俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

初めておでん屋に予約して行ってみた @ 金沢 片町 「 おでん居酒屋 三幸本店 」

2016年11月29日 16時19分10秒 | 時系列でご覧ください

北陸新幹線開業の前年あたりから俄かに起こった “ 金沢おでんブーム ”。
街なかのおでん屋さんはどこも旅行者が詰めかけ、地元民として普通にふらっと入ったら 「 ご予約は? 」 と訊かれ、憤慨した人も続出。


というわけで、おでんを食べるのは郊外にある 「 みひろ 」 や最近おでんをメニューにオンリストした 「 箸一 」 あたりを利用している中、先日気の合う仲間たちから 「 もう予約してあるから 」 と誘われ、金沢のおでん業界の4番バッターとも言える人気店である 「 三幸 」 に長いことぶりに行くことが出来、状況は変われど、相変わらずの気持ちの良い仕事ぶりのおかげで十分楽しませてもらったのでありました。



ここは、おでん屋でもありつつ居酒屋メニューが豊富であるところが人気の理由だったりするのですが、そうした中、
「 イワシのぬた 」 とか 「 自家製らっきょ酢 」 はまさにスターターとして相応しい味だし、



丁寧な仕事ぶりがわかる 「 銀杏の唐揚 」 や 「 なまこ酢 」 は酒のお供にうってつけで、



今が旬の 「 アオリイカのなめろう 」、そして定番の 「 ポテトサラダ 」と、どれもこれも安定した味で、



居酒屋使いとしてその豊富なメニューは全く持って素晴らしいと思う。



他にも、能登の沖で網にかかってしまったであろう 「 くじらの造り 」 だとか、



焼肉屋で食べるものとはひと味もふた味も違う 「 とん足焼き 」。



そしてシンプルに塩ゆでし、そこから軽く味付けされたイワシなどなど、いずれもちゃんと美味しくて嬉しくなってくるのであります。



加えて久しぶりに食べたここんちのスペシャリテだと個人的には思っている 「 とろろの鉄板焼き 」は 和風 も良いけれど、



チーズがのっかった 洋風 も好みの味で、まさに甲乙つけがたい味わいなのでありました。



そして金沢でも案外塩っ気が強いおでん屋があったりする中、淡麗というかあっさりしながらちゃんと味の奥行きを感じさせてくれる おでんは当然のことながらやっぱり旨くて、地元の源助大根をはじめどれもこれもナンボでも食べられる気になってしまうのであります。



ただ、しかし、そうは言いつつも、昨今のおでんブームで殊更フォーカスされてしまった 「 香箱カニのカニ面 」 には、やはり少し考えさせられるというか、ちょっとびっくりな 一杯 1,500円と言う値付けですら他店に比べれば良心的だという声を聞いても、やはりおでんの種としては、もう逸脱しているんでないかとやっぱり思ってしまったのでした。



いくつかのタイプがある 「 カニ面 」 バージョンの中、三幸は一体型詰めタイプなので、少しずつほぐして美味しいおつゆに入れて食べると確かにとても美味しいんだけどね。



というわけで、一点豪華主義でいくも良し、こんな 「 れんこん団子 」 とかいろんなものをあれこれ食べるも良し、要するに自由さがある分やっぱり楽しいと思わなきゃね、という結論に達したのでありました。




そしてご主人である あんちゃんに加え、まだ厨房の奥にいるとはいえ息子さんもいつの間にかデビューしたらしく、豊富なメニューに、心地良い接客、活気ある店内、やっぱり本当に良い店だなぁと改めて心から思った次第です。

ただ、ふらっと入れないのが正直言って何とも悲しいけれど、それは店側も強く思っているだろうし、そこは我慢し、タイミングを見計らって是非ともまた人を誘ってでも行き、今回頼み損ねた 「 金沢春菊 」 のおでんをはじめ、あれこれ食べてみたいと思う、そんな晩秋の夜なのであります。





今日の1本 Born to Be Blue - Official Trailer

イーサン・ホークがチェット・ベイカーを演じて話題となっている映画 『 ブルーに生まれついて 』、残念ながら何故か金沢では上映の予定はないみたいなのですが、悔しいので予告編だけでも、なのであります。








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