俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

もうひとつの鮨のカタチ @ 金沢 木曳野 「 寿し 肴 菊屋 」

2016年12月16日 14時33分18秒 | 時系列でご覧ください

随分前のことだけど、クルマがあまり通らない住宅地の一角でどこか心惹かれる佇まいの鮨屋を見つけ、以来機会があれば行こうと思いつつ、南部地区とは真逆の港近くの立地ということでなかなか行けてなかった店に先日ようやく行くことが出来、気持ちの良い時間を過ごさせてもらったのでありました。



最初にお通しとして出てきた控えめな味付けで美味しい 伝燈寺里芋とクルマエビの煮付け。



実は何も予備知識もないまま入店したこともあって、ほぼ満席の店内を眺めるとまだ誰も寿司を食べていないようなので、ならばと 早瀬浦 越の雫 を飲みながらの、水ダコ、梅貝、マハタ、ブリ、甘海老といった顔ぶれの造りの盛り合わせ。
いずれもそれぞれ美味しかったけれど、特にタコと梅貝が美味しいです。



そしてそこからのタイミング良く茹で上がったのを目にして頼んだ 「 かないわ香箱 」。
久しぶりの金石ものだったけど、やはり味が他のものより甘くて美味しいです。
ちなみにこの店では地物にこだわり、港にカニが上がらない時はメニューから省くらしいです。



さらにサービスで出してもらった 秋のせんな を頂きながら、



もう少し何かとお願いして出してもらった つまみコハダ もまた大葉と生姜が一緒に巻かれていて、こちらも旨しなのであります。 



そしてここから握ってもらうこととし、まずは好物の エンガワ から…。



イカに関してはご主人、アカイカ に愛着があるらしく、アオリ でも、スルメ でもなく アカイカ を1年中置いてあるとのことで、なるほど納得の美味しい アカイカ でした。



見ての通り新鮮な分、一切〆ていない 生鯖 の味わいもまた格別。



血合いが多くて身が締まって 鰤 ももちろんのこと、



久しぶりに食べた 黒ムツの炙り、のど黒 とは違う旨さだけどやっぱり美味しい。



そして穴子もまた、蒸し具合もツメの感じも好みな感じだったし、



もうすぐ漁の期間が終わる香箱はズワイとともに合盛りにした軍艦で出してくれて、かなり感激だったのでありました。



さらにツマミとしても美味しかったけれど、〆加減がちょうど良い コハダ に、



身厚で食べ応えたっぷりな 鯵 もいい感じでした。



こちらは、エゾバフンウニとはまた違った味わいのキタムラサキウニ。



お馴染みの椎茸ながら、鮨としては初めて食べた 能登115 だけど、素材の持つ力に絶妙な味付けが加わり本当に美味しい。



そして肝を軽く炙った万寿貝こと白貝まで頂いて、以上 12貫。


実はこの前、最近醤油とともに食べる鮨屋さんに行くことが少なくなったねと友人たちと話していたけれど、木箱じゃなくて、ネタケースもちゃんとあって、こんな風に醤油を付けて食べる鮨は久しぶりだったけれど、距離的にも人とのつながり的にも港に近い分、ネタの良さはお見事だったし、見ての通りどれもこれも美しく握られ、おいしい鮨でした。

鮨以外のメニューも多い分、ちょっと好みは分かれるかも知れないけれど、美味しい鮨を食べるといった意味では、柔軟な価格も含めて大いに納得できたので、機会があれば是非!なのであります。




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