畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

草処理

2012-08-11 05:48:20 | 農作業

8月10日(金)   いちじ 

家の周りの刈り草を集めて、焼却したりしながら、母の迎えを待つ。

花畑に行き、畑の周りの草刈。この畑を借りたばかりの頃、緑肥作物として、蒔いたギニアグラスが、定着し、雑草化している。2メートルを超す丈になり、ススキのような穂を付けている。これほどに育つと引き抜くのは大変。刈払機で刈り取るしかなくなる。一時間ほど刈って、びっしょりになり、昼上がり。午後も、引き続き、花畑。マルチフィルムは連れ合いが撤去したので、先日刈り取っておいた、草を焼却。イネ科の雑草は、育ってしまうと、枯れても、そのまま鋤きこむには難がある。ロータリーに絡まったり、絡まったまままとまってしまったりして、扱いにくい。持ち出すか、焼却するしかない。ほぼカラカラになった草は、パチパチとよく燃える。そうでなくとも暑いのに、燃える炎の熱さも加わり、冷たい水がすぐに無くなる。

少し涼しくなってきた頃から一時間ほど、草取りをする。熱処理マルチ畝間の中耕の後、ロータリーにかからなかった草が、マルチの縁に、ところどころ、筋状に残ってる。小さいし、弱ってもいるので、簡単に抜ける。草の量も少ないので、じっとしゃがみ込んでの作業でないから、乾いた畑土からの照りかえしもそれほど苦にならない。ホッとするほどの心地よさを感じる位になると、もう薄暗くなる。

ビールを浮かべながら、車に入る。


落水

2012-08-10 05:35:43 | 農作業

8月9日(木)   ときどき 

畔の草刈をしながら、田んぼに水を入れる。この、10aほどの田んぼは、川の水をくみ上げるようになっている。川の脇にポンプ小屋がある。ポンプ一台を納めてある小さな小屋だ。周囲の田んぼに、ポンプからの配管が張り巡らされ、それぞれにバルブなどが付いている。水が必要な人は、自分の田んぼに入るようにバルブを開閉し、ポンプのスイッチを入れる。ノートが置いてあり、ポンプを動かした、電力の使用量を記録しておく。その使用料を計算し、暮には料金を支払う仕組みだ。

田んぼの水もそろそろ最後だ。稲刈は、月末くらいから。もう20日ほどだ。その時には、収穫用の機械、コンバインを走らせる。コンバインが潜らないように、土を固めなくてはならない。水を落とし、乾かして、潜らないようにする。そのタイミングが難しい。あまり早すぎると、土の水分が無くなり、イネ株が枯れるほどになってしまう。遅すぎると、土が柔らかすぎて、コンバインのクローラーが沈み、ドロドロの稲刈とか、最悪、機械での刈り取りができなくなる。これからの天候も大事な要素だ。カンカン照りの晴天続きだと、水を落とすのは遅めにするし、天候不順の場合は、早めに干さなければならない。それぞれの田んぼの状態によっても判断しなくてはならない。水持ちの良い強粘土質の田んぼもあれば、比較的早く干上がるような土質もある。

そろそろ、そんな判断をする時期になってきた。


秀畑

2012-08-09 05:18:59 | 農作業

8月8日(水)  のち 

少し気温が下がって、過ごしやすい、という感じ。しかし、畑作業をすると、やはり、汗まみれだ。

秀畑。今、育っているのは、サツマイモと、少しばかりのゴボウ。後は、草ボウボウ。トウモロコシは、少し収穫したが、残る半分以上は、虫と草で、収穫放棄。草に負けてひょろひょろと頭を出している。きれいに耕しておいたスペースは、夏草がびっしり。つい10日ほど前は、この程度なら、耕起して鋤きこむのに、ちょうどよい、と感じていた。しかし、私の行動より、夏草の生育の方が、数倍も速い。とてもトラクターを入れる気にはならない。

夏草の代表として、ヒユナのことは先日触れた。こちらの畑は、もう一方の代表とも言えるイネ科の草が多い。その代表は、メヒシバ、オヒシバだ。こちらは細い茎を何本も出し、大きな株になる。茎や葉も長くなり、1mを超える。細長い葉や茎は、からみつきやすい。このような草が、びっしりである。ロータリーを掛けれないことはないが、今は止めとく。畑土は水分がなくカラカラ。ちょっとしたことでも、土煙りが立つほど。こんな状態で、ロータリーを回転させると、からみついた草が、土をたたきかきまわし、土煙りの煙幕の中。機械も身体も、周囲も、埃だらけとなってしまう。

次善の策で、草刈だ。このまま放置しておくと、どんどん伸びて横に広がりからみつき、倒れ地を這うように伸び、草刈もかなり大変になる。今ならどうにか、モアでも刈れるだろうと、やってきた。エンジンを全開しても、刈り草が葉に絡みつき、何度もエンストを起こす。限界すれすれだったが、胴にかかり終える。周囲の畔は、刈払機を使い、刈り終える。ほぼ一日仕事だった。


立秋

2012-08-07 20:04:55 | 農作業

8月7日(火)   ときどき 

結局、朝一番の作業は、タンクへの水汲みだった。雨は降らなかった。夕方、畑に回った連れ合いは、「少しは湿っていたから大丈夫じゃない?」と、言っていたが、夏の太陽の照りは、そんな甘いものじゃない。9時過ぎに畑に到着したら、もうしんなりしている苗も多かった。一時間ほどかけて、たっぷりの水をかけてやる。これで大丈夫。延々と続いたような気持ちにさせられた、大豆の植え付け作業はすべて完了。後は、中耕徐草と、株間の手取り除草をやれば、収穫までは、放任することになる。もう水掛けの必要はないから、ホースも片づけてくる。

その後は、大豆育苗の片付けと、これからの作業の準備に手を付ける。これからの作業は、一大作業となる、稲刈だ。早生を栽培している早い人で、10日過ぎには稲刈が始まるだろう。我が家は、早生の餅で、25日頃。コシヒカリは、末から9月に入ってからとなるだろう。それでも、刈取脱穀、乾燥、籾摺り、籾貯蔵。それぞれ準備が必要だ。そして、畑はと云えば、ニンジンの種まきをやらなければならない。この天候では、ただ種蒔で終わりとはならないだろう。水かけ、遮光ネットの被覆なども必要だろう。そんな訳で、準備は、早くから、手の空いている時にやっておく。トラクターなどの移動も必要で、そのための草刈などなど、あれをやり、これをやり。そして、母を迎えて、数日の世話も追加される。

立秋だ。まだまだ、暑い盛りだが、これからは、残暑となると云う。今年も、長い長い残暑の中の作業となりそうだ。


休暇

2012-08-06 18:34:56 | 暮らし

8月6日(月)  

年に一度の、胃の内視鏡検査。朝一番ではないが、汗になるのもいやだから、ゆっくり休み、9時過ぎに出かける。何時ものことだが、喉の違和感はきつい。が、まあ順調に進み、結果も問題なし。一年間、異常な進行は無。主治医の問診、そして次の、3か月後の血液検査の予約で、終わり。帰ってくるが、昼になる。

今日は、雨が確実に降ると云う予報だったので、昨日のうちに、残りの大豆の植え溝をきっておいたが、雨は降らない。雨雲の動きの予報を見ると、午後は、夕方になるほどに、雨雲の強いものがかかってくる。今日のうちに植え付ければ、水をかけなくとも済みそうだ。残るは、黒豆の二トレイだけ。一時間少しで植えることができる。寺や集落の入出金の記帳のため農協に回る足で、畑に行く。

畑の具合は、一雨来てほしい状況だが、空は明るい。駄目なら、明日朝に水を運ぼうと、植付を始める。ほぼ植え終わる4時ころに、空も黒くなり、ポツポツしてくる。畑土を潤すほどに降ってくらないかな、と思いつつ、作業を終えて帰路に着く。濡れるほどには降らないが、ときどき、ワイパーを必要とするくらいだ。弱くとも、時間をかけて降ってくれればと思い、家に入り、のんびりしている。

 しかし、望みの雨は、たいしたことなく終わったようだ。我が家の雨量缶に溜まる水量は、1㎜にも達していない。庭の表面もうっすらと云う状態で、歩けば乾いてしまう位。畑とは離れているから、通雨では、降り方も違うかもしれないが、それにしてもこの雨では、役には立たないだろう。雨雲も均等にとは行かなかったようだ。


ヒユナ

2012-08-06 05:58:23 | 農作業

8月5日(日)  いちじ 

花畑。早速に、畝間の草の処理。特に目立つ草は、ヒユナだ。夏草の代表の一つ。発芽したてはとてもきれいだ。夏の畑、ある日突然、薄赤く変色している。トラクターで耕された、むき出しの畑土が、突然化粧した、そんな感じになる。発芽したばかりの数センチほどのヒユナの群生だ。その色が段々と緑を帯びてくる。すっかり緑色に代わると、背丈は10㎝を超える。今が、ちょうどその状態。これからは、ドンドン背丈も伸び、茎も太くなってゆく。根も、乾ききった大地から、水や養分を吸い取ろうと、深く広く畑土をとらえる。

背丈が1m近くなると、両手で引いても、引き抜くのにありったけの力が必要なほどになる。さらに生育すると、人の背丈を越え、太い所は、手首ほどにもなる。こうなると、刈払機のエンジンを全開しても、撥飛ばされることもあるほどの頑丈な小木のようになる。そして、花が咲き実を結ぶが、その穂は、アワやキビのようだが、さらに小さな多数の実を付ける。一本のヒユナにいくつ穂があるか数えたことはないが、その種の数たるや。昨秋に、そんなヒユナを何本も畑に鋤きこんでいる、まさに、ヒユナ畑である。

今を逃したら、ちょっとしたことでは退治できない。小型管理機で畝間を耕す。10㎝にも育ったヒユナは、引き抜かれ、土をかぶせられ、あるいは引きちぎられる。その後、もう一度、中耕ロータリーで耕す。ほとんどカラカラの畑土だから、根を抜かれた草たちは、夏の太陽の熱さの下、数時間で、干からびてしまう。さっきまでのきれいな緑の絨毯はどうしたんだろうと思うほどに、赤茶けた土色に戻ってしまう。これが、除草の成功である。

透明マルチを張っていない、空いている畑も、ヒユナがびっしり。一応、小型管理機で耕しておく。小さな機械なので、土の表面を書きまわすだけで、一度だけでは、すべての草の除草にはならない。しかも、時間がかかる。やらないよりまし程度の効果だろうが、ついで作業だ。


夏草

2012-08-05 05:59:23 | 農作業

8月4日(土)   いちじ  いちじ 

真夏にしては珍しい天気。霧雨状のものが、時折、身体を潤してくれた。気持ちの良い、ミスト。雨量的には、カラカラの畑土の表面に、草の種の発芽を、促す程度のものか。夏の畑草は、生命力が強い。そして、子孫を残す能力は高い。生育しきった個体が残す種の量は、尋常ではない。その大きな草体からは想像もできないほどのごく小さな種子を無数といってよいほど実らせる。そんな、夏草の種は、畑全体にまんべんなくばらまかれている。そんな種が、少しの水分も逃すまいと、焼けるような畑土の中で、耐えている。

午前中は、田回、必要な田んぼに水入れ。大土手の5枚の棚田も、ポンプを動かしてもらい、たっぷりの水を入れる。水番をしながら、草刈。

午後は、今日は、大豆の植付はお休み。最後の二トレイは黒豆。まだ双葉が開いていない状態なので、一、二日先になる。なんとなく、ホッと一休みという感じ。花畑に回る。思った通りだ。チョットした通雨が、一二度あって生育を促したようだ。太陽熱処理の透明マルチの畝間は、緑の絨毯という感じ。夏草がびっしりと発芽し、生育している。まだまだ幼く、柔らかな感じだが、10日もすると、「えっ!」と、驚くほどのスピードで生長し、手に負えなくなる。居間がたたくチャンス。逃すまい、と思い明日からの予定とする。

収穫が終わった、マルチを張った畝間の草がひどく伸びている。刈払機で刈り取り、撤去しやすくしておく。


日記

2012-08-04 05:29:23 | 農作業

8月3日(金)  

相変わらずの、一日。ぐだぐだと、大豆の育苗の片付けなどをして、一時間少しの草刈で、午前中は終わる。午後も、ゆっくりと昼休みの後、タンクに水を入れながら、刈払機の刃研ぎなど。そして、4時近くに、畑に向い、二トレイばかりの大豆を植えて、水を掛ける。すっかり暗くなった7時ころには片づけをして、家に向う。

そして、ビールと、けだるい夏の一日に幕を閉じる。


日記

2012-08-03 05:16:36 | 農作業

8月2日(木)  

朝から、照りつける日差しを遮るものは何もない。そんな快晴の空を、恨めしく思いながら、作業場に野菜を取りに行く。朝食の準備の時間でも、素肌には痛いほどの暑さだ。そろそろ、作業開始、という時刻になっても、重い腰は上がらない。少しさぼっちゃおうかと、コーヒーを入れる。ゆっくりと、新聞を読み続ける。それでも、一時間ばかりは、身体を動かそうと、10時ころには、刈払機と田んぼに向い、畔の草刈。予定通り切り上げるが、すでにびっしょり。刈払機の刃研ぎを小一時間。昼飯は、冷たいソーメンをと、湯を沸かす。

大豆は、やまを越えた。今日から、茶豆の植付にかかった。少し植え残っているが、後は、地の枝豆と、黒豆だけ。あと二日で終わる。さすがに、しゃがみ込んでの植え付け作業で、腰に来ている。水かけ作業で立っていると、しびれてくる。ただただ、身体を流した後のビールを思い、ライトを付けて車を走らす。


物忘

2012-08-02 05:28:43 | 農作業

8月1日(水)  ときどき  いちじ 

朝、サアーっとの通雨。ほんの短い時間だが、地面をしっかりと濡らす。しかし、止んだ後は、すぐに地面は干上がるほどの照り。こんなお湿りでは、蒸し暑さが増すだけの役にしかたたないなどと、話す。夕方、大豆畑に行くと、一目には分からないが、マルチフィルムの周りは、まだ、乾き切らず濡れている。隣のお祖母さん。いいお湿りでしたね。こちらは、午前中、何回かの通雨があったと云う。そう云えば、心なしか苗を落とす地面の中はお湿りの効果を感じれた。

草刈と、大豆植付、水掛け。

夜中、目が覚めたのは3時ころ。アッと思う。水を止めるのを忘れた、との思いが、突然脳裏に浮かぶ。もう一方で、本当かと、問いかける思いも。記憶を探ってゆく。昼過ぎに回った時は、まだ田面全体に水は行き渡っていなかった。夕方、最後に止めに来ようと、思い後にした。大豆を植えて、水かけが終わったのは、6時を少し回った頃。今日は、早い終いだ、と、片づけた。帰って、母の食事をと、車に乗り込んだ。その時、そうだ、田んぼの水を止めに行かなくてはと、思った。その後の記憶が、定かでない。田んぼに回ってから家に帰ったか、それとも回らなかったのか。はっきりしない。まだ暗くはなかったのだから、どの様な風景の中を車を走らせたかを、思いだそうとする。そうだ、さんがに乗っているのとすれ違った。あれ、珍しいと思った。以前は、足の為にと歩け運動をやっていたが、ここのところ止めていたようだ。夕方の自転車漕ぎを始めたのだろうかと思いながら、家に車を乗り入れた。

やはり、田んぼには回らなかった。最後に思いだした家への帰り道は、畑から直に家に帰るルートだ。田んぼに回っていれば、反対側からのルートになる。水手越しに、水が流れている様子が浮かぶ。以前なら、すぐに飛び起きるのだが、歳をとり、ずうずうしくなったのか、一番の仕事だと思い、眠りに落ちる。けれど、何時もよりは早く起床。5時前に、朝一の作業に出かけた。