「縁空」とは…
お客様との出会い、食材との出会い
いろいろな出会いをご縁と考え、
そのご縁を大切にしたいという
想いから「縁空」と名付けました。
当店は砺波の散居村にひっそりとたたずむ
和食のお店です。
和を基調としたくつろぎの空間で
ゆったりお食事をお楽しみください。大学生時代からよく知っている若き友人、天野くんがついに念願の店を構えることとなって、昨日オープン前のレセプションに招待されて行って . . . 本文を読む
現代アートと武家文化。
金沢21世紀美術館がオープンして、
加賀百万石の城下町は心地よく変わり続けている。
昔ながらのひがし茶屋街の夕暮れはほんのり色っぽい。
話題の新スポットは、
個性派ショップが軒を連ねる新堅町商店街。
地元で人気の料理屋は、
伝統の加賀料理から繊細なフレンチまで、
新旧のおいしさを競い合う。
懐かしさと新しさの美しい調和。
急ぎ足だと見落としてしまいそうな町の素顔に
ゆっくり . . . 本文を読む
つい先日観た愛すべきアイルランド映画「 once ダブリンの街角で」に対する他の人の感想を読んでみたところ、何人かの人たちの文章の中に出ていたのがこのアラン・パーカー作品。
前々から気にはなっていつつも観ずじまいだったのだけど、これをきっかけに観てみたら、あ~、あ~、なんで、どうして今まで観ていなかったのだろうと激しく後悔するくらい、本当に面白かった。
(ただ、どうせならやはり音響のちゃんとした大 . . . 本文を読む
何だろう、このほのぼの感は。
「風に舞いあがるビニールシート」で味を占めて以来、森絵都に引き寄せられている中、文庫本として登場しているのを見つけて読んだ本作。
いい年した親父があれこれ言うのはいささかというか、実のところ相当気恥ずかしくはあるのだけれど、とにかくその絶妙に構築された設定と登場人物の生き生きとした描写によって、すっかりその世界に溶け込んでいってしまったのだよー。
自ら命を絶った少 . . . 本文を読む
先日神楽坂では「El Camino(エル・カミーノ)」以来となるスペイン・バルに行ってきた。
銀座は言うに及ばず、最近東京の街には本格的なタパスを供する新しいスペイン料理店がそれこそ雨後の竹の子みたいに呆れるほどどんどんオープンしている。
そんな中、店名に“ マリスケリア (スペイン語で「シーフード専門の料理店」) ”と冠しているこの「エル・プルポ」、他店との差別化を図るといった意味では面白いと . . . 本文を読む
すべては最後の4分間のために --- 。
多分観た多くの人たちが思うと同様、その圧倒的なパフォーマンスには思わず息を飲んでしまった。
何とも象徴的な刑務所の俯瞰シーンからピアノに魚が落ちてくるシーンまで、淡々としながら力強い意思が感じ取れる心惹かれるオープニング。
そしてどこかベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説である「朗読者」とも通底するナチスの影。
かたや自分が犯した過去に縛られ . . . 本文を読む
昨年の12月、新宿サザンテラス店がオープンしてからかれこれ1年近く経つのに相変わらず行列が途絶えない「クリスピー・クリーム・ドーナツ」。
昨日、銀座で少し時間があったので、先月オープンした有楽町イトシアでも覗くかと思って行ってみたところ、2号店目となるショップが地階フロアにテナントとして入っているのに遭遇。
そして行列の待ち時間を見ると、やはりというか例によってお約束の50分。
普段ならその . . . 本文を読む
うひょー! 観終わった後、何とも言いがたい幸福感が徐々に心に染み入ってきて、すっかり満足してしまったビタースウィート・ラヴストーリー。
穴の空いたギター(実は日本製!)を抱え、街角に立つストリートミュージシャン(= GUY )と楽器店でピアノ弾くことを楽しみにしているどこか陰のあるチェコ移民(= GIRL)。
そんな二人が音楽とともに織り成す等身大の恋物語はどこか切なくてほろ苦く、それでいてたま . . . 本文を読む
今からちょうど4年前、雑誌ブルータスで和食の特集をやっていて、その中で「銀座なのに午前2時まで営業していて、しかもワインの品揃えも充実している」という紹介がされているお店があった。
それがその年の夏に開店してまだ日も浅かった「小十」さんだった。
そしてはじめて訪れたとき、時間が遅いこともあって半ば貸し切り状態で店主である奥田さんといろいろとお話をさせてもらったのだけど、そのワインと見事にマリアー . . . 本文を読む
前作「しゃべれども しゃべれども」で二ツ目の落語家を主人公に下町情緒を織り交ぜながらほのぼのと人間模様を描いていた平山秀幸監督の新作。
そして今回もまた落語ものとして、お馴染み弥次喜多コンビに足抜けした花魁が加わっての珍道中にさまざまな落語ネタを散りばめて繰り広げる時代劇コメディーとなっているはずだった。
そう、そうなるはずだと少なからず期待していたのだ。
ところがどっこい、実際のところ何とも魅 . . . 本文を読む
先週、知る人ぞ知るというか、加賀では相当に有名な日本料理店「つづら」へ友達に誘われて(なんとゴチで!)行ってきた。
昨年移転したという白木も鮮やかな店内は清潔感溢れ、外がさりげなく見えるカウンター席の雰囲気も期待感たっぷり。
ただ、しかし、あ~それなのに、何故かカウンターの端っこに液晶テレビが置かれ、NHKニュースが流れていたのには????
まあそれはさておき、老舗旅館『法師』で永年料理長をさ . . . 本文を読む
本好きな友人に「これはどう?」と教えられたのがこの森絵都の短編集。
そして実は名前だけは知りつつもこれまで手に取ったことのない作家さんだったので、まずは軽くウォーミングアップとばかりにブックオフで下調べをかねて彼女の中古本を物色。
(我ながら時々こういう“ セコイ ”行動にでたりするんですわ・笑)
そんな中、見つけた '98年に発表された「つきのふね」を読んで、そのまさにジュブナイルといった切 . . . 本文を読む
先週たまたま2日続けて通ってしまった(笑)、「 割鮮 のむら 」。
いつもながら美味しいものを今回もまたいろいろ出してもらったけれど、個人的に一番気に入ってしまい思わず感動してしまったのが、解禁になったばかりの香箱( ズワイガニのメス蟹 )の出汁が力いっぱい味わえた茶碗蒸し!
一口含んだだけで口の中に広がる香箱の香りと濃厚な味わいが玉子と溶け合ってまさに絶妙。
上にちょこんと乗ったあっさりしたカニ . . . 本文を読む
いやはや、このテンポ、このアクションの切れ、この小気味良さ!
期待以上の出来に思わず小躍りしそうにまで嬉しくなってしまった。
ご存知 『 ボーン・アイデンティティー 』 (2002) 『 ボーン・スプレマシー 』 (2004) に続くロバート・ラドラム原作のシリーズ三部作の完結編。
前作に引き続きメガフォンを取るポール・グリーングラス監督の短いカットを畳み掛けるようにつないでいくオープニングシー . . . 本文を読む
毎年、花の植え替えは春はおおよそゴールデンウイーク前後、そして秋は10月頃というのがいつものパターンだった。
ただ今年は朝晩はさすがに寒くなってきたけれど、日中はまだまだ暖かい日が多いからか、春に植えた花がなかなか枯れず、元気に咲いていてくれている。
おかげで植え替えのタイミングを見つけられず、もう街には早々とクリスマスソングが流れるやがて11月の半ばだというのに、何となくその季節感のなさに困っ . . . 本文を読む