先月の26日に、金沢歌劇座で舞台「90ミニッツ」を鑑賞してきました

この舞台は作・演出が三谷幸喜さん、出演が西村雅彦さんと近藤芳正さんの2人芝居です

この組み合わせは、傑作「
笑いの大学」と同じというこで、金沢公演のチケットを全力で取りにいきましたよ

もう本当に夢にまで見た舞台ですからね・・・チケットが取れた時はめちゃめちゃ嬉しかったですよ

ただ・・・当日は空席があったんですよね・・・これを観ないでどうすんだろう・・・もったいない
感想などはここから

ネタバレを含んでいますのでご注意を
【あらすじ】
ある病院に、交通事故で重症を負った9歳の子供が運ばれてくる・・・
緊急手術の準備が進められている中、子供の父親(近藤芳正)が病院にやってきます。
父親は住んでいる土地に風習から、子供の手術を拒否・・・
整形外科の責任者である副部長(西村雅彦)は父親を説得し手術の同意を得ようとする・・・
しかし、父親は頑として手術を拒否・・・90分以内に手術をしないと子供の命が危ない・・・
お互いの生き方や価値観で戦う2人・・・90分後に待つ結果とは・・・
デスクにイスのみというシンプルな舞台で、2人のシリアスな演技が繰り広げられました

序盤は手術を拒否する父親に、論理で対抗する医者という少しコミカルな場面が続きました

しかし逐一、デスクの上の電話に手術室から子供の状態が伝えられます・・・なくなる時間・・・すれ違う論理・・・
とてもシリアスで、しかも攻守がいったりきたり・・・惹き付けられましたね

お互いの立場や価値観を譲らないまま、時間が無くなっていきます・・・
この「時間」という概念を表す演出がありました

舞台の中央に、天井から一筋の水が流れているんですよね・・・ずーーっと

まるで砂時計のように、刻一刻となくなっていく時間を表現しているんだと思います

さらにもうひとつ、手術台で手術を待つ子供から流れていく「血」や「命」みたいなものも表現していました

一旦、その水の流れが止まる場面がありましたし・・・会場はシーンとしていました

ただ、三谷幸喜脚本で「子供の命が助からない」という結末は絶対ない

という自信はありました

それでも、かかってきた電話のベルが鳴るたびに、胸がザワつきましたけどね
近藤芳正さん演じる男が、手術を依頼し「お願いします」と頭を下げる姿は、「
笑いの大学」の椿一のようで感動

理論派でギリギリまで冷静に振舞い、最後に自分の心境を吐露する西村雅彦さん演じる男も好感が持てました

最後の結末は、近藤芳正さん演じる男の訴えをどう捉えるかによるかもしれないですね

でもああいう展開では、あの結末しかないんでしょうね
昨年は、三谷幸喜生誕50周年という事で数々の作品が公開されました

「
ステキな金縛り」や数々の番組宣伝、ドラマの再放送などを観る機会が多々ありましたが、
やっぱり三谷幸喜さんは「劇作家」なんだなとこの舞台を観て思いました

難しいく重たいテーマでしたけど、笑い所もしっかりあって、ほんと参りましたって感じでした

この舞台を観ることができて、本当に幸せでした
DVDが出たら、即買いです

出ますよね

今から楽しみに待っています
