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悪い人だと思ったが、意外にいい人だった「エヴァの告白’13」劇場公開2014年2月

2015-01-09 16:36:26 | 映画

              
 1921年1月ニューヨーク エリス島。大勢の移民が入国審査を待っていた。1918年に終結を迎えた第一次世界大戦の特需で繁栄を遂げたアメリカへ、大戦で疲弊したヨーロッパから移民が急増していた。

 その中にポーランドからの移民エヴァ・シブルスカ (マリオン・コティヤール)と妹のマグダがいた。マグダは肺病を患っており、エヴァは「咳を我慢するように……」と言う。だが、咳を我慢することが出来なかった。審査の医師から検査のため半年拘置すると言われる。

 離れ離れになったエヴァにも、所持金が殆どなく頼っていく叔母の住所が存在しないと言われ強制送還と断定される。遠くからそのエヴァの動きを追っている男がいた。その男はブルーノ(ホワキン・フェニックス)といって女を集めて売春をさせている男だ。
 その男のアパートに連れていかれたエヴァには選択の余地はなかった。ブルーノが声高に呼ばわって客を集める。

 そんな日が続くうちマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)と出会う。ブルーノよりオーランドが信用できそうだった。が、やがてどちらが信用できるかが分かるときが来る。一人の女性の運命を描くには平板な出来。
          
監督
ジェームズ・グレイ1969年ニューヨーク生まれ

キャスト
マリオン・コティヤール1975年9月パリ生まれ。’07「エディット・ピアフ~愛の賛歌」でアカデミー賞主演女優賞受賞。環境問題に熱心でグリーンピースのメンバーとか。あの日本の捕鯨船に嫌がらせをしてる団体。環境問題に熱心なのはいいが手段が褒められない。このメンバーだと聞かされるといやな感じ。
ホワキン・フェニックス1974年10月プエルトリコ生まれ。
ジェレミー・レナー1971年1月カリフォルニア州デスト生まれ。
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コンピューターの人工知能型OSに恋したが。どうなるの?「her 世界でひとつの彼女’13」

2015-01-09 16:22:13 | 映画

                
 男にしろ女にしろ、異性にときめく時ってどんなときだろう。夫婦や恋人との関係が円満で幸せなときは、異性なんかには目もくれないだろう。
 心のすきま風ともいえる大喧嘩や相手の浮気、それに離婚という事態にまで発展した夫婦関係。その罠にバッチリとはまったのが、ハートフル・レター社の代筆人セオドア(ホアキン・フェニックス)だった。

 この会社は手紙を代筆することを請け負っている。セオドアは言葉の魔術師みたいなもの。その魔術師が人工頭脳のAI型OS1というソフトを入れたばっかりに、サマンサというOSに恋するというSFラブ・ストーリーと言える。

 インストールのときに音声を女性にしたのが間違いだった。とはいっても、私としてはどうも理解できないのがコンピューターのOSに恋心を抱くことだ。誰が考えても、そんな馬鹿な! と一蹴するはず。

 人間の体をしたロボットならいざ知らず。すでにコンピューターは、人間のほとんどの能力を凌駕している。例えば、辞書を引く場合、紙の辞書はページをめくったり知りたい言葉を探る手間に時間がかかる。パソコンならマウスでたちどころに分かるという寸法。というわけで、残るは感情とアイデア(ひょっとするとこの分野のソフトがあるかもしれない)、それに食べることと排泄すること動くことだろう。

 動くことについては、ロボットが解決するからいづれ除外することになる。セオドアも妻キャサリン(ルーニー・マーラ)との離婚話が進んでいるときだから心の隙間をつかれた格好だ。

 サマンサの声はなんともセクシーで、声に恋したといってもいい。その声をスカーレット・ヨハンソンの役割で、セオドアとの擬似セックスのお相手もする。(この場面の声がリアルすぎて評判らしい)こうなると、どう考えてもやりすぎに思えるし馬鹿らしくなる。

 結局、サマンサがシステムの移動でセオドアに別れを告げる。涙を流しながら自分を振り返るセオドアは、キャサリンに次の言葉を送る。

「キャサリンへ 僕は今、君に謝りたくてあれこれ考えている。互いに傷つけあい、君を責め立てた。君を追い詰め言葉を強要した。すまない。愛してる。一緒に成長し僕を作ってくれた。ひとつ伝えたい。僕の心には君がいる。感謝しているよ。君が何者になりどこへ行こうと、僕は愛を贈ろう。君は生涯の友だ。愛を セオドア」

 これはかなり女々しい男の独善的な告白に思えてならない。女性はそんなに甘いものではない。離婚するほどの決断をした女性には通用しない気がする。
 男はいつまでも甘ちゃんなんだ。その甘いというのをオスとメスの対比で言えば、男は下半身で判断する。女は頭で判断する。これに尽きるのではないか。
                         
             
             

監督
スパイク・ジョーンズ1969年10月メリーランド州ロックヴィル生まれ。

キャスト
ホアキン・フェニックス1994年10月プエルトリコ生まれ。 
エイミー・アダムス1974年8月イタリア、ヴィチェンツア生まれ。
ルーニー・マーラー1985年4月ニューヨーク州生まれ。
スカーレット・ヨハンソン(声の出演)
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