栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

競馬道OnLine G1スペシャル予想~マイルCS

2016-11-18 13:37:01 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週のマイルCSは望田潤の担当で、有力馬3頭(イスラボニータ、サトノアラジン、ヤングマンパワー)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」、競馬道調教マスターの調教予想などもぜひ参考になさってください

今年のマイルCSはモーリス不在でスノードラゴン以外はみんな「1/4サンデーサイレンス」、またまたややこしいことになりそうな予感があるのう…

土曜は「No.1予想」で東スポ杯をやる予定ですが、「厳選予想 ウマい馬券」で何をやるかはこれから考えます

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ランチメニューは、HornbeamとNureyevとDangerous Dameのナスペリセットで

2016-11-17 10:41:07 | 配合論

一昨日から名古屋入りして、例によって美味いもん食いたおしてきましたが、初日は「幸」の焼肉(全部美味いが特にハラミが圧巻)で馬主さんたちと某オープン馬のローテについて喧々囂々、二日目のランチは「うな辰」の鰻重、そして夜は割烹「ひだ」でGKさんと旧交を温めてきました(・∀・)



うなぎ本体はもちろん、甘すぎないタレと焼き方がまた素晴らしい



この時期ならではのハゼ、後で頭と骨を唐揚げにするんですがそれも美味いんだ

ちょっと時間があったので名古屋競馬で3Rほど打ってきましたが、こないだお邪魔した前谷牧場さんとこのアセイラントが圧巻の馬体で、当然オッズは130円、これを2人気の馬が負かすのは骨だろう…と3着づけにしてみたらこそばゆく的中(・∀・)



パドックを見ると1人気が図抜けていて、2人気もまあ抜けていて、その他は横一線という、少頭数の地方競馬ではよくあるパターンですが、こういうときは図抜けた1人気を負かしにいかなければならない2人気は苦しいもんです

ヤングマンパワーは父スニッツェルがLunchtime5×3、Nijinsky≒Storm Bird4×3、Northern Dancer4・5×4・5という強力な父母相似配合で、母スナップショットはそれほど強いクロスを持たず、自身は母父サンデーサイレンス以外のところでNorthern Dancerを継続クロスする「3/4Northern Dancerクロス、1/4サンデーサイレンス」のオーソドックスな成功形
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104685/

3代母River Memoriesはリヴリアと同じRiverman×Vaguely Nobleでロスマンズインターナショナル(米G1・芝12F)などの勝ち馬、牝祖Dangerous Dameは父Nasrullahで母父His Highness(父Hyperion)のナスペリオン、そこにNureyevが配された母母ルフィーラはSpecialとDangerous Dameを通じるナスペリオンのクロス

Lunchtimeの母父はトニービンの母父でもあるHornbeamで、これがHyperion×Nasrullahというナスペリオンの代表格

つまりヤングマンパワーは、父が持つLunchtimeのクロスにNureyevとDangerous Dameを合わせることで、ハーツクライにSpecial(ワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトが出たパターン)やDangerous Dame(Capoteとの有名なニックス)を持ってくるのと同じことをやってるわけですな

┌Hyperion
Hornbeam
│┌Nasrullah
└△
┌Nasrullah
Dangerous Dame
│┌Hyperion
└△

スニッツェル~Redoute's Choiceの父系はデインヒル系らしく、牝はレオパルディナやルリニガナのようなスプリンターが圧倒的に多いのですが、牡は1600m以上もこなす傾向があり、その中でもヤングマンパワーが大箱マイルをストライドで踏ん張るレースができるのは、Lunchtimeのナスペリオンを活かした配合をしているから、ということができるでしょう

フルーキーもRedoute's Choice×サンデーサイレンス×ソヴィエトスター(父Nureyev)ですから配合的な輪郭は似ているんですが、ヤングマンのほうがよりナスペリオン的ストライドを増幅している、という言い方もできるでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104134/

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2016-11-15 12:46:18 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました

◆まるでランフォザドリームのように

レース直後にシングウィズジョイを「ランフォザドリームみたいな2着」と形容したんですが、どちらもRobertoらしさをそれなりに受け継いだ馬で(ランフォザドリームは父リアルシャダイ、シングウィズジョイは母がRoberto3×4)、マーメイドSやターコイズSを勝つような小脚がむしろ京都外2200mのスローで活きた、というところがかなりオーヴァーラップしたんですよね~

98年エリザベス女王杯はエアグルーヴとメジロドーベルの名牝2頭の一騎打ちムードのなか、5人気で出走したランフォザドリームは、1000m通過62秒、上がり11.4-11.2-11.2の中だるみスローを3番手から流れ込み、まさにシングウィズジョイと瓜二つのレース運びで一角を崩してみせたのです

ファレノプシスも典型的なRoberto走法で、内回り桜花賞と秋華賞は完勝したもののオークスだけは甘くなってエリモエクセルのストライドにナデ斬られ、古馬になってからも馬券に絡んだのは札幌記念だけ

しかし引退レースとなった00年エリザベス女王杯は、4角3番手からフサイチエアデールを交わしたところがゴールで、このレースも途中12.9-13.5-13.2と猛烈に中だるみし、上がり3Fは11.4-11.2-11.3でした

やはり上がりだけの競馬となった14年もディアデラマドレが3着、13年もアロマティコが3着と、ゴール前が11秒前半のエリ女は必ずピッチ走法が馬券になってるんですね

◆A.P.Indy馬場

先週の東京ダートは土曜が重で日曜が稍重でしたが、土日合わせてA.P.Indy系が[5-2-2-9]と大暴れ、私もA.P.Indy馬場や!なんて騒いでましたが、この父系の東京ダ成績を馬場状態別にみると
良[53-53-57-416]連対率18.3% 単回値51
稍[25-17-10-105]連対率26.8% 単回値185
重不[23-11-13-107]連対率22.1% 単回値161

今日はこれから「ぷらっとこだま」で名古屋入りして美味い焼肉食ってきます(・∀・)

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先週の重賞回顧まとめて3つ~スローを立ち回るHalo、東京でストライドを伸ばすナスペリオン

2016-11-14 17:10:55 | 血統予想

京都11R デイリー杯2歳S
◎7.ディーパワンサ
○2.リナーテ
タイセイスターリーは行かせれば一番速いだろうが、まだまだ荒削りでここは競馬を教えたいところだろうし、ベルカプリの単騎ならばここ2年のようなスローの上がりの競馬。秋華賞のヴィブロス(ヘイロー3×4・5)、菊花賞のサトノダイヤモンド(ヘイロー3×4・5)と、秋もヘイロークロス馬が大レースを勝ちまくる2016年だが、直線の長いコースでもスローの上がりの競馬になると、このクロスの特長である反応の機敏さがモノを言う。ここもシンハライトの姪でヘイロー4×4・5のディーパワンサと、サトノダイヤモンドの3/4妹でヘイロー3×4・5のリナーテの叩き合いとみた。

東京11R 武蔵野S
◎11.タガノトネール
○13.キングズガード
タガノトネールはタガノエスプレッソの半兄で、母はヌレイエフ4×3にトニービンも入って「ハイペリオンとナスルーラ」の持続力と斬れ味が強い。だからスピード過多で底力に欠けるケイムホーム産駒ながら、東京マイルのHペースでも追って味がある。フェブラリーSと武蔵野Sで▲としたが根岸SやプロキオンSでは印を落としたように、1400mより1600mがベターで、小回りより大箱がベターなマイラーだと書いてきた。昨年の2着馬が今年は1キロ軽い56で出てくるのに、なぜか人気がないようでここは狙い目だろう。キングズガードは母がスクアンダーの牝馬クロス4×4を持つ好配合なのでずっと◎で狙っているが、1800mの濃尾特別でも◎にしたようにマイルも守備範囲だと思っている。東京ダートに強いエーピーインディの父系だし、これももうひと押ししたい。

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デイリー杯は60.5-11.5-11.2-11.4という公式ラップですから、俊敏なHaloクロス馬たちが上がり最速を叩き出せるレースになりました

となると、イン3番手をロスなく運んだジューヌエコール(上がり33.6)が、その直後から外に出したディーパワンサ(上がり33.6)や後方から差したリナーテ(上がり33.7)の追撃を封じたというのはまあ納得で、先行して入着したダイワメジャー2騎が同じ上がり(34.1)だったのも何か微笑ましい

ディーパワンサはゴール前の伸びは一番目立ちましたが、ディープブリランテ×Rahyというのは、あそこからまとめてズバッと差す配合でもないと思うなあ…

ジューヌエコールはクロフネ×ソニンク牝系譲りのパワーと、母が持つHalo3×4譲りの機動力が持ち味で、いずれはもっとパワーに寄ってきて阪神1400型に完成するのではないかとみていますが、ダートも巧者の血筋だけにいろんなテリトリーで稼ぎそうな牝馬ですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106231/

エリ女が終わってW5の配当が発表されて、そのあまりの安さに驚愕したオッサン二人は、福島記念のマルターズアポジーやオーロCのナックビーナスの穴人気ぶりにまた驚愕し、最近の馬券ガチ勢はほんとに上手やし見てるよねえ…と感心します

しかし59キロのモーニンを1人気に祭り上げるならば、昨年57キロでこれと叩き合った(5人気2着)タガノトネールが、今年は56キロで8人気というのは明らかに盲点だったといえるでしょう

父のケイムホームはGone WestにNasrullahばかりを重ねたスピード過多な配合で、産駒の全勝ち鞍133勝のうち91勝が1400m以下という中下級スプリンター量産種牡馬

ただし母タガノレヴィントンはNureyev4×3にトニービンやMill Reefも入ってナスペリオン(NasrullahとHyperionの組み合わせ)ばかりをクロスしていて、ナスペリオン的持続斬れを強く伝える繁殖牝馬で、半弟タガノエスプレッソも全3勝が大箱の1600~1800m
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105768/

この馬も戦績を見てのとおり、小回り1400mよりも大箱1600mのほうが持続力あるストライドが活きるタイプで、だから近走の凡走は全部無視して大箱マイルの戦績だけを拾うと、フェブラリー6着と武蔵野2着と南部杯2着しか残らないのです

福島記念は61.0-59.8という思いもよらぬ後傾ラップで、マルターズアポジーがスイスイ逃げ切り

揉まれ弱いクランモンタナが大外枠だったのでポジションを主張しなかったし、2~4番手のビッグレッド勢が兼ね合って先行したので結果的にこれがカベになったのも幸いしました

父は朝日杯を逃げ切ったゴスホークケン、母はフィリーズレビュー2着のマルターズヒート、クロスがRoberto5×4、Northern Dancer5×4、Terlingua≒Secrettame≒Weekend Surprise4・5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012100939/

走った両親による父母相似配合で、最近の福島芝2000mの重賞はペースが緩むとこういうマイラー寄りの馬の活躍が目立ちますね

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第41回エリザベス女王杯回顧~まるでTreveのように

2016-11-14 15:24:35 | 血統予想

京都11R エリザベス女王杯
◎3.クイーンズリング
○1.ミッキークイーン
▲8.タッチングスピーチ
△2.マリアライト
×4.ヒルノマテーラ
注15.パールコード
昨年の覇者マリアライトは良馬場のスローだと鋭さ負けの心配があり、ミッキークイーンは臨戦過程が狂ってぶっつけ本番。シュンドルボンはハーツクライ産駒だから京都のここでベストパフォーマンスを叩き出す馬でもないだろう。となると、昨年もゴール前の脚色は最も良かったタッチングスピーチや、ブロードブラッシュ~コンサーンの晩成の追い込み血統が開花してきたヒルノマテーラなどもチャンスだろうが、ここらを含め有力どころは差し追い込みばかり。先行勢がやり合う理由はこれっぽちもないから、14年や13年のような上がりの競馬を想定したい。
クイーンズリングは母父アナバーがダンジグ系のチャンピオンスプリンターで、母アクアリングはリヴァーマンとノーザンダンサーとオリオール≒ハイハットをクロスする父母相似配合。このような「父中距離×母父スプリンター」の配合形は、トレヴ(モティヴェイター×アナバー)やジェンティルドンナ(ディープインパクト×ベルトリーニ)などが典型だが、スローの上がりの競馬で瞬時に反応できる脚質になりやすい。オリオールは馬群を嫌がる気性を強く伝える血で、本馬も16年ヴィクトリアマイルや15年エリザベス女王杯を見てのとおり馬群の中で揉まれたときは案外だが、揉まれず先行して4角で3番手までにいたときは[3-1-0-0]。ここも勝ちパターンに持ち込めるとみて◎とした。1800mぐらいがベストだろうがスローなら2200mもOKだろう。意外に緩みなく流れて持続戦になったときの▲の単勝も押さえたい。

--------

今年のエリザベス女王杯はプリメラアスールの単騎逃げが見え見えで、しかも有力馬のほとんどが差し追い込みですから、他の先行勢がレースを動かしてくることも考えにくい

締切5分前、例の同級生とマークシートを塗りながら
「いや~ホンマに前が薄い。前が薄いんやけど、スローで行っても残りそうな馬が見当たらん…」
「俺がアスカビレンの鞍上やったら、ハナ切るぐらいの気持ちで出していくけどなあ…。でも大作はこの馬で差したがるからそれはないやろ」

レースは1000m通過が62秒ぐらいで上がり3Fが11.5-11.2-11.4、3番手のシングウィズジョイとパールコードが2着4着、逃げたプリメラも5着に残っていて、ようするにクイーンズリングとミッキークイーンが差してきた以外はスローの行った行ったという競馬でした

クイーンズリングは仏1000ギニー馬Torrestrellaの姪で、母父Anabaaはショウナンアデラの近親でジュライC(英G1・芝6F)などに勝ったDanzig系のスプリンター

「父中距離×母父スプリンター」の配合形ですから、母アクアリングがRiverman4×3で牝馬らしい斬れ味を伝える繁殖とはいえ、Motivator×AnabaaのTreve(母がRivermanクロスなのも同じ)やディープインパクト×Bertoliniのジェンティルドンナなんかと近いイメージで、マイルのHペースをズバッと差すというよりは1800mのスローをフワリと抜け出すようなタイプだろうとデビュー当初から書いてきました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104105/

母がRivermanのクロスを持つのも、DanzigとLyphardを通じてNorthern Dancerクロスを持つのもTreveと同じですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a01224c/

だから1400mの重賞を後方から差し切ってしまうのがむしろ驚きで、Hペースの秋華賞でも上がり1位の末脚で追い込んでましたから、前走府中牝馬勝ちをみてもやっぱりスローの1800~2000mがベストパフォーマンスを出せる舞台だろうと

ただしヴィクトリアマイルやエリザベス女王杯の凡走は馬群の中で周りを気にしたようなところもみられただけに、出遅れてしまい道中は馬群の中、直線も外に出せずに馬と馬の間に突っ込むしかなく、こらアカンやろと外の馬たちに目を移したら、そこからグイグイ伸びて差し切ってしまったのには驚かされました

マンハッタンカフェは母方がドイツ牝系で強いクロスを持たないので、ルージュバックのような父母相似配合の成功例もありますが、ヒルノダムール(母がNijinsky≒The Minstrel2×3)やレッドディザイア(母がNorthern Dancer3×3)のように、クロスがうるさい繁殖との配合で成功しやすい種牡馬といえます

母アクアリングはRiverman4×3、Northern Dancer3×5、Aureole≒ハイハット5×4を持つ父母相似配合で、ダ1200mのデビュー戦を勝った後は伸び悩みましたが、そこにマンハッタンカフェを配した緊張→緩和のリズムで生まれたのがクイーンズリング

「父中距離×母父スプリンター」の本領といえる瞬時の加速と、Rivermanの本領といえる牝馬の斬れ、“ミルコの恋人”クイーンズリングの魅力を、競馬場に詰めかけたファンは堪能したのではないかと思います

ミッキークイーンはパドックの並足も返し馬のキャンターも、絶好調時のしなやかさと比べるとちょっと落ちるように私には感じられたし、浜中はソツなく立ち回って力は出し切ったと思いますが、たぶん昨年の秋華賞ほどは走ってないだろうという3着

マリアライトは2角の不利でポジションが下がってしまったのは痛恨で、もともとラトロ&Ribot肩で掻きこむ走りで京都の良のスローでも33秒前半では上がれない馬ですから、悪い条件が重なってのこの結果はやむをえない

エリザベス女王杯といえばムーアがスノーフェアリーでインを切り裂くイメージが強烈で、7Rのショウボートでもインに突っ込んで伸びあぐんでいるのを見てちょっと嫌な予感はありましたが、タッチングスピーチは何度も書いてきたように直線は一番外に出さないと全力で走らないところがある

今日は上がりが速かったので、あそこから外に出したとしてもどのみち苦しかったと思いますが、いずれにしても馬は良くなっているだけにこの8着は不完全燃焼というべきでしょう

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11/11発売『サラブレ』『UMAJIN』12月号

2016-11-14 12:43:20 | お知らせ

11/11発売『サラブレ』12月号、特集は「世界を知れば日本競馬が見えてくる!」


http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/

今号は私の執筆はありませんが、栗山さんの「血統史たらればなし」など読みどころタップリの一冊に仕上がっております

同じく11/11発売『UMAJIN』12月号、特集は「秋G1 キーマン&キーホースの罠と真実」


http://www.uma-jin.jp/

私は連載「血統・駆け込み寺」にて、「ジャパンCと牝馬の活躍」「フランケル産駒の配合」の二本立てで書いてますので、こちらもよろしくお願いします

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11/12,13の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-11-14 11:12:34 | POG

『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)キングカメハメハ編』で望田潤が推奨したグローブシアター(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ちました。

◎グローブシアター(牡、母シーザリオ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105957/
リオンディーズの全弟で、母シーザリオはオークス馬。Nureyev≒Sadler's Wells4×3、ラストタイクーン≒マルゼンスキー3×4と、Northern Dancer系のクロスを使った父母相似配合。父母相似配合は競走能力の高い両親のほうが成功しやすく、レッツゴードンキの母マルトクもダートで準オープンまで出世している。一見すると総花的な配合にも見えるが、リオンディーズの場合はG1馬の両親の持ち味が上手く噛み合ったと言える。(望田)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)重賞勝ち馬の弟妹編』で望田潤が推奨したウインブライト(牡2歳)が土曜東京4Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

○ウインブライト(牡、父ステイゴールド、母サマーエタニティ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100222/
ステイゴールド×アドマイヤコジーンという組み合わせは本馬の全姉ウインファビラスとペルソナリテしか出走例がなく、この2頭が阪神JFに駒を進めて2着と6着に入線したのは快挙と言うべきだ。ロイヤルサッシュとミセスマカディーの血脈構成がよく似ており、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディの3×3になるのがニックスの根拠。そしてロイヤルサッシュ≒ミセスマカディーのニアリークロスを持つ馬も、上記2頭以外にスノードラゴンしか見つからないのだからまた驚かされる。現時点ではスーパーニックスと言っても差し支えなく、後追いと言われようが恥も外聞もなく全弟も狙う。(望田)

■土曜京都11Rデイリー杯2歳S2着 ボンセルヴィーソ(POG・望田)
■日曜京都6R500万下 スルターナ(一口・望田)
■日曜京都7R500万下 ショパン(POG・望田)
■日曜東京10R奥多摩S グランシルク(一口・栗山)
■日曜京都11Rエリザベス女王杯3着 ミッキークイーン(ディープ・栗山)

日曜は新馬戦のパドックに間に合うように競馬場入りしたんですが、グローブシアターの勝利をスタンドで確認してから6Rのパドックに向かったら、一口ピック馬のスルターナとスターリーウインドがともに上位人気で、このワイドだけ買って観てたら意外について、「キングヘイロー×モガミヒメ最強!サンデー×ウインドインハーヘア最強!」と叫びたかったけどグッと自重(・∀・)

ブログのコメントでも触れておいたように、グローブシアターは体のラインなんかはリオンディーズによく似ているけれど馬体重どおり一回り小さくしたような馬で、2歳新馬のデビュー時点の比較ではきょうだいの中で一番緩さも感じられる体質

さすがにいい馬なんですが、今日のところはトルネードアレイのほうが仕上がりもよく見えたので馬券はこちらの単を買っていたほどで、でもトルネードを前に見ながら下って直線へ向かうときのストライドの優雅さしなやかさは一頭だけ違っていて、現時点ではリオンディーズほどのパワーは感じないけれど、このしなやかストライドを角居厩舎がどう完成させていくか、という楽しみが持てる素材にはちがいない

ウインブライトはデビュー戦は直線の坂でフワフワしていて、2戦目は福島の4角でスムーズに加速できず、ダイナサッシュ≒アドマイヤマカディの黄金ニアリークロスに含まれるPrincely Gift由来と思われる、トモの甘さ緩さが大きな課題でした

しかし今回はスタートして3完歩ぐらいでそれが解消したと確信できる行きっぷりで、直線の坂も一気に駆け上がって松岡が先頭に立つのが早すぎたと後ろを振り返るほどで、この休養で増えた+14キロの多くは後駆のパワーアップにつながったようです

ボンセルヴィーソは「Halo(≒Red God)のニアリークロス」「(トニービンで)Lady AngelaのPretty Pollyいじり」「母父サクラローレルが重厚な中距離型」ですから、ほぼ満点に近い「ダイワメジャー黄金配合」

コパノリチャードの母がトニービン×Blushing Groomの組み合わせですが、母系の奥にWild Riskのクロスを抱えるコパノほど狂気の逃げではなく、ここはスローに落としてまんまと粘り込みました

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日曜のボツ予想~よく見るとオリエンタルアート

2016-11-13 10:11:31 | 血統予想

近ごろの福島芝2000mの重賞オープンは1800m寄りの馬の好走健闘が目立つのですが、この開催はなかなかタフな馬場になっていて、しかもここは先行馬が揃って淀みないペースで流れそう
というわけで福島記念は持続力ある捲りが優勢とみて、◎ゼーヴィント(母父ブライアンズタイム)、○ダイワリベラル(母母父リアルシャダイ)、▲プロフェット(母父タニノギムレット)、母系にRobertoが入って中山でRobertoらしく捲るこの3頭を上位としました

tvkは◎ワンブレスアウェイ
ダービーデーに東京で返し馬を見てて、いいストライドで走る馬だが1400は少し忙しいかな~と思えたので、1600に延びてからは連続◎ですが、1800ならモアベターと思います
☆ラベンダーメモリーは逃げたときはAureole魂全開で2戦2勝、ここも超スローで逃げれそうですが、○ディルフィーノもHaloクロス馬らしく東京のスローに強く、ロッカフラベイビーはHyperion的な持続力で差す馬ですからここは届かない…という読みで

奥多摩はずっと推してきたドーヴァーは前走をみるとパワー型すぎて、やっぱり中山や洋芝向きで、東京や新潟外ではチョイ割り引きたいタイプかなと
ここは逃げ馬不在で、何が押し出されるにしても白秋とは一転してスロー濃厚、となると変わり身が大きそうなのが◎マカハではないかと
全[4-10-7-19]で東京芝1400m[1-5-1-6]、更に前半1000m58秒5より遅いスローで流れたときは[0-3-0-1]、16年晩春2着15年雲雀2着14年Fジョッキーズ2着14年白秋7着、春の晩春でも58.6-11.1-11.6のスローを4角13番手から追い込んで2着
キングカメハメハ×Riverman×Round Tableですからナスキロ的ストライドで斬れたい配合なのに、AlydarのパワーもONになって頭が高く手先の回転だけで加速するという矛盾だらけのフォームで、ようするに一瞬の加速、一瞬の脚で追い込んでるんですよこの馬は(ああそうか…アルバタックスの東京1400の追い込み方とも似てるかも)
○グランシルクもステゴにRobertoですから本来は機動力型で東京1400なら相模湖のように緩ペース希望で、東京芝1400m良[2-2-0-0]の▲エルゴレアが3番手

オーロCはわりと流れそうなメンツで、○アットザシーサイドや☆トウショウドラフタは瞬時加速型だけに他の差し馬にひねってみたくなる
◎ゴールデンナンバーは春に同舞台のパラダイスでインからジワジワ追い込んで2着、ダイワメジャーにCaerleonとLuthierが入る黄金配合で、フランス牝系らしいナタの斬れで大箱を追い込むマイラー
根拠はそれぐらいですが(^ ^;)、同じストライド差しの△ヴェステルキングや△タガノブルブあたりなら五分(なのに人気はえらい違い)やと思うんですよ

黄菊は一騎打ちムード、◎トリコロールブルーはワールドインパクトやダノンジェラートの3/4弟で、こちらは父がステイゴールドに替わって内回り向きの小脚があるタイプですから、内2000mならばこちらの器が上ではないか…という馬単5→1で
母系にNorthern DancerとThong=Lt.StevensとBarley CornとAureole≒Alcideが入るので、ペンカナプリンセスとオリアンタルアートはよく見ると血脈構成が似ているのです

「No.1予想」ではエリザベス女王杯を、「厳選予想 ウマい馬券」ではエリザベス女王杯と二本松特別を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
さてこれから支度して、新馬戦のパドックに間に合うように競馬場へ…重賞回顧は月曜になると思います

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土曜のボツ予想~ヨーヨーのように爆発したい

2016-11-12 10:19:43 | 血統予想

さっき京都1Rでキタノユーリンがダ1400で勝ち上がり、ルーラーシップ産駒のJRAダート初勝利
母父ディープインパクトでなんでだろう…と血統表を見たらKingmambo≒ジェイドロバリー3×3でした(・∀・)

オキザリスは◎マルカソレイユ
ダイワメジャーにBlushing GroomとAlycidonが入る黄金配合ですが、兄にユニコーンのストローハットがいるように母はNureyevの芝ダ兼用のパワーを強く伝える繁殖、この馬も芝ではあまりビョーンと弾まないですがダートだと力強く掻いてズレない滑らない手先の強さが光りました
○アフターバーナーはデビュー戦が同じ東京1400でネコワールドの2着(後続は9馬身ちぎれた)、父系がA.P.Indyで母父がBCスプリントのCherokee Run、ナスキロ柔いストライドは湿った東京1400ズンドバでこれが相手一番手

三鷹は◎トーセンラーク
前走も狙いましたがロングシャドウの大して速くない大逃げで行った行った、いちおう上がり1位で差してきての4着で、やっぱりこの馬は1200で急かして走らせるよりも1400~1600のほうが息が入るし、Storm Catを増幅した配合で大箱向きのしなやかさもあります
○グレイトチャーターはバクシンオーにスピードを入れすぎて柔くなりすぎた配合なので、最近のレースぶりをみても今は1200より1400がベターとみてこれが相手

三年坂は◎ビップライブリー
前走はガツンと引っかかってしまいましたが、折り合ってかつ前が開いたときの強さは前々走を見てのとおりで、マイルの爆発力は3/4兄のダノンヨーヨーにヒケをとらないものがあるだけに浜中がどう操るか
▲シゲルノコギリザメはHabitatの薄いクロス(5×6)で、トモが甘いというほどではないですが前輪駆動で走るので京都でハナ切ったときは凡走なし、ただアッゼニはJRA芝でこれまで60回騎乗して一度しか逃げたことがなくこのコンビはいささかミスマッチかも…
しかしシゲルの冠がつく馬は、後半が魚介やろうが動物やろうがお祭りやろうが、細身で脚長でしなやかに斬れるような芝中長距離馬はほぼ皆無と言ってよく、このへんは購買も育成も方針が徹底してるんでしょうな(^ ^;)

「No.1予想」ではデイリー杯を、「厳選予想 ウマい馬券」ではデイリー杯と武蔵野Sを、どちらもちょっと妙味ある◎○1点で予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~エリザベス女王杯

2016-11-11 17:49:36 | お知らせ

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2016-2017』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週のエリザベス女王杯は栗山求の担当で、有力馬3頭(マリアライト、ミッキークイーン、クイーンズリング)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

小島友実さんの「G1の馬場すべて教えます」、競馬道調教マスターの調教予想などもぜひ参考になさってください

土曜は「No.1予想」でデイリー杯を、「厳選予想 ウマい馬券」でデイリー杯と武蔵野Sを、どちらもちょっと妙味ある◎○1点で予想していますので、今週もよろしくお願いします

あと「一口馬主好配合ピック」ロードの追加募集については、今のところ栗山も望田もピックはありませんのでご了承ください

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