の前は、通り過ぎなければいけない ）

夢想家の主人公が学生時代からの夢だった念願のホテル経営を始めることとなり、その『ホテル・ニューハンプシャー』を中心に愛する妻とそれぞれに個性的な５人の子供たち、そして変わり者の祖父ともに一家が過ごす姿を40歳になった次男のジョンが、現在から過去を振り返るという形で語られるクロクニル作品。



とにかくいろんな意味でジョン・アービングらしい作品。
レイプ、テロ、飛行機事故、同性愛、近親相姦といった現代のる混沌を象徴する事象に加え、立て続けに起こる死や失明などなど不幸で深刻な人生の災難がてんこ盛りに描かれているのだけど、そのひとつひとつがびっくりするほど軽やかにテンポ良く展される。

かといって、そうした事象をないがしろに捉えるのではなく、一人ずつ人生を終えて去っていく姿、そしてそれを見守る家族の姿を通して、人生のそして世の中の儚さを見事に描いてくれているのだ。



“ Life is fairy tale・・・”
決してそんなことはないかもしれないけれど、やはり妙に納得することが出来（駆け足でストーリーを追い過ぎで、いささか物足りなさ感もなくはないけれど）、原作を読んだ人はもちろん、「ガープの世界」を気に入ってくれた人には特におススメであります。
機会があれば是非！

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今日の１曲　“ Mohammed's Radio ”　:　 Linda Ronstadt

たまたま見たリンダのビデオがこれはこれで彼女の年代記になってる？ちゅうことで
1978年にリリースされ大ヒットしたアルバム『 Living In The U.S.A. 』に収録されていたこの曲を