海原に浮かぶエンジンの壊れた船の上で二人だけで生活する何やら曰くありげな老人と少女。
そして老人は少女が17歳になるその日に結婚することを待ち望んでいた ----- 。いつもながらのキム・ギドク監督ならではの設定に今回もまたつい心惹かれる。
そして物語が進行し、本当はありえない二人だけの非世俗的な世界に、第三者である青年が踏み込んでくることによって、それまでの幻想的な日常に歪みが生じてくる。
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"No other filmmaker has gotten a better shake than I have. I'm very fortunate in my career.
I've never had to direct a film I didn't choose or develop.
My love for filmmaking has given me an entree . . . 本文を読む
「一度聴いてほしいんだけどなあ」
トムズキャビンの代表、麻田浩を筆頭に、中川五郎や加川良、大塚まさじや金子マリ、おじさんおばさん達みんなに好かれているのがハンバートハンバートの片割れ、佐藤良成です。
勿論若い人達からの支持も抜群で、インディーズ系の趣味のいいグループとの交流も多く、下北沢ラカーニャでのウイークリーライブも好評です。
理由は、唄を聴くとわかります。ぶっきらぼうにみえて温かな声、フォー . . . 本文を読む
昨日は久々金沢の夜の観光案内というか、飲食店めぐりを頼まれて定番コースへ。
最初に訪れたのはご存知、柿木畠の『いたる本店』。
本店以外に2店舗経営しつつも、休みの日以外ほぼ毎日カウンターの中に立つ主人“いたる”の姿、それだけでご馳走だったり、と言いつつ
「梅貝の煮付け」「金時草の酢の物」「刺身の盛り合わせ」に始まり、世界で一番好きな白身魚「のど黒の塩焼き」や「白子の天麩羅」などなどをガツガツ、 . . . 本文を読む
とどのつまり、「こんなもんでどないでっしゃろか」的に、「あらよっ!」と軽やかに、かつ自分自身でも(多分)楽しみながら演じて見せてくれたメリル・ストリープ。
とにかくそんな彼女の存在に尽きる作品。
“ That’s all ”(苦笑)。
もちろんテンポある演出をはじめ、お気軽に見るにはうってつけのデートムービーだと思う。
決して嫌いじゃないし、決して退屈もしないし、かなり楽しんで観れ、どちらか . . . 本文を読む
西暦2027年、人類はすでに18年間も子供が誕生していなかった。原因は分からず、人類滅亡の時が刻一刻と迫り、希望を失った世界には暴力と無秩序が拡まっていた。そうした中、英国政府は国境を封鎖し不法入国者に対して徹底した取締りを行なうことによって辛うじて治安を維持していた。そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、彼の元妻ジュリアン率いる反政府組織“FISH”に拉致される。ジュリアンの目的は、ある移民の . . . 本文を読む
この前、「カリラ」を飲んで以来、俄然モルトウイスキーに興味が出てきたところ、絶妙のタイミングで、「広坂ハイボール」から毎月送られてくる『元氣通信』の中でマスターの元気くんが
“ 本物の酒「グレンロセス25年(シェリー樽)」、「ノックデュー21年」共にバリバリ樽出しモルト!入荷。是非、一献 ”
と紹介しているのをみつけた。
そこでこれは是非行かなくてはと思っていたところ、たまたま笑弥姐さんからボジョ . . . 本文を読む
1986年から1996年という中国返還直前までの香港とニューヨークを舞台に、中国本土から香港へ渡って来たふたりの男女がそれぞれの夢を叶えるために別々の道を進み、再び出会うまでの巡り逢いとすれ違いの10年間を描いた切ない切ない恋物語。監督は昨日観た「ウインター・ソング」のピーター・チャン。
列車に乗って天津から香港へ出稼ぎにきたシウクワン(レオン・ライ)と同じく可能性を求めて広州からやってきた . . . 本文を読む
IMDb のトリヴィアによると当初はアンディ・ラウが演じる予定だったというチ・ジニ扮する「天使」がうらぶれたバスに乗って行くその先は、映画撮影所!
そしていきなり始まる予期せぬチャイニーズ・ミュージカルというオープニングには少なからず胸ワクワク感に溢れ、快作の期待が高まった。
そして過去に愛しあった二人が、女(ジョウ・シュン)は女優になるという自分の夢の実現のために男を捨て、男(金城武)はそ . . . 本文を読む
カリラ蒸溜所は、1846年にヘクター・ヘンダーソンにより創業されました。カリラはゲール語でアイラ海峡(サウンド・オブ・アイラ)を意味します。
アイラ島とジュラ島を分割する、この海峡周辺はスコットランドの西海岸で最も美しい場所のひとつと言われています。ナムバン湖の真水を仕込み水としてふんだんに使えることから、アイラ海峡に面したこの場所に蒸留所が建てられたのだそうです。
1974年に建て替えが行われた . . . 本文を読む
テレビゲームやフィギュア収集が趣味のアンディ(スティーヴ・カレル)は、マジメすぎる性格がたたって40歳の今も童貞。しかも、悪いことに職場の悪友3人組に、その事実を知られてしまう。翌朝には、早くも職場全員に知れ渡ってしまった上、なんとか童貞喪失させてやろうという周囲の余計なお世話に悩まされる羽目に。アンディとしては、彼らが紹介するナンパな女性たちより、誠実でやさしい向かいのショップ店員(キャサリン・ . . . 本文を読む
それまでのポカポカ陽気とは打って変わって急に冷え込んだ昨日の夜。こんな日は熱燗でもと東京から帰ってきている友人を誘って久々「割鮮 のむら」へ。
開店10周年を迎え(おまけに結婚15周年も)、そのお祝いがてらお邪魔したのだけど、この日初めて飲んだ「極限までの醗酵に挑んで造られた」という秋田の超々辛口の酒、「刈穂 山廃純米原酒 番外品 +20」にすっかり感動。
醸造元である刈穂酒蔵には、6つのもろ . . . 本文を読む
当ブログでもブックマークでお勧めしているDeepthroat氏による「Gloomy news government don't want you to consider(政府があなたに熟考してほしくない由々しき情報)」が満載のブログ『暗いニュースリンク』http://hiddennews.cocolog-nifty.com/。
日本のマスコミが伝えようとしない(あるいはしきれない)アメリカの政治 . . . 本文を読む
弟に対する愛情ゆえに犯してしまった罪が、結果的に弟の人生に犯罪者の家族という烙印を残してしまい、住むところや仕事、そして恋や夢までも奪ってしまい、弟の未来を狂わせる ----- 。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるけれど、果たして「罪を犯すということは」そして「罪は償うことが出来るのか」「更正とは」といった罪と償いの問題、そして家族や人間同士の絆といったことに加え、人に対する差別にまで切 . . . 本文を読む
この前、高校生の長男が図書館から借りてきた本の中から「新青年傑作選 君らの狂気で死を孕ませよ」というまるで70年頃の学園祭のコピーみたいな題名の本を発見。
と言っても勿論そういった内容の本ではなく、大正9年から昭和25年にかけて刊行され、多くの探偵作家を育て、優れた探偵小説の数々を生んだことで知られ、日本のミステリー界に強い影響を与えたあの知る人ぞ知る探偵小説雑誌である「新青年」からの傑作選とな . . . 本文を読む