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「読みかけの本 チャーリーとの旅から」

2013-03-01 17:48:00 | 読書

                 
 今読んでいるのは、ジョン・スタインベックの「チャーリーとの旅」。ジョン・スタインベックは、1962年のノーベル文学賞受賞作家で「二十日鼠と人間」「怒りの葡萄」「エデンの東」という代表作で知られている。

 私はそれらを読んでいないのに、この本を読んでいると言うわけ。それというのも私はキャンプ大好き人間だし、この本がキャンピング・カーで犬のチャーリーとの旅日記だからだ。
 1960年からはじまった旅は、文明批評や人間観察それになによりも人との交流をユーモア溢れる文体が爽やかでにやりとする。

 人との会話がないということは、犬を連れているとはいえやっぱり寂しいらしく、そこでこんな記述に行き当たる。

「会話の糸口を見つける技術はどこでも同じである。ずっと前から知っていて、こんどの旅行であらためて確認したことだが、見知らぬ人の注意を引き、助けを求め、相手を会話に引き込む最上の方法は、道に迷うことである。飢え死にした母親の死体を、道から蹴落として進むような人間でも、旅人に道を聞かれたら、何時間かけても、嬉々として教えるものだ。たとえ、自分がその道を知らなくても―――」
どうだろう、にやりとしないだろうか? 

 そこでふと思ったのは、今はカーナビ全盛であれを装備していないと異端視扱いされる気がしている。あれは何も考えずに目的地につくというので、道に迷うことがない。ということは、地元の人との会話がないということになる。これは旅の醍醐味を損なっているし、無味乾燥そのものといえるかもしれない。そういうことで私は悩んでいて、カーナビを買おうか、どうしようかと……。

 それと驚いたことに1,500円のこの本がアマゾンで中古品として7,462円から18,900円の値段がついていたということ。値打ちものなんだ。

 この辺で癒しの音楽もいいかもしれない。Kevin KernのRomantic Pianoで「Sundial Dreams」をどうぞ!
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