俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「ターミネーター4」 Terminator Salvation

2009年06月10日 15時06分23秒 | 時系列でご覧ください
This is John Connor. If you are listening to this,you are the resistance.
クリスチャン・ベール扮するジョン・コナーからのメッセージは何とも魅力的に響いてくるのだけど…。

思わず「うううっ、惜しい!」と思ってしまった作品、それが1984年製作の『ターミネーター』から25年、前作『ターミネーター3』からも6年ぶりとなるシリーズ最新作である本作。

確かに例えば「マッドマックス」や「ダークナイト」を想起させる“モトターミネーター”のスピーディな動きだとか、その名も“ハーヴェスター”なる人間収穫ロボットの巨大ぶり、あるいはまさにエイリアンな T600 のしつこさなどなどアクション面ではそれなりに見応えはあったと思う。



ただ、惜しむらくはそれに対して人間ドラマがあまりに練り込まれなさ過ぎていて浅薄な印象を受け、(タイムパラドックス的な突っ込みどころはさておくとしても)物語の展開もまたご都合主義的なものに見えてしまったのだ。

よってそれぞれ登場する人物自体もそんな風に情感描写が足りない分、魅力に欠け、最後に下すマーカスの決断にしてもその気持ちはわからないことはないけれど、正直言って今ひとつ熱くなることは出来なかったのだ。



とは言え、人間の心を持つようになる機械に対して機械のカラダを持つ人間という存在はサム・ワーシントンの好演ぶりを含めて大いに興味深かったし、過去の作品に対するオマージュぶりやアクション部分は決して悪くはなかったので、制作当初脚本を担当していたポール・ハギスがそのまま続けていたらもしかして凄い作品になっていたのでは思ってしまったりしたのであります。トホホホ。

シリーズの過渡的作品として観る分にはあると思うけど、決して大きな期待は持たないほうが個人的に賢明なような気がするのじゃが…。

ただ音響を含め映画館で観る楽しみは確かに大いにあると思うので機会があれば!



今日の1曲 “ You Could Be Mine ” :  Guns n' Roses

劇中“ A song my brother used to listen to. ”という台詞とともにちょこっと流れるのがガンゼズのお馴染みのこの曲。
7分近くあるので通して聞くとお腹いっぱいになってしまうけれど、懐かしの「T2」の場面がいろいろ流れるので、まあこれはこれでありかと紹介する次第。ム、ム、ム…(苦笑)。


追記:ブログ仲間で、権力に弱くなったパンクロッカーすとん氏によると
「ガンゼズの曲はモトターミネーターをおびき出すところに使われてましたよ。」
ということで、あの場面で流れていたのは rooster の『 alice in chains 』という曲だったそうです。トホホ


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3 コメント

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TBありがとうございました (シムウナ)
2009-06-13 21:16:32
TB有難うございました。
シュワちゃんというカリスマを失った
新シリーズは果たして・・・と思ってましたが
いたって普通のSFという感じでした。
やはり、ターミネーター2が傑作です。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
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こんにちは♪ (ミチ)
2009-06-14 22:55:26
脚本の中にポール・ハギスの名前があって驚いたのですが、最後まで関わらなかったのかしら?
「1」と「2」の貯金(?)があったので、この作品も十分楽しめました。
それがなければ、メカといい主演男優と普通ののSFアクション大作と変わらないですよね。
これから注目したいのはご贔屓キャラ、カイルの成長です♪
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◇ミチさんへ (nikidasu)
2009-06-16 09:13:28
IMDb によるとポール・ハギスは脚本の途中段階で、
いわゆるブラッシュアップするために呼ばれ、
そのあとまた別の人物が係わり・・・といった具合に、
脚本作りには結構苦労したみたいです。

それにしても「貯金」があった分楽しめるというのは
確かに納得かもしれませんね。
ただ記憶力がとんと無くなりつつあるジジイには、
いささかしんどかったのですが・・・(苦笑)
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