先日テレビで誰かが人間誰しも顔は決して左右対称ではないので、メイクや髪形で補正することによって美しくなるといったようなことを言っていたけれど、そんなことをつい思い出したサイトがこれ。
自分で選んだ写真を送ってアップロードされたものに対して任意の位置に縦線を引くだけという極めてシンプルなものながら、そこで出来上がってくる2枚の左右対称の写真、これがかなり楽しい。
縦線の入れ方ひとつでもずいぶん面 . . . 本文を読む
時は1970年代初頭、舞台は「ピンズ・ラビリンス」同様フランコ将軍の独裁が続くスペイン。
そうした独裁政権に反発してアナーキスト集団の活動に身を投じ、わずか25歳の若さで死刑に処せられたという実在の青年サルバドール・ブッチ・アンティックの姿を描いた作品。
サルバドールの逮捕前とその後にと、大きく二つのパートに分けられるこの作品。
まずもって前半のいささかはしょり気味な描写に不満。
サルバドール . . . 本文を読む
今となっては遥か昔(汗)、京都で大学生をしていた頃に神戸に来るとほぼ寄っていた店がここ赤万餃子舗元町店。
当時は確か「30個!」とか個数を伝えて、それにビールをというのが定番だったような気がする。
あの頃から幾星霜(苦笑)。
この年齢になると、ちょっと前の(ような気がする)ことでも実際にはン十年ぶりということが往々にしてあってトホホと困ってしまうけれど、とにかく昨日書いた「再会の街で」の主人公た . . . 本文を読む
久しぶりにニューヨークの街がちゃんと描かれていた心に染みる佳作。
妻と三人の娘を同時に失いPTSDで記憶障害に陥り、心を閉ざしたチャーリー(アダム・サンドラー)。
そんな彼と十数年ぶりに出会う大学時代のルームメイト、アラン(ドン・チードル)。
チャリーの受けた心の傷を何とか癒そうとしつつ、そうすることによってがんじがらめな状態である自分の日常生活からの変化をも呼び込むこととなるアラン…。
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昨日から久々というか、およそ2年ぶりに神戸に来ている。
そしていつもは仕事だけで慌しく訪れていたのだけれど、今回は珍しく時間に余裕があったので、いいろいろと歩くことが出来て、改めて神戸が持つ大人大人した雰囲気を堪能。
そんな中、元町の中華街である南京街のちょっとハズレにあるチャイニーズ、「中華菜家 海岸楽園」にて『牛バラ汁そば』を食べて暫し感動。
小雪が舞うほどの寒さだったこともあってお店 . . . 本文を読む
イラン出身でパリ在住のマルジャン・サトラピなる女性の半自伝的グラフィック・ノベルを、彼女自身自ら監督・脚本で映画化した長編アニメ。
予告編を観たときから、日本のアニメやハリウッドのそれとは一味も二味も違ったその独特の映像に心惹かれていたけれど、実際に1本の映画として観て、その簡略されながらもストレートに伝わってくる味わい深い映像表現の素晴しさに心躍ってしまった。
特に前半、とびっきりキュー . . . 本文を読む
おととい甲斐くんのところに豆腐を持っていったときにカウンターの端っこに、ちょっとさりげない感じで置かれていたのが、なんとなんとあろうことか『フレッシュ ホワイトアスパラガス』。
何故に今の季節に? と思って訊いたところ、南米は今の季節がホワイトアスパラガスの旬なんだそうで、そこにあったのは航空便で遠路ペルーから送られてきたものだった。フムフム。
ならば、是非とも食するしかないだろうということで . . . 本文を読む
実は昨日、豆腐を持っていったときに、「とっておきのものがあるんですよ」という言葉とともに出てきたのが、ピクピク動いているヤリイカ。
正直言って本当のところ烏賊はさほど自分から求めて食べるほど好きじゃなかったけれど、やはり、やはりここまで新鮮だと全く別格。
適度な歯触りと旨味が感じられ、普段口にしている烏賊とここまで違うものかとビックリ。
ちなみに烏賊にもストレスちゅうものがあるんだそうで、赤か . . . 本文を読む
金沢いちの老舗、大鋸さんの豆腐がおいしいのは
珠洲の天然にがりを使っているから。
天然にがりは固める力がやさしいので、
濃い豆乳(蒸した豆をすりつぶし、搾ったもの)を
使わないとしっかりした豆腐にならないのだそうです。
それであんなに、豆の味のする豆腐になるんですね。
二三味さんの大浜大豆も、ちょっと特別。
珠洲の地大豆だった大浜大豆は、
コクと甘みが強いおいしい豆ですが
収穫量が多い新品種にと . . . 本文を読む
この前「ペーパームーン」へ行ったとき、ちょうど深川和美さんのライヴの打ち上げをしている輪に呼ばれてホイホイと参加。
そして最初、深川さんのパリ時代の話とかブラジルに是非行ってみたい話とか、普通の会話でそれなりに盛り上がっていた。
そんな中、アフターアワーズで2曲ばかし彼女が歌ってくれたあと、誰かが(お、お、俺か?)何故か「若い力」を口ずさんだのがきっかけとなって、金沢出身の人間だけが一斉に歌い . . . 本文を読む
「僕たちはキリストより有名」と発言し、そのあと釈明会見をする25歳の頃から、全世界に向けて「 WAR IS OVER IF YOU WANT IT 」とメッセージを発するようになるまでのジョン・レノンというか、John & Yoko の姿をいささかヒロイックな視点で描いたドキュメンタリー。
ずっとジョンの写真を撮り続けていたボブ・グルーエンをはじめ、“シカゴ・セヴン”のメンバーでその後イッピーと . . . 本文を読む
ドイツに行って20数年。ベルリンに住んでいる古くからの友人が15年ぶりに一時帰国として帰ってきた。
しばらく振りの再会でいろいろ話は弾んだのだけど、インターネットという道具を互いにかなり使いこんでいることもあって、そのあまりのギャップのなさには拍子抜けしてしまうほどだった。
感覚的にはまるで数ヶ月ぶりに会った、そんな感じで、例えば同じよう偶然にも同じポッドキャストを聴き、同じように同じ監督の映画 . . . 本文を読む
うひょー、実は「 ~ まこ、甘えてばかりでごめんね ♪ 」の昔から日本映画のお得意ジャンルである『難病純愛』ものというやつが苦手で、本来ならパスするところだったのだけど、予告編がそれなりに良く出来ていたことと、「お父さんのバックドロップ」以来のご贔屓(笑)神木隆之介くん&芳雄さんが出ていることもあって、思わず期待して観てしまったこの作品。
舞台はインターネットも携帯電話もゲーム機器もなく、ラジオ . . . 本文を読む
先日「もっきりや」でコーヒーを飲みながら平賀さんとたまたま東京ミッドタウンの「ビルボードライヴ東京」の話になったときのこと。
「そう言えばそこに、ほら、誰だっけ、フランス語で歌うあの人も来てたの知ってます」
「フランス語? 歌手? ん? 誰それ?」
「えーと、えーと、うーん、あー、名前だ出てこない。ほら、あの人っすよ」
「あの人って、あの人? あっ、わかった、ブリジット・フォンテーヌ?」
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うーん、困ったな…。
伊坂幸太郎は正直言って結構好きな作家だったりしたし、いささか物足りないところはあってもエンターテイメントとして軽く読む分にはこれまでそんなに不満はなかった。
ただなぁ…。
~ 冴えわたる伏線、印象深い会話、時間を操る構成力……すべての要素が最強の、伊坂小説の集大成!! ~
という出版元である新潮社の宣伝惹句もあながち嘘ではないとも思う。
とにかく例によって頑張って幾重に . . . 本文を読む