"I just want to play well, share the stage with my friends, give the best I can,"
( Neil Young )
観ているうちに何だか万感胸に迫ってきて、何とも言えない気持ちにさせられる音楽映画の傑作!
時は2年前の夏である2005年8月、場所は故ロバート・アルトマン監督の遺作である「今宵、フィ . . . 本文を読む
ちょっとコミカルタッチな予告編を見る限りでは、仲の悪い兄弟たちがともに旅することによって互いを理解していくという家族再生物語程度にしか思っていなかったのだけど、ところがところが、実際に観てみるとそれだけではなくそれ以上に大きく広がりを見せてくれる、何とも愛すべきとてもとてもキュートでハートウォーミングな仕上がりに、すっかり心奪われてしまった「ロード・ウォーキング・ムーヴィー(笑)」。
とにかく、 . . . 本文を読む
先日、ジャックスのデビューアルバム「ジャックスの世界」(68年)をとてもとても久しぶりに聴いたのだけど、40年近く過ぎてもそのほとんどの歌詞(特にA面!)を覚えていたことに我ながら驚いてしまった。
そんな中、その伝説のグループのヴォーカリストだった早川さんのライヴがあると知って、いそいそと「もっきりや」へ。
そして早川さん自ら持ち込んだというセルジオ・レオーネの遺作「ワンス・アポン・ア・タイム・ . . . 本文を読む
ブラックテイストたっぷりだった山下敦弘監督の前作「松ケ根乱射事件」とは打って変わって、どこまでも清清しく、観ていてすこぶる気持ち和ませてくれたとびっきりキュートな少年少女映画。
「行って帰ります」、「帰りました」、
そんなきれいな言葉使いとともに、大きく広がる豊かな自然描写のひとつひとつにも強く心惹かれてしまった。
都会に対しての過疎村の田舎といった野暮な対立軸としてでなく、中学2年生という「 . . . 本文を読む
ヘルシンキの警備会社に勤務する孤独な夜警コイスティネンは同僚にも相手にされず、酒場でも誰も相手してくれず、わずかにソーセージ屋台で「起業の夢」を語るあまりに淋しすぎる男だ。
そんな彼を「ロマンチックなバカ」だと察知したマフィアのボスは、彼の元に自分の情婦であるミルヤを送り込み宝石店強盗の罪をなするりつけようとする…。
今いる場所からの脱出を望みつつ、非情な現実によって夢を砕かれ、やがてすべてを暗い . . . 本文を読む
「割鮮 のむら」をあとにして次に向かったのが最近になって毎回3品程度注文し続け、最終的には全メニュー制覇を目論んでいる(笑)「京祇園 ねぎ焼き 粉(kona)」。
一緒に行った友達は例のキンキン冷凍ジョッキグラスでビールをオーダーするものの、当方は口がせっかく日本酒になっていたこともあって通称『 立燗(たてかん) 』こと立山の燗を注文。
それにしてもこの富山の酒「立山」は大学時代に西宮の居酒 . . . 本文を読む
暑い、暑い、あぢ~い。
この前、渋谷でたまたま会ったチュニジアの人によると先日一時帰国した首都チュニスでは45℃あったらしいけれど(ちなみに彼の地での最高気温記録は52℃なんだとか、ヒェー!)、東京のほうが断然暑く感じるそうで、ここまで暑い日が続くと思わず「熱い!」と叫びたくなりますぜ、ほんま。
ということで昨日は気が置けない仲間とともにまずは「割鮮 のむら」へ。
そして夕方から水分控えめで準備 . . . 本文を読む
「そうよ、きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子どもがいてもいなくても」(「ガール」より)
いやはや噂にたがわずというか、先日映画化が決定した「サウスバンド」を読もうと思いつつ、何故か手にしてしまった奥田英朗の“ キュートで強い、腹の据わったキャリアガールたちの働きっぷり ”を書き綴ったこの短編集の面白いこと! もうビックリものでござんす。
とにかくあまりの毒気 . . . 本文を読む
今はどうなっているのか知らないけれど、以前「NAVI」というクルマの雑誌では毎号巻末に国産、輸入車含めて日本で販売されている車をひと言コメントともに必ず紹介していた。
そしてそんな中、『ユーノス ロードスター』に対して“ 輸入車からエクスキューズなしに乗り換えることの出来る唯一無二の国産車 ”みたいな紹介のされ方をしていてとても納得したものだった。
そういった意味で、意味不明に思われてもしょうが . . . 本文を読む
ちょうど映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 」の舞台となったバブル末期のあの時代。
商品のイメージガールを公募し、上位3人にはニューヨーク旅行をプレゼントするというあの頃ならではの(現在だったらとても通らない:汗)企画をとある会社にプレゼンし、採用してもらったことがあった。
これってある意味、本当に「良い」時代だったなあとつくづく思う(苦笑)。
そしてあれから幾星霜。
実は先月ひょん . . . 本文を読む
フロリダで怠惰な生活を送っていたパーシーのもとに、母が他界したとの報せが届く。久々にニューオーリンズの実家に戻った彼女だったが、そこには見知らぬ2人の男がいた。ひとりは元大学文学部教授のボビー・ロングという初老の男。そしてもうひとりは、彼を慕う作家志望の青年ローソン。2人は母の友人で、この家は3人に遺されたものだと主張して、家から出ようとしなかった。パーシーは渋々彼らとの同居を受け入れるが、皮肉屋 . . . 本文を読む
Voirin Jumel Champagne Brut Blanc de Blanc Grand Cru
ヴォアラン・ジュメル ブリュット ブラン・ド・ブラン N/Vグラン・クリュ
シャンパンが造られるフランスのシャンパーニュ地方には321のぶどう畑があり、そのうちで、グラン・クリュと呼ばれる最高級のぶどうがとれる畑は、たった17の畑しかない。
そして、そんな17しかない最高級のぶどう畑の中 . . . 本文を読む
昨年、映画「蝉しぐれ」を観た際、
かつて「人間、年を重ねていくうちに、オジサンは司馬遼太郎を読み、オバサンは渡辺淳一を読む」と喝破したのは愛すべきおばはん田辺聖子だったけれど、年齢的にまさにそういわれる世代となったものにとって、藤沢周平の作品もまた、たまらなく読みたくなる、大いにそんな気にさせられた映画でした。と感想を書いたことがあるけれど、雑誌「 TITLE 」の最新号でも時代小説の特集が組まれ . . . 本文を読む
昨日、あまりに暑くて口の中がすっかり生ビール、生ビール状態。
ということで、久々『京祇園ねぎ焼き 粉(kona) 』へ行って冷凍室から直行のギンギンに冷したジョッキで生を2杯立て続けにぐびぐび。プハァー。
イギリス人には分かるまい、この旨さ!
そしてねぎ焼きなんぞを食べながら何故か話は「ばくだん」なる飲み物の話に。
店の主人である淵田くんによると、もともと京都の島原にあったお好み焼き屋が発祥 . . . 本文を読む
「明日、国立近代美術館でやっている写真展に行こうと思うんだ」
「写真展って、誰の?」
「なんとか・ブレッソン。知ってる?」
「知ってる、知ってる。確かロバート・キャパと一緒に写真家集団に参加していた人だよね」
「そうそう、多分そうだったと思うよ」
「そういえば、そのグループって、なんて名前だったけ?」
「うっ、えーと、えーと、ここまで出てきているんだけどなあ」
「確か、拳銃というかピストル系の名前 . . . 本文を読む