俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「リトル・ランボーズ」  SON OF RAMBOW

2011年03月20日 13時40分08秒 | 時系列でご覧ください

久しぶりに映画のことを書いてみようと思います。
オスカー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞といった主要部門を独占したこともあって日本でも大いに話題となっている「英国王のスピーチ」。
この作品のことは後日改めて書こうと思うけれど、その作品よりも(ってか、較べることに無理があるのは承知ですが…)一人の映画ファンとして、その作品よりさらに心揺さぶれ、とにかくキュートで、思わず「大好きだぁ!」と叫びたくなる作品と出会ってしまった。


舞台は題名が示す通りシルベスター・スタローン主演の「ランボー(怒りの脱出)」が大ヒットしていた1982年のイギリス。
厳格な家庭で厳しく育てられながら想像力がとびっきり豊かな少年と、自由奔放で札付きの悪ガキでありながら心のよりどころのない少年といった対照的な二人が出会い、ともに協力して映画「ランボー」を自分たちの手で彼らなりにリメイクしていくというのが大まかなストーリー。


そして撮影中に起こる様々なエピソードを契機に互いの友情、家族との関係性、そして成長ストーリーが少年ならではの無邪気さと好奇心をベースに見事にちりばめられていて、観ていて何とほのぼのとさせられ、何と幸せだったことか!

もともとは「銀河ヒッチハイク・ガイド」( ← 悔しいことに未見)のガース・ジェニングス監督自身が過ごした少年時代の体験をもとに、実際に彼が映画監督となったその夢の出発点やモノ作りの楽しさの原点といったものがここには投影されているのだけど、日本の子役より一枚も二枚も上手で、あまりに見事過ぎる演技を超越した自然な演技を見せてくれる二人の主人公の存在をも含めて、映画として面白いのはもちろん、そこには「映画」に対する愛に満ち満ちていて、映画ファンであればあるほど胸に伝わるものが大きい作品なのだ。


残念ながらほとんどの劇場で公開は終わっていると思うけれど、「スタン・バイ・ミー」や「リトル・ダンサー」とも通底する「胸キュン(死語)」必至のこの作品、機会があれば DVD 鑑賞ででも是非! 強く強くオススメであります。

そしてこの作品を上映最終日直前に教えてくれた某ジャズバーのママに感謝!



今日の3曲
基本、そんなに音楽を前面に出している作品ではないのですが、所々で聴こえてくるのは紛れもない80年代のイギリスの音だったのでした。
ということで大雑把に、3曲ほどご紹介。

Gary Numan - Cars





Depeche Mode - Just Can't Get Enough




Siouxsie and the Banshees Peek a Boo






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4 コメント

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デペが若い。 (ellisonsan)
2011-03-20 19:04:51
アシモフ、ハインライン、P.K.Dickを読みふけっていた当時、Gary Numanの曲とアンドロイドっぽい風貌は最高にカッコ良く見えたのでございます。
そんな時代でした。
そういえば、Siouxsie Siouxのスペルを覚えるのが大変だったの思い出した。
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初めまして。 (しののめ)
2011-03-20 19:53:44
こんばんは、初めまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
かつ、同じ石川県民ということで勝手に親近感を覚えています

自分にとってもお気に入りとなった映画「リトル・ランボーズ」の記事が書かれていたので、
思わずコメ&トラバをしてしまいました

本当に素敵な映画でしたね
自分も子供の頃、暗くなるまで色々な"ごっこ"をしていましたが、
それらが思い出されて温かい気持ちになりました

DVD発売は6月らしいですが、もちろん購入したいと思います
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◇ ellison さんへ (nikidasu)
2011-03-21 12:34:22
アシモフ、ハインライン、フィリップ.K.ディックなどなど読み耽りつつ、
あの風貌の Gary Numan に出会ったら、そりゃあもう胸ドキューンでしょうね。
ともあれ、そんなロック少女時代のエリソンさんに一度会ってみたかったw
近々またガレタッソで待っています。
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◇しののめさんへ (nikidasu)
2011-03-21 12:41:24
こちらこそはじめまして。
シネモンドの支配人、上野くんの話によると、この映画、
出来上がりがとても素晴らしいのに、その良さがうまく伝わっていなかったのか、
思ったほど人が来てくれなかったらしく、もっと前に観て、
微力ながらいろんな人に勧めれば良かったなあと悔やんでしまいました。

それはともかく、ここ最近の映画の中で一番心に残った作品なので、
DVD発売が待ち遠しいです。
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