俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「フラガール」

2006年09月28日 02時37分26秒 | 時系列でご覧ください
仲良くさせてもらっているブロガーの人たちもほとんどが諸手を挙げて賞賛に次ぐ賞賛の話題作。 そして他でもここで号泣したとか、涙なくしては見られなかったとか、泣か、き、く、くる、くれ、けよの「か行変格活用」の雨嵐。 そりゃあご贔屓の岸部一徳は見事だったし、蒼井優をはじめとするフラガールによるポリネシアンダンスショーは圧巻だったさ。 そしてついのせられて途中涙腺が緩んだことも何度かあったさ。 た . . . 本文を読む

「時をかける少女」

2006年09月27日 01時35分30秒 | 時系列でご覧ください
世評に違わず確かにとてもよく出来た映画で、かつてあった(かも知れない)切なくて甘酸っぱい青春時代を思い起こし、映画の世界と重ねてシミジミする人もきっと多いのだろう。(個人的には間違ってもそんなこたぁしないけどね) まあそれはともかく、大学の進路を決めるという人生のひとつの選択肢に対して、あー面倒くさい、これからもいろんなことがあるんだなあと人生を下のほうから見つめることが出来たあの頃の、たわいも . . . 本文を読む

「もしも昨日が選べたら」  Click

2006年09月25日 08時02分29秒 | 時系列でご覧ください
ガハハハハと笑わせながら最後はしっかりしんみりさせてくれるというハリウッド映画の定番スタイルながら少しも嫌味のない愛すべき作品。 主人公がほぼ同じくらいの年頃の建築家でかつ「時間」が絡んでくるという、昨日観てすっかり肩透かしを食らった「イルマーレ」同様の設定ながら、コチラのほうはさほど期待していなかった分、否それ以上に大いに笑わせてくれたと同時に大いに泣かされてしまった。 往年のチェビー・ . . . 本文を読む

「イルマーレ」  The Lake House

2006年09月24日 01時13分50秒 | 時系列でご覧ください
困った困った。暑かった夏もいつの間にか足早に過ぎ去って、季節はいつの間にか切なさを感じさせるに相応しい秋。 ならばよっしゃー、ウルウルする準備は出来ているとばかり、意気込んで観たもののあまりに安直なストーリー展開と浅い演出に、軽く失望してしまった。 オリジナルの韓国版は未見なのでそれに比べてどうしたこうしたは言えないけれど、せっかくのメールボックスを介在とした時空を超えた恋という秀逸なアイデアが . . . 本文を読む

「冷血」 トルーマン・カポーティ

2006年09月22日 01時31分42秒 | 時系列でご覧ください
映画「カポーティ」の日本公開が近づいてきたことに後押しされて、ノンフィクション・ノベルの金字塔とまで絶賛されているカポーティの「冷血」をついに読んでしまった。 そしておこがましいのを承知で言うと、その想像をはるかに超えた完成度の高さに本当に驚かされてしまった。 膨大な資料集めと多数の年月をかけたということもさることながら、そうした資料をドキュメントとしてではなく、まるで推理小説のごとく読ませてし . . . 本文を読む

「ローズ・イン・タイドランド」  Tideland

2006年09月20日 01時55分11秒 | 時系列でご覧ください
10歳の少女の目眩くブラックテイストたっぷりのワンダーワールドヘと導いてくれるテリー・ギリアムによるファンタジー作。 時代に放置されたロック・ミュージシャンの父親(ジェフ・ブリッジス、まさに適役!)とジャンキーの母親(ジェニファー・テイリー、こちらも怪演)との間に生まれ育ったヒロイン、ジェライザ=ローズ。 彼女の目に映った世界が彼女を中心に虚実交えてイマジネーション豊かに描かれているのだけど、そ . . . 本文を読む

銀座 煉瓦亭

2006年09月18日 03時57分32秒 | 時系列でご覧ください
シネスイッチ銀座あたりへ行くとき、店頭に行列が出来ているのを以前からよく見かけて、そのうち一度行ってみようと思っていた洋食屋さんに先日はじめて入ってみた。 店内は過ぎ去りし日々を感じさせる風情ある典型的な昔の洋食屋さんの雰囲気。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスとアンティークなレジスター、そしてその前に立つアンティーク(!?)なお爺さんとが絶妙なバランス。 ただ、いきなりぶらっと入ったた . . . 本文を読む

「トランスアメリカ」 TRANSAMERICA

2006年09月16日 13時26分55秒 | 時系列でご覧ください
なんてやさしい映画なんだろう。 「ブロークン・フラワーズ」然り、「アメリカ、家族のいる風景」然り、若干違うけれど「家の鍵」然りと、最近何故か予期せぬ息子の出現から始まる父親と息子の成長物語という映画が数多く公開され、まるでひとつのジャンルを形成するような勢い。 しかもその何れの映画も『ロードムービー』のスタイルで物語が進行しているのも興味深い。 そうした中、今回この映画もまたそうしたシチューシ . . . 本文を読む

「トリノ、24時からの恋人たち」 Dopo Mezzanotte

2006年09月15日 23時32分20秒 | 時系列でご覧ください
シネマ・ミュージアムで夜警をし、昼間は古びたカメラでトリノの街を写し取るマルティーノは、映画の中で生きているような男。ところが、ある事件をきっかけに飛び込んできた現代的なアマンダとその恋人アンジェロによって、その生活は思わぬ方向へと廻り始める。ひょんなことから出会って、生まれたちょっと複雑で不思議な関係の3人を、トリノの街はやさしく包み込んでいく。 (チラシのストーリー紹介より)ひと言で簡単に言っ . . . 本文を読む

「マッチ・ポイント」  Match Point

2006年09月14日 23時31分06秒 | 時系列でご覧ください
コベントガーデンのロイヤルオペラハウスでオペラを鑑賞したり、週末には別荘で乗馬に狩りにポロ、そして夏のバケーションは3週間かけてギリシャで島巡りといったまさに筋金入りの上流階級の家族のもとに上昇志向の強いアイルランド出身の青年がかかわりを持つことから始まる物語 -------- 。ようやく観ることが出来たウッディ・アレンの新作。昔っからのファンとしては、いささか老人の頑迷さが見え隠れしていたここ最 . . . 本文を読む

「キンキーブーツ」  Kinky Boots

2006年09月13日 23時53分30秒 | 時系列でご覧ください
好きだなー、こういう映画。 イギリスに只今留学中の友人の娘からつよく勧められ、それならばと久々イギリス時代の友人を誘って観に行ったこの映画、まさにこれぞイギリス。 英国のこういったワーキングクラスの物語に強く心打たれてしまうことがよくあるのだけど、今回もまた期待を大きく上回る出来ですっかり大満足。 大雑把に言うと倒産寸前の英国の田舎町にある代々続いていた靴工場の再生物語であるこの映画、とにかく出 . . . 本文を読む

「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」 STONED

2006年09月09日 22時07分06秒 | 時系列でご覧ください
昔々、レコード盤にはシングル(EP)盤とLP盤に加え、大きさはシングル盤だけど回転数はLP盤と同じ33回転で表裏で4曲収録されている『コンパクト盤』(別名17cmLP盤)というものが世の中には存在していて、LPなんてなかなか買えなかった中学生の頃に時々買ったものだった。 そしてそんなコンパクト盤の中でも多分一番よく聴いたのが「サティスファクション」「黒く塗れ!」「ルビーチューズディ」「夜をぶっ飛ば . . . 本文を読む

「スーパーマン リターンズ」 Superman Returns

2006年09月07日 20時51分45秒 | 時系列でご覧ください
~ 迷いや悩みなど 一生消えぬものと思えたなら ボクらはスーパーマン ♪ とミスチルの桜井和寿は歌っていたっけ。ウーム。 まあそれはさておき、かつて『空を見ろ!鳥か?飛行機か?!いや、スーパーマンだ!』と言われていたあのスーパーマンが装い(は一緒だけどキャスティング)も新たに20年ぶりに復活。 オープニングのジョン・ウィリアムズによるご存知いつもの「スーパーマンのテーマ」が流れ、メインタイトルが . . . 本文を読む

「グエムル -漢江の怪物- 」

2006年09月05日 01時28分49秒 | 時系列でご覧ください
予告編を観る限りでは怪獣が出現し暴れまわるパニック映画程度にしか認識していなく、実はさほど食指が動かなかった。 しかしたまたま今日の午後、時間が合って実際に観ることが出来、その有無を言わせぬほど説得力溢れ、批評精神に満ちた素晴しい仕上がりに思わず感動。 とにかく全編に流れる人間として持つべき大きくて深い「思い」の伝わり具合が決して半端なものではなく、さらにその「志し」の高さにもいたく感心してしま . . . 本文を読む

「マイアミ・バイス」  Miami Vice

2006年09月03日 23時41分27秒 | 時系列でご覧ください
冒頭、クレジットもなくいきなり Linkin Park & Jay-Z -の“ Numb-Encore ”が流れる中繰り広げられるクラブでの緊張感溢れる捜査シーンからFBIの潜入捜査官が麻薬組織にリアル過ぎるほどリアルに撃ち殺されるシーンまでの手際よく、かつスタイリッシュな演出にすっかり魅せられてしまった。 とにかくこの映画には、昔テレビで時折見ていたマイアミの明るさはどこにもなく(当然のことな . . . 本文を読む