先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」10/29~11/6ぶんを6頭更新しました(やっと追いつきました…)
◆ミスエーニョ
下記リンクはミスエーニョのデビュタントS(米G1・AW7F)勝ちの映像ですが、これみるとミスエルテは母ちゃんからStorm Cat的マイラー体型とナスキロ+Tom Fool的柔らかさを受け継いでいることが確信できます
https://www.youtube.com/watch?v=WJ7JOLcec3Q
直線で外に出してからストライドが伸びて差し切りましたが、コーナリングはあまりよくないですな
◆アイルハヴアナザー
先週はアイルハヴアナザー産駒がダートで[2-0-3-2]となかなかの活躍、これでトータルでは芝[4-7-12-77]でダ[5-1-5-29]となり、いよいよダ1800近辺に寄ってきた感はあります(ちなみに芝では現在34連敗中)
◆マリスターとダイナカールのナスペリオン
こないだ「マリスターとナスペリオン」というエントリでディアアドマイヤ15(父ルーラーシップ)を取り上げましたが、それと7/8同血のドリームマジック(ルーラーシップ×スペシャルウィーク×マリスター)が日曜東京の新馬に出走、直線は前がカベでなかなか追い出せずに3着でしたが、あれも血統どおり東京でナスペリ的に斬れる馬です
あとゼアブラヴの解説で付記するのを忘れてましたが、先々週の東京の新馬で3着だったマーベラスワン(ファルブラヴ×キングカメハメハ×エルフィンフェザー)もゼアブと3/4同血以上の関係ですね
東京11R 京王杯2歳S
◎11.コウソクストレート
○8.レーヌミノル
▲9.ディバインコード
△5.マテラスカイ
1400mなら◎○▲が強いと思うが、先週の東京芝は外伸び優勢で、前走でスローを我慢して差した◎がこの枠なら中団外から差しやすい。母メジロアリスは芝1200mで3勝をあげたが、カロ3×3、ノーザンダンサー≒インディアンヘンプ≒スピードシンボリ4×5・6、ダーリングボーイ≒ネヴァーセイダイ5×6など父母相似配合になっていて自己主張が強い。ヴィクトワールピサ産駒で母系にコジーンが入るのは本馬の他にナムラシングン、ミラクルユニバンスと、JRA出走3頭全てが勝ち上がっている配合パターンで、ナスルーラとカウントフリートの組み合わせのクロスになるのがポイントだ。大箱向きのストライドで走るマテラスカイがヒモ穴か。
京都11R みやこS
◎12.ナリタスーパーワン
○6.グレンツェント
▲11.アスカノロマン
△7.ロワジャルダン
△16.タムロミラクル
×1.ラニ
×9.アポロケンタッキー
注4.カゼノコ
注5.キョウエイギア
ウォーエンブレムのダート巧者はシビルウォー、キングスエンブレム、ウォータクティクス、エルマンボ、ピースキーパーなど長いところ向きのタイプが多い。ナリタスーパーワンは大沼SとマリーンHで距離延長を狙ってみたのだが、やはり今は1800mぐらいのほうがいいしもっと箱も大きいほうがいい。ここは前崩れも考えられるメンツだし、グレンツェントあたりの差しを狙うのが無難なのだろうが、これだけ人気がないのなら手を出してみたい。ラニは前走で馬群を割ったのは収穫だが、多頭数の内枠は乗りやすくはないだろう。
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◆京王杯2歳S
函館2歳組は1400は長いとみたんですが、35.7-12.0-34.2とペースが遅く、残り400~200mで抜け出すときのモンドキャンノの加速が一頭だけ違っていて、あそこをスプリント能力で決めたという勝利だったかと
まあ昨年もレッドラウダが際どい4着だったし、一昨年はセカンドテーブルが逃げ切りですから、スプリンターが好走しやすいレースという側面はあるのだろうし、たとえばシュウジが2歳時はマイルもこなしていたように、資質はスプリンターでもスプリンターとしての筋肉がつききっていない2歳時は距離をこなしていた、というケースはまま見られます
キンシャサノキセキはアウトブリードで相手牝馬の尻に敷かれるタイプの繁殖なので、それらしいスプリンターを狙うのならば、モンドキャンノやシュウジやサイモンゼーレなどのように、母が強いクロスを持ちスピードやパワーを強く主張する配合が成功しやすいといえます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106235/
◆ファンタジーS
ミスエルテに関しては「Hopespringseternal≒Weekend Surprise≒Terlingua(ナスキロ+Tom Fool)のニアリークロスの影響で細身でしなやかな体質で、長い直線でストライドを伸ばして加速できるタイプでもあります。この後はファンタジーS→阪神JFというローテが発表されましたが、現状は1800mまではこなせそう」と新馬勝ち後に書きましたが、この母ミスエーニョは相手がFrankelじゃなくてもこういう柔らか体質の仔を産む繁殖やと思いますよ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106174/
┌Menow
┌Tom Fool
││┌Bull Dog(=Sir Gallahad)
┌○└△
Hopespringseternal
│┌Princequillo
└△┌Nasrullah
└△
┌Nasrullah
┌○
┌Secretariat
││┌Princequillo
│└△
Weekend Surprise
│ ┌Tom Fool
│┌○
└△
┌Secretariat
Terlingua
└△
└△┌Menow
└△┌Sir Gallahad(=Bull Dog)
└△
欧リーディングサイアーに君臨しつづけるGalileo、先の凱旋門賞でも1~3着を独占したこの大種牡馬が持つ血で、最も日本の高速芝向きの軽さ柔らかさのある血はMiswaki(の母Hopespringseternalが持つナスキロ+Tom Foolの組み合わせ)でしょう
だからGalileoを日本向きにカスタマイズするにはMiswakiをいじるのが最善手といえ、実際Galileoの血を引く日本での唯一の重賞勝ち馬(ミスエルテが2頭目)ヴァンキッシュランはSir Ivor≒Hopespringseternal5×5です
Frankel産駒においてもHopespringseternalいじりが最善手と考えられ、ソウルスターリングもドイツ牝系とのアウトブリード(Northern Dancerクロスの緊張→緩和)が配合の幹ではあるんですが、母母のところにMill ReefとTom Foolがさりげなく入ってて、Frankelのイメージ以上にしなやかなストライドで走るのはミスエルテと同じ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105535/
日本の高速芝では重々しすぎた種牡馬コンデュイットの産駒においても、今のところ唯一の芝重賞連対馬ダイイチターミナルはMiswakiとStorm Catを通じるHopespringseternal≒Terlingua5×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014103615/
FrankelはSadler's Wellsとデインヒルを通じるNorthern Dancer3×4ですが、Buckpasser5×5でもありTom Fool≒Spring Run6×6・6でもあり、Tom Foolというのはほんとに馬場コース不問で万能のうまみ調味料みたいなもんで、欧米日豪どこの国の料理でも使い勝手がいいのです
◆AR共和国杯
ここもタナベスローかという1100m通過69.1、東京芝2500mの重賞としてはゴールドアクターが勝った15年AR共が69.8、コパノジングーが勝った10年目黒が69.9、最近ではこれに次ぐ遅さで、レコンダイトはエプソムC(上がり33.6)と同じぐらいの末脚(33.7)の末脚を繰り出したんですが届くわけないですな…
58キロで貫禄勝ちのシュヴァルグランはヴィルシーナの3/4弟でヴィブロスの3/4兄、ハーツクライ×Machiavellianで「父中距離×母父マイラー」、クロスがHalo3×4・5
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104759/
ハーツクライにNureyevとBlushing Groomを合わせてナスペリオン的斬れも兼備してはいるんですが、機動力が最大の特長の血統でもあり、有力馬がみんな33秒台で上がるレースでは好ポジションで立ち回れる利が大きかったし、東京2500mでもスローになればいち早く反応できるのはHaloクロスというわけですな
モンドインテロは同じ「ディープインパクト×Pacific Princess牝系」のキズナやラストインパクトやゼーヴィントと比較してもパワーとスタミナに寄った配合ですから、今日も目黒記念も2500mが長かったというよりは末脚の鋭さで見劣ったという5着で、そのあたりの本質は超スローの信濃川特別で人気を裏切った3歳時からそれほど変わっていない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104650/
上がり11.7-11.1-11.4、これぐらい鋭い脚を要求されるレースになって、11.1の最速ラップのところでディープインパクトよりハーツクライ産駒のほうが鋭く反応して抜け出すというのは、やっぱり父だけでなく配合も大事だということで、いろんなディープ産駒がいるしいろんなハーツ産駒がいるということ
でもキズナとラストインパクトとゼーヴィントとモンドインテロの比較で、Storm CatとティンバーカントリーとDayjurとブライアンズタイムとFappianoの特徴やキャラみたいなものもおぼろげに把握することができるわけで、血統表と実馬を重ね合わせる作業においてこういうサンプルは非常に有用といえます
◆みやこS
ここは松若アポロケンタッキーのロンスパ捲りが見事でしたが、この馬はブラジルCのように馬群に入ってしまうとよくないのですね
シリウスで◎にしたときにも書いたように、父Langfuhrも母父Gone Westもマイラーで、なのにどちらにも似ておらず長いところで強いのは、牝祖Slinkyladyが持つRibotの3本クロス(4×5・5)が大きい
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110098/
掻き込みが強い美しくないフォームはいかにもRibotの影響が強い中距離馬で、3歳強豪の一角グレンツェンドと、寒い時期は好調を取り戻すロワジャルダンをねじ伏せた内容は評価できるものでした
ラニは右回りというよりも、改めてコーナー加速力の低さを露呈したような負け方だったかなと…
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したエピカリス(牡2歳)が火曜門別10R北海道2歳優駿(Jpn3・ダ1800m)を勝ちました。
★キャロットクラブ
父ゴールドアリュール
母スターペスミツコ(カーネギー)
牡 募集価格:3600万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014103121/
メイショウナルト(小倉記念、七夕賞)の4分の3弟。父はハーツクライからゴールドアリュールに替わりました。母方にマルゼンスキーが入るゴールドアリュール産駒は信頼性が高く、フーラブライド(中山牝馬S、愛知杯)、タケミカヅチ(ダービー卿CT)、トウカイパラダイス(大阪杯-2着)、トップカミング(日経新春杯-2着)などが出ています。連対率21.8%、1走あたりの賞金額268万円は、ゴールドアリュール産駒全体の17.0%、150万円を大きく上回っています。ダートに強い種牡馬でありながら、芝・ダートほぼ同じぐらいの成績を残しているというのがこの配合の特長。母の父カーネギーは「Sadler's Wells×Riverman」なので、父の代表産駒の1頭クリソライト(ジャパンダートダービーなど重賞3勝)の母クリソプレーズを彷彿させます。芝・ダートどちらでも行けるタイプで、中距離がベストでしょう。(栗山)
■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で栗山求と望田潤が推奨したクリアザトラック(牡2歳)が土曜京都7Rの新馬戦(芝1600m)を勝ちました。
◎クリアザトラック(牡・母クロウキャニオン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105897/
ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラ、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイの全きょうだいにあたるおなじみの血統。これで5年連続の指名となる。牡馬に出たのは3年ぶりで、過去、全兄4頭はすべて重賞で連対経験があるので確実性が高い。母方に入るCaerleon、Vaguely Nobleは父とニックスで、「ディープ×フレンチデピュティ」もショウナンパンドラ、ウリウリ、マカヒキなど活躍馬が目白押し。(栗山)
○クリアザトラック(牡、クロウキャニオン)
カミノタサハラ、マウントシャスタ、ボレアス、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイの全弟。クロウキャニオンはNorthern DancerとナスキロラトロとEight Thirty≒Speed Boatのクロスで、フレンチデピュティとクロカミ(京王杯AH)のパワーを確実に伝えるのでディープインパクトとの配合はまず外さない。牡なのでタサハラやベルキャニのような中距離型だろう。(望田)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で望田潤が推奨したゼアブラヴ(牡2歳)が日曜京都6Rの新馬戦(芝1400m)を勝ちました。
★シルクホースクラブ
父ファルブラヴ
母ジェシカ(トニービン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105969/
牡 募集価格:1500万円
アイムユアーズとは父ファルブラヴ、母母セシルカットが同じで、イトコかつ3/4同血の間柄。とはいえ、アイムユアーズは母父がエルコンドルパサーで、ここでFairy King=Sadler's Wells≒NureyevとSeattle Slewをクロスする名配合ですから同列に扱うわけにはいきません。しかし「Special持ち種牡馬×ダイナカール=ダイナフェザー全姉妹牝系の繁殖」の組み合わせはこれまで43頭が出走し29頭が勝ち馬となる高確率で、ドゥラメンテやルーラーシップなどキングカメハメハとのニックスは有名ですが、オペラハウスでもファントムライト、メイショウサムソンでもトーセンアルニカ、リンカーンでもオマワリサンと最長飛距離が出ています。本馬の母ジェシカもレイヴ(父タイキシャトル,2勝)やパブリックアフェア(父キングカメハメハ,1勝)を見てのとおり、Special持ち種牡馬との配合では外していません。アイムユアーズとはタイプは違うでしょうが、父をしなやかな体質にしたような中距離馬として、上級出世の計算は立つ配合ですから、この募集価格ならばオススメしたいです。(望田)
■土曜東京7R500万下 マイネルエスパス(一口・望田&栗山)
■土曜東京11R京王杯2歳S3着 ディバインコード(一口・望田)
■日曜東京8R1000万下 サーブルオール(一口・栗山)
■日曜京都12R500万下 エイシンティンクル(ディープ・望田)
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ディープインパクト×フレンチデピュティは出走34頭中24頭が勝ち馬となっており、うち11頭が重賞で馬券に絡んでいますが、母母のところにBurghclereとニアリーな血、AureoleとかFair AlyciaとかFlower Bowlを持つ場合と持たない場合とで分けてみると
Burghclereとニアリーな血あり…マカヒキ=ウリウリf=エンドレスノットf、ボレアス=カミノタサハラ=マウントシャスタ=ベルキャニオン=ラヴェンダーヴァレイf=パラダイスリッジf、メジェルダf、ケイティープライド、カレンバッドボーイ、アンレールf=プリモンディアルf
Burghclereとニアリーな血なし…ショウナンパンドラf、アヴニールマルシェ、フライングレディf、アドマイヤキンカク
ディープ×フレンチデピュティのニックスにおいても、「ディープインパクト産駒が中距離をこなすには、牡馬はBurghclereのニアリークロスが必要だが、牝馬はその限りではない(Burghclereのニアリークロスのスタミナは牡のほうが伝わりやすい)」ということが実感できます
「Special持ち種牡馬×ダイナカール=ダイナフェザー全姉妹牝系」のニックスについてはゼアブラヴの推奨文で説明していますが、これはNureyev≒Sadler's Wells=Fairy Kingとダイナカール=ダイナフェザー姉妹を通じる「Northern DancerとHyperionとNasrullah(とBlandford)」の組み合わせのクロスが根拠
種牡馬別にみても
キングカメハメハ(Nureyev)…ドゥラメンテ、ルーラーシップなど出走16頭中14頭勝ち馬
オペラハウス(Sadler's Wells)…ファントムライト、ピアチェヴォーレなど3頭中3頭勝ち馬
メイショウサムソン(Sadler's Wells)…サムソンズプライド、トーセンアルニカなど4頭中3頭勝ち馬
エルコンドルパサー(Nureyev≒Sadler's Wells)…フェザーレイ、ウイングビートなど3頭中2頭勝ち馬
ファルブラヴ(Fairy King)…アイムユアーズ、ファニーチェなど10頭中3頭勝ち馬
ジェイドロバリー(Number)…ジェイキングなど5頭中3頭勝ち馬
ゴールドアリュール(Nureyev)…サアドウゾなど3頭中1頭勝ち馬
ジャングルポケット(Nureyev)…シルヴァーノなど4頭中1頭勝ち馬
リンカーン(Sadler's Wells)…オマワリサン1頭(4勝)
ヴァーミリアン(Nureyev≒Sadler's Wells)…シャンデリアハウス1頭(2勝)
アルカセット(Nureyev)…2頭出走で勝ち馬なし
産駒のJRA勝ち馬率17%のアルカセットはひとまず自己責任ということにしておいて(^ ^;)、キングカメハメハとの大成功はもちろん、いわゆるマイナー種牡馬との配合でも高確率かつ代表産駒級を叩き出していることがおわかりいただけるのではないかと
今日はこれから出かけるので、重賞回顧はまとめて夜にやりますです
今週は秋華賞だから、アイムユアーズの配合がどれだけSpecialなのかを言っておきたい
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d13d601304c3fc46715b13dfca0c5987
土曜の東京芝は先週とは打って変わってイン伸び優勢で、アルゼンチン共和国杯は○アルバートから入るのが無難ですかね
ただしハーツクライ産駒で母がMill Reef3×3の◎レコンダイトは東京長丁場でこその馬で、先週アルテミスを勝ったリスグラシューの母がMill Reef5×3
ここ2年の目黒記念で2着4着、あれぐらい走れば圏内十分なのに、55キロで10人気となると手を出さずにはいられない…また4着食らいそうな狙いなのは認めます(^ ^;)
醍醐は◎ヒルダ
ダイワメジャーにStorm CatとAlycidonが入る黄金配合で、函館2歳ではメジャータイフーンと接戦の3着ですから、前走を見てのとおりゲートさえ出ればこのクラスでもやれるスプリンター
問題はふつうに出るかどうかですが、これも現在10人気ならば出るほうに賭けてみたくなる
長岡京は清水の再戦で、先行して2~4着に残った馬たちはその再現を狙ってくるでしょうからまた58秒前半の緩みないペース想定、となるとHaloクロスの小脚で走るグァンチャーレには苦しい流れかと
大箱向きのストライドで走る○ルグランフリソンでもういっちょとも思いましたが、◎ワードイズボンドはゴール前ではルグランを差し返し気味の際どい3着、成績を紐解くと大箱マイルの緩みないペース高速決着には実績十分、なのに相変わらずこの馬だけ人気がない
きんもくせいは▲レジェンドセラーにかぶってますが、ルーラーシップ×スペシャルウィーク×プロモーションの血統どおりの大跳びで、外差しもきくエアレーション開幕週とはいえ福島のコーナーで加速できるタイプではない
◎イノバティブは母父PosseがリヴァリッジS(米G2・ダ7F)の勝ち馬ですから、「ディープブリランテ×母父マイラー」の成功パターンで、母系にRahyが入ってHaloをクロスするのはディーパワンサと同じ
母系に入るRobertoの影響も感じさせる脚捌きで、これはいかにも小回り1800で先行力と機動力を発揮するタイプですからここは好位捲りでいけそう
「No.1予想」では百日草特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では百日草特別とみやこSを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日は新馬戦のパドックまでに競馬場に出向くこうかなと、重賞回顧は月曜になると思います
東京1は◎シュエットヌーベル
スマートファルコン産駒でVaguely Noble4・6×5、前走をみるとやはり揉まれないとAureole魂逆噴射にはならないようで、ダートスタートのほうがダッシュはつきそうなのでここは果敢にハナ希望
ファンタジーは◎ミスエルテ
両親ともNorthern Dancer系のクロスがうるさくて、3歳になっての成長や奥深さではよりソウルスターリングのほうが上だろうと思っていますが、逆にいうと現時点での完成度もなかなか高い
ここは骨っぽい相手が○ヤマカツグレースぐらいしかいないし、ひねらず◎としました
3番手となると一長一短ありますが、イン番手で流れ込める△ドロウアカードで
南武は立て直してきた○エイシンアロンジーでいきたい気もあるんですが、◎タイセイアプローズはアドマイヤラクティと同じハーツクライ×エリシオで、京都でタメすぎると前走のように鋭さ負けしてしまうのは仕方ない
浜中も同じ失敗は繰り返さないだろうし、東京に替わるだけでもプラスアルファはあるのでもうひと踏ん張り
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では京王杯2歳Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では京王杯2歳Sと近江特別とBCフィリー&メアターフを予想していますので、今週もよろしくお願いします
昨日の昼は「冨美家(ふみや)」のしのだうどん、うちの近所のイオンモールに売ってるやつ
ここは出汁がやっぱり美味くて、ちょい甘めのおあげとよう合うんです
そうそう今気づいたんですが、こないだナスキロ会やった浅草の焼肉の名店も「富味屋(ふみや)」さんで、上記うどん屋と間違って書いてました…失礼しましたm(_ _)m
京都駅近辺に足を伸ばしたときは「第一旭」本店のラーメン
老舗の京都ラーメンで、九条ねぎ&チャーシューの非常にオーソドックスなしょうゆラーメンですが、ほんとに不思議なほどまた食いたくなる
隣の新福菜館とどっちに入るか迷ったんですが、新福のほうが行列が長かったのでこちらへ
そういえばオカンが冷蔵庫をのぞきながら「ミンチあるからハンバーグしようかな」と言ってたので、「名人によると牛3/4:豚1/4が黄金配合らしいで~」とアドバイス
それだけで望田家史上最高のハンバーグが出来上がったことをお伝えしておきます(・∀・)
先ほど「No.1予想」に京王杯2歳Sの予想を入稿、「厳選予想 ウマい馬券」にBCフィリーメア&ターフの予想を入稿しましたが、ファンタジーSの予想も後ほど「ウマい馬券」のほうにアップする予定です
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」10/22~23ぶんを3頭更新しました
JBCは川崎での開催ですからまずは小回り適性重視ということで、クラシックは◎アウォーディーとしました
ジャングルポケット×ヘヴンリーロマンスですからパワーとスタミナは抜群、来年はアスコットの芝中距離を狙ってほしい馬ですが、Nureyev≒Sadler's Wells3×3でSpecial的な掻き込み走法ですからラニと違ってなかなか機動力もあり、川崎でも好位から捲りつぶす勝ちパターンに持ち込めるでしょう
▲ホッコータルマエは母父がBCスプリントのCherokee Runで「父中距離×母父スプリンター」、この配合形特有の小脚は川崎2100で最大限に活きるだけに、ここは久々に評価を上げたい
スプリントは川崎1400ならばさきたま杯の再現とみて、ベストウォーリアのナスキロ的ストライドより○ソルテのTom Fool的ピッチを上位視
そのソルテをオーバルスプリントで差し切った◎レーザーバレットはブライアンズタイム×Mr.Prospector、いかにもRoberto系という脚捌きで、JRAでのオープン勝ち2つはいずれも中山1200m、交流重賞勝ち3つは浦和1400と園田1400
小回り1400の捲り差しこそが本領ですから、ソルテとダノンレジェンドがオーバーペースで行ってしまうようならばここも面白い
レディスクラシックは◎レッツゴードンキ
母マルトクはダ1200~1400で5勝のスプリンター、そこにキングカメハメハでKingmambo≒ジェイドロバリー2×3にRobertoが絡み、Tom Foolのクロスもあって本来は小回り向きの機動力重視の配合といえます
まあ人気になってますが、○ホワイトフーガを負かす可能性となるとやはりこれだろうと
アムールブリエはマイルは忙しそうなので3番手は☆トロワボヌールで、バゴはBlushing Groom系だけに牝駒は短距離やマイルの活躍が目立ちます
明日はBCフィリー&メアターフの予想を「ウマい馬券」に入稿しますのでそちらもよろしくということで
東京11R 天皇賞(秋)
◎3.アンビシャス
○9.ルージュバック
▲1.エイシンヒカリ
△8.モーリス
注4.サトノクラウン
注6.アドマイヤデウス
ここ5年でいうと、秋天の勝ち馬は全て牡馬で、JCは5頭中4頭が牝馬。淀みなく流れがちな秋天は牡馬の持続力が、スロー中だるみになりがちなJCは牝馬の斬れが優勢、という傾向になっている。エイシンヒカリは昨年はクラレントにハナを叩かれて控えたが、ここはJRAG1制覇のラストチャンス。この馬らしい平均ペースの逃げでくるだろうから、◎はルージュバックの斬れよりもアンビシャスの粘りでいってみたい。ディープ産駒の場合、バークレア≒ウェルシュパジェントのニアリークロスは牡にはスタミナを伝えるし、母父エルコンドルパサーも牡にはスタミナや粘着力を伝える。だから折り合いさえつけば距離は1800mより2000mがベターで、もっといえば2400mでも問題ないと思っている。大阪杯は斤量差と先行利の勝利でG1級の内容だったとは言えないが、平均ペースならばもっとパフォーマンスは上がると思っているし、宝塚であんなに負けたのは馬場につきるだろう。毎日王冠の負けは斬れ味の差で、交わされてからゴールまでは同じ脚色で伸びつづけていたから、1F延びてエイシンヒカリの逃げならば逆転十分とみる。ルージュバックも斬れ味はG1級とずっとほめてきた馬だが、ヒモ穴にはやはり牡馬の粘り腰をとってみた。
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月曜は浅草の名店「富味屋」にて恒例のナスキロ会
スペシャルゲストにMahmoudさんと日夏ユタカさんを招いて総勢12名、4時間近くも競馬談義に花が咲きました…みなさんお疲れさまでした
日曜に競馬場から新宿へ向う途中で日夏さんと遭遇、「明日ナスキロ会行きますよ~」と声をかけられて、じゃあMahmoudさんにも声をかけてみるかということになったんですが、宴がはじまると相変わらずのMahmoud節全開で、いつもながら競馬のこと語らせるとどこまでもオモロイオッサンです(・∀・)
そして「富味屋」さんの宴会メニューはこの日も最高で、まずはみんな大好きふわとろ卵焼きから、つづいて定番のタン塩、私もMahmoudさんも目がないレバー、そこからシビレ→カルビ→ホルモンと怒涛の捲り、そして締めの石焼ビビンパと、まさにテンよし中よし終いよし、ムーアが跨るモーリスのようにスキがなかった(・∀・)
フランスと香港で名をあげてフリーハンデのトップに君臨するまでになったエイシンヒカリにとって、種牡馬入りへの手土産としても、JRAG1は喉から手が出るほど欲しいタイトルだったはず
しかも昨年は田辺クラレントにハナを叩かれて不本意なレースに終始してしまっただけに、最内を引いた今年は同じ轍は踏まないだろうと予想した人は多かったはずで、まあもともとスタートダッシュが速い馬ではないのですが、途中からスピードに乗って緩みないペースを刻んでくるんじゃないかと私も思ってました
しかし前半60.8-後半58.5というのは昨年(60.6-57.8)と大差ない後傾ラップで、パドックでの激しいイレ込み、カメラがとらえるユタカの自信なさげな表情を思い起こせば、こうなってしまう伏線はあったのかもしれません
全く想定外の超スローで流れたので、私としては最初の1000mですでに大観衆の熱狂の外側で観戦しているような心理状態で、
(しかし今年もこんなにスローになるとはなあ)
(アンビシャスはあそこにいたらノーチャンスやろなあ)
(でもこのスローできれいに折り合っとるなあ…これなら2400でも楽しみやなあ)
(このペースならルージュバックは斬れまくりそうやなあ)
(でもこれ、直線で外に出せるんかなあ)
と、きわめて冷静に戦況を追ってました(^ ^;)
このペースだと中距離馬というよりはマイラーの土俵、カンパニーやイスラボニータのような1800m>2000m型が好走しやすい土俵で、今年もそんなタイプが上位を占めることに
リアルスティールのミルコはずっとルージュバックの外に張り付いたままで、人気の一角を完全に封じ込め、しかも自らも2着に差してきたのは圧巻でしたが、ルージュはやっぱり馬が外にいると躊躇して走っているし、バラけてからようやく伸びはじめたのはヴィクトリアマイルと全く同じ負け方
モーリスの母母メジロモントレーはAJCCやAR共和国杯などの勝ち馬、メジロが誇るスタミナ牝系の出で、スタミナと斬れ味を武器とする中距離馬でした
そこに凱旋門賞馬カーネギー、JC馬スクリーンヒーローがかけられて生まれたのがマイル王モーリス
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100655/
いつも書くように、モーリスという馬は走らせると圧倒的にTom Foolの影響を感じさせる脚捌きで、字面の血統以上にマイル戦や高速馬場に高い適性をみせるのはTom Fool的な無駄のないきれいな脚捌きで走るからで、父父グラスワンダーの独特のドタドタ掻き込み走法と比較すると前の駆動が全く異なるのがわかります
Tom Fool的走法とは、Tom Fool的スピードとは何ぞや? と聞かれるとサイレンススズカがその最高峰ですとお答えするのですが、その昔グランデファーム衣斐代表が東海公営のTMだった頃、後輩のGKさんが血統に関するレクチャーをよく受けていて、そのときから「Tom Foolはクロスしなくてもいい。入ってるだけでいい」と仰ってたと聞いて、なるほど上手いこと言うもんやなあ~と感心
それぐらいTom Foolという血は遺伝力が強くて、芝向きのしなやかさとダート向きのパワーを兼備していて、オールラウンドでスピードの乗りがスムーズでレースが上手で、最重要な北米スピード血脈の一つなのです
こないだヴァナヘイムについて書いたときにも触れましたが、キングカメハメハ産駒でナスキロやナスペリオンをメインとしない配合、つまりストライドでなくピッチで走ろうとする配合の場合は、ラブリーデイ然りアパパネ然りレッツゴードンキ然りホッコータルマエ然りで、Tom Fool絡みのクロスからTom Fool的な走法を受け継ぐことで上手くいっている場合が多く、俊敏自在でオールラウンドなTom Fool的走法がONになるといろいろと楽なんですよね~
スクリーンヒーローの母母ダイナアクトレス(その母モデルスポートがTom Fool≒Spring Run2×3)も非常にTom Fool的なスピードを誇った馬で、モーリスを見ているとスクリーンヒーローの仔というよりはダイナアクトレスの仔のように見えるし、ダイナアクトレスにグラスワンダー的な頑強な筋肉をつけたような馬にも見える
┌Menow
Tom Fool
│┌Bull Dog
└△
┌Menow
Spring Run
│┌Bull Dog
└△
種牡馬スクリーンヒーローのマイルやダートでの思った以上の大成功は、ダイナアクトレス由来のTom Fool的スピードをよく伝えているからで、たしかにこういう良質のTom Foolを伝える種牡馬というのは、今の日本にはあんまりいないかもしれません(短距離ならアフリートがいたんですが14年に死亡)