花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

2012年08月03日 | 美術館&史跡巡り
ようやく恋焦がれていたあなたに会えました



ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」(1665年頃の作品)

暗闇の中で光を浴びてこちらを見つめるあなた。
頭には高貴なウルトラマリンブルーのターバン、耳には真珠の耳飾り。
つややかな唇が何か言いたそうに軽く開いていて・・・
この絵を見た者は、その無垢な眼差しにたじろいでしまうといわれてます。

東京都美術館リニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展」
(2012年6月30日~9月17日)


フェルメールやレンブラントなど、17世紀のオランダ・フランドル絵画の傑作を多数所有する
「マウリッツハイス美術館」(オランダハーグ)の改修工事に伴い
選りすぐりの名品約50点が日本にやってきました。

最大の注目はフェルメールのシンボル的作品の「真珠の首飾りの少女」です。



ご近所の仲間に呼びかけて、8月1日、上野にある「東京都美術館」まで行ってきました。

忙しい4人なので行く日にちが決まるまでがまず一苦労
もっと涼しい時期に行ければ良かったのですが、結局暑い盛りの美術館鑑賞となりました。

当日は少しでも空いている内にと、家を朝八時に出ましたよ。



リニューアルなった東京都美術館到着は10時前、列に並んだ時は10分待ちでした。

実はここまでにたどり着くだけでも大変だったのです。

”東京都美術館で開催中の「マウリッツハイス美術館展」の目玉
フェルメールの「真珠の耳飾の少女」を見に行きませんか?”
と私はお誘いしたのに・・・

いつの間にか西洋美術館の「ベルリン美術館展・真珠の首飾りの少女」とゴチャゴチャになり、
「耳飾り」を見るか「首飾り」にするかで意見が分かれひと騒動

どうして隣同士の美術館で同時期に、
フェルメールとレンブラントを看板にした作品展が開催されるのか
これから予定していらっしゃる皆様も、充分に調べて入館してくださいね。



彼女は中ほどの階の一部屋に意外に小さい姿でこちらを向いていました。
光の魔術師・フェルメールは、
少女の両目と唇の端と真珠の部分に光を当てています。

ジックリ見ようと立ち止まったら「止まらないで進んでください」とスタッフさんが叫びます

列から離れてうしろ側からジックリ見るのは可能でしたので、私たちはしばらく魅入りました。
「抜き襟の東洋的な衣装だわ」「このフェルメールブルーが何ともいえないわね」

人はどんどん増えてきました。
列に並び、彼女のそばにたどり着くのに10分以上かかります。

でも、それだけ待っても見る価値はあり、私たちは最後にもう一度戻って、
この不思議な魅力を感じさせる少女の姿を見に行きました。

数日たった今でも、私を見つめる少女の表情が脳裏に焼きついて離れません。



フェルメールの作品はもう一つ、初期に描かれた「ディアナとニンフたち」が出展されています。



こちらはレンブラントの自画像です。

同じ時代に活躍していたレンブラントはほぼ毎年自身の自画像を描き続けてきました。

今回出展された「自画像」は、晩年に描いた現存する3枚の内の1枚。
63歳の画家が穏かな表情をたたえるレンブラントの代表作です。

他にもブリューゲルやルーベンスの作品が見られます。でも今回は「真珠の耳飾の少女」が目玉ですね

全体的には規模の大きな「ベルリン美術館展」の方が見応えはあるのでしょうが
あちらのフェルメールは「真珠の首飾りの少女」で・・・

フェルメールの代表作の「真珠の耳飾りの少女」は東京都美術館ですのでお間違えのないように・・・


「韻松亭」でランチ


少し遅めのランチは上野精養軒そばの「韻松亭」
風情あるお店です。

個室でユッタリとお食事ですリーズナブルな懐石料理に舌鼓・・・

この後にご飯とお味噌汁、そしてデザートが付きました。

おしゃべりに花が咲き、気がついたらもう4時半。
私はリハビリを受けるために仲間よりも一足早く失礼して帰途につきました。

今回この「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞し、私のフェルメール熱も少し落ち着きました。
2008年に中学時代の友人と、この東京都美術館でたくさんのフェルメールを見ましたねこちらです。

それ以来、好きな画家の一人になりましたが、
500点以上もの作品を世に出しているレンブラントと違い
ヨハネス・フェルメールがその生涯で残した作品はわずか30数点。

この作品の少なさと、光を紡ぐ独特の技法の美しさから、
彼は光の天才と呼ばれているそうです。


              

美術鑑賞と滑り込みセーフのリハビリで、ドット疲れた翌日は朝から富士山がよく見えていました。
この季節には珍しい光景です


あれだけあった雪もとけ、少々平凡なお山の姿です。

ギンギンの太陽が輝く真夏日が一週間以上も続き、流石に疲れ気味
そろそろお天気に変化が出てくる頃でしょうか


コメント (35)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏本番!、私も行動開始です! | トップ | 真夏の北八ヶ岳周辺・その1 »
最新の画像もっと見る

35 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東京都美術館 (おみや)
2012-08-05 08:59:16
おはようございます
きょうも猛暑になりそうですね。

「真珠の耳飾りの少女」見てこられたのですね
先日テレビでも放映していました。
ちなみに「首飾り」の方もあるのですか?
美術にはとんと解りません

「韻松亭」、今までの何度か利用しています
姉達と待ち合わせをするのに丁度良い場所です
5月にも行ってきました。上野公園口にすぐ近くで一番解りやすい場所です。
歌舞伎に行ったりしたときもここで食事をしました。お値段も手ごろだし何しろ個室というのが良いですね。精養軒よりは気に入ってます。



返信する
耳飾と首飾り ()
2012-08-05 14:19:16
こんにちは~^^;
紛らわしい2つの展覧会が開催中ですね。
フェルメール人気、衰えを知らずですね。
ワタシ、動物園へ最近2度も出かけているので両方の看板は見ております。
カメラと三脚持っては入れません(笑)
「首飾り」の方は初お目見えでこちらも捨てがたいです。
http://topics.jp.msn.com/onna_blog/other/article.aspx?articleid=1158769
同じく9月17日まで開催中ですので夏休み明けに欲張って出かける積もりです。

お友達と出かける時は「韻松亭」、一人の時は文化会館の「響き」
撮影の時はコンビニのおにぎり持参か公園の屋台でお手軽に(笑)

ご無沙汰しております。
昨日はご訪問頂きお祝いコメントをありがとうございました。
リハビリのご様子など気になって、毎回拝見しておりますの。
いつも足跡残せずごめんなさい。立派な更新にすっかり気後れしてしまうのですよ。
私、あまりにもお手軽更新ですので・・・。
これからもどうぞよろしくです~♪

どうぞご無理なさいませんよう、お互いに熱中症には気をつけましょう。
この暑さでは外出も出来ません。
明け方までのオリンピック観戦で寝不足気味、日中は昼寝をしております(笑)
返信する
Unknown (ビオラ)
2012-08-05 16:33:42
「真珠の耳飾りの少女」はもうずっと前から来る来ると聞いていましたが
お隣で時を同じくして「首飾りの少女」ですか
それは知りませんでしたが間違いそうな紛らわしさですね。
描いた作品の数の少なさも手伝ってフェルメール人気は高いですね。
あの魅力的な少女に会いたくて多くの人が並ぶのでしょう
私は「耳飾りの少女は」無理なようですが
この間ウィーンの美術史美術館でフェルメールの「絵画芸術」という作品を見ることができました
ここでは並ぶ時間も作品を遮る柵もなく間近でフェルメールブルーの色を見ることができました
有名な絵がやってくるのはうれしいですが
混雑で立ち止まることも許されないのは残念ですね
返信する
断然耳飾り♪ (とんちゃん)
2012-08-05 16:50:41
nao♪さんは耳飾り派ですね!
私も狙っているのですがいつにしようかまだ迷っています。
オリンピックも気になるのでそのあとにしようかと・・・
首飾りのほうも見たいので両方共欲張ってみようかとも・・・
この前のときはこの耳飾の少女が見られる!と思ったら出展されていないなんて行ってみて分かりました。
今度こそフェルメールの最高傑作を見たいです!
光の芸術の奥深さを肌で感じてこられましたね。
ラピスラズリには魅了されたと思います。
口元にも光を感じられましたか~
急いで通り過ぎなくてはならないの?立ち止まることはできないの?
ルーペ持参で行こうと思っているのに無理なようですね。
返信する
Unknown (kiki)
2012-08-05 17:02:31
都会に住んでおりますと、いろいろの催し物に行けていいですね。東京美術館 にて真珠の耳飾りの少女 を見るため凄い人なんですね。絵画に関心ある方は何をさておいても足を運びたいですね。
私は絵のことはわからずですの。主人が油絵をしていて完成した後、「この絵はどう?」と聞かれても適当な答えで呆れかえってます。
美術館を後にしてのお食事 懐石 おいしそうです。お昼からこんな美味しいの食べたら、夜の食事を作るの面倒になりますね。こんなこと言うの私だけかしら?

リハビリ通院は暑いですけど頑張って下さいね
返信する
☆おみやさんへ (nao♪)
2012-08-05 20:36:15
今日は高原にまで足を延ばしてやってきましたが、途中の甲府盆地がとにかく暑かったです。
明日のお天気が気になりますが、まずは足慣らしに少し歩こうと思います。

フェルメールには真珠の耳飾りと、真珠の首飾りの絵があり、今回混乱を招きました。
代表的な「耳飾り」は別名「青いターバンの少女」とも言われています。
こちらに統一すれば、こんなバタバタはおきなかったと・・・
本当に紛らわしい題名です。

「韻松亭」、良い雰囲気でした。
どこかで、見たことがあると思ったら、おみやさんの所でしたね。
これからも利用してみようと思っています。

返信する
混んで (tona)
2012-08-05 21:24:54
いらっしゃったのですね。
会えた感激は仰る通りですね。
私は2004年にオランダで見ました。
帰ってきてすぐに映画の方も見ました。
私はモナリザよりずっと好きです。他にないような少女です。
世界のどの美術館も改修となると真っ先に日本に貸し出してくれます。それほど日本は美術鑑賞する人が多いのですね。恵まれています。

私も今日も含めてこの時期3回も富士山を見ました。今年はいろいろ変わっていますね。
この所の平均気温が平年よりも高くてマニラより高く、熱帯だそうです。私たちはこの時期熱帯に住んでいるかと思うと、うっかりすると熱中症で倒れるのもありうると納得しました。
返信する
耳と首! (だんだん)
2012-08-06 01:00:26
真珠の耳飾りの少女は映画になりましたね。
フェルメール家の下働きの少女だそうです。
夫の絵画を理解しない妻に、アトリエの窓ガラスを拭くよう命じられた少女。
「明るさが変わりますが、よろしいですか?絵に影響はありませんか?」と聞いたそうです。
彼女をモデルにしたのは、貧しい少女の感性にうたれたからということらしいですね。
アカデミ賞の候補にもなりました。
人の頭越しに見るのは、疲れるのです。終盤には空くかしらん?

首飾りの少女は知りませんでした。
お隣なら、見たくなるでしょうね~、nao♪さん、企画者として大変でしたねぇ!
返信する
追伸 (だんだん)
2012-08-06 01:16:06
誤解を招く言い方だったようです。
謎の多いフェルメールゆえ、映画では脚色がなされています。
下女ではなく、子沢山だった彼の1人の娘という説もありますので…
返信する
☆紅さんへ (nao♪)
2012-08-06 04:47:18
頑張って耳飾りと首飾りの両方を見ようかとも思いましたが、夏風邪をひいて病み上がりの仲間も居て、体力的には無理でした。
美術鑑賞って案外疲れますものね。

「首飾り」の方は初来日でしたか・・・
どうりで今まで知らなかった作品です。URLを有難うございました。
少し涼しくなったら見に行こうかしら。。。

「韻松亭」も有名なのですね。
私は今回始めてでしたが、落ち着いた雰囲気の素敵なお店でした。

手を骨折して以来三ヶ月目でようやく都心まで出て見る気になりました。
そして昨日から高原にきて足慣らしもしています。
行動開始ですね。
いろいろお気遣いいただき有難うございました。

紅さんの経験談をお聞きし、二ヶ月間のギブスもありうることを知り落ち込まずに済みました。

返信する

コメントを投稿

美術館&史跡巡り」カテゴリの最新記事