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読書 パトリシア・コーンウェル「神の手」

2007-02-13 16:09:50 | 読書

              
 今回の加害者は、解離性同一性障害であった。といわれてもどんな病気なのか見当もつかない。そこでウィキペディアから引用してみよう。
“人間は、それぞれ成長するに従ってその身体に対応した1つの確固とした人格とそれに対応した記憶が形成されてゆき、時間や場所が変わってもこれが変化することはない。自分の体は自分だけのものであり、自分の記憶は全て自分だけのものであり、いつどこにいようともそれが変化することはない。これを自我同一性と呼び、この疾患を持たない者にはごく当然のことである”

“解離とは、記憶や意識、知覚など、本来ならば一人の人間が連続して、かつ、統合して持っているべき精神機能がうまく統一されていない状態を指す。白昼夢に耽ってふと我を忘れるのは軽い解離の一例である”

“解離性同一性障害は、この解離が高度に、かつ繰り返し起こることによって自我の同一性が損なわれる(同一性が複数存在するとも解釈できる)精神疾患である。
解離が進み、「別の誰か」になっている間の記憶や意識の喪失が顕著になり、あたかも「別の誰か」が一つの独立した人格を持っているかのようになって自己の同一性が高度に損なわれた状態が解離性同一性障害である。
 事実、解離性同一性障害の患者は「別の誰か(以降、交代人格と呼ぶ)」になっている間のことを一切覚えていない事が多く、交代人格は交代人格で「普段の自分(主人格と呼ばれる)」とは独立した記憶を持っている事がほとんどである”

 まさにこのような状況を小説のテーマに選び作品にしたのは並大抵ではないと思われる。私の好みからいえば好きなテーマではない。
 捜査といっても、ミーティングを頻繁に行い、専門的な記述に戸惑うこともしばしば。面白いか? と問われればまあまあと答えるしかない。
コメント
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