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迎えはタダのタクシー

2010-04-28 05:04:28 | Weblog
タクシー・ドライバーは、の代表者。
旅が楽しくなったり、とんでもないことがおきる。
街の印象が良くなったり、悪くなったりする。

34) 迎えはタダのタクシー
タクシー・ドライバーのトニーは、
日本食レストラン「いろり」を見つけてくれた。
その、いろりで寿司にありつけた。

ネタが新鮮で豊富。それにうまい。
ロング・ビーチで寿司、
これは適当な選択だった。
雰囲気も味も腹も満足だ。これで、
ホテルに帰って寝ることができる。

さて、帰りのタクシーだが、夜も11時になる。
トニーに電話をして、迎えに来てもらおうか?
ストームの雨の中を来てくれるだろうか?
もう、くつろいでいるのではないだろうか?
でも、携帯電話番号のメモをくれたから、
迎え料金深夜料金もほしいだろう?

トニーに電話をすると、
すぐにつながって、
「すぐに迎えに行く」
と言う。問題がないようだ。

ストームの雨の中、トニーは15分で来た。
タクシーにもぐりこんだ。
「トニー、いいレストランだった。寿司はうまかったよ」
「そうか、それは良かった」

「トニーは、家でくつろいでいたのか?」
「そうだ。この雨だ、お客もいない」
「トニーのオリジナルはどこだ?」
「アフリカのナイジェリアだ。
14歳のときにアメリカへ来たから、10年になる」
「アメリカは好きか?」
「アメリカは好きだ」
「家族はいるのか?」
「ワイフがいる」

ホテルに着いた。
料金を払おう。
トニーは、メーターを使わなかったが、
およそ10ドルに、迎え料金と深夜料金がある。
それに、チップを入れて、20ドルだな。

お金を出すと、
「いや、要らない
と、トニーは受け取ろうとしない。

いろりまで、迎えに来て、深夜だから、
迎え料金と深夜料金もある。それに雨の中だ。
「いや、いいんだ」
と、どうしても、受け取らない。

「なら、チップだけでも、受け取ってくれ」
「いや、要らないんだ」
差し出した5ドルも、受け取ろうとしない。

トニーの家は、どこか知らないが、
ストームの雨の中を飛び出して来たのだ。
タダのお客のために。

そして、お客をホテルに届けると、
何事もなかったように、雨の闇の中に消えた。

「トニー、ありがとう」
涙がでるぜ!


トニーは、日本食レストラン「いろり」を探し出してくれた。
それに、深夜にいろりに迎えに来てくれた。そして、
ホテルまで送り届けてくれて、
しかも、タダにしてくれた。

この日、初めて会った日本人の客だ。それに、
トニーの出身のナイジェリアとも、アフリカとも、
まったく、かかわりがないアジア人だ。
どうして、親切にしてくれたのだろう?

トニーは忘れられないタクシー・ドライバーになった。
ありがとう。アメリカで元気で暮せよ!

マンハッタン・ビーチの夕焼け。

ロング・ビーチの北西、25キロメートル。
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