ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

576      仙人と沼島

2007-01-31 20:48:05 | Weblog
※沼島灯台までの一本道。  クリック♪


朝起きてすぐ、「水仙郷と沼島 (ぬしま) に行こうか」 とNが言う。

沼島 ←クリック

「仕事があるんじゃないの?」
「うん・・でも、きょう行っとかんと水仙も終わってしまうし、この後もなかなか行きにくいしなぁ・・」

私もきょうは5週目でレッスンの無い日だ。
急いで着替え、水津さんの写真をもって家を出る。

沼島は、水津さんが最後に行きたいと言っていた場所だった。
なんで沼島なんですか?と聞くと、どうも、イザナギ・イザナミが登場する ‘国生み伝説’ に惹かれての事らしかった。
去年、写真家のosakiさんが水津さんのお見舞いにいらした折り、水津さんから 「沼島に行きたい!」 と言われ困惑されていた事を思い出す。
世界中を旅した仙人にとって1番最後に行きたかったのが、神の宿る島 「沼島」 だったのだ。

8時半に家を出る。
名塩SAで地図を確認したあと、新しく出来たという ‘阪神高速7号北神戸線’ に乗った。
道も結構空いていて、青空の下グングン気持ちよく走る
途中 ‘淡路SA’ で休憩。
ひときわ目立つ大きな観覧車が出来ていた。

カーナビの調子が悪いので、標識を見たり人に尋ねたりしながら 「土生ターミナル」 へ到着。
30分ほど待ってから、「沼島汽船 しまかぜ」 に乗船。
船に乗りつけない私は、(酔わないかな・・大丈夫かな・・) と、ちょっと心配だったが、船内のテレビの 「キューピー3分クッキング」 を見ているうちにもう沼島に到着してしまっていた (所要時間10分)

島へ上がってパンフレットを広げ、まずは 「オノコロ神社」 を目指す事にする。
でも、島は思っていたよりも広そうで、神社までの距離が一体どのくらいなのかも分からない。
困っていると、ターミナルのそばに数十台の自転車がとまっているのに気が付いた。
(レンタサイクル

しかしよく見てみるとそうではなく、島民の人達のふつうの自転車だった。

不安な気持ちをかかえたまま、とりあえず歩き出す。
風が強いが天気は上々
途中で出合ったおばさんに 「どこかお昼を食べられるところはありませんか」 と尋ねると、「もう少し行ったら木村屋さんがありますよ」 と教えてくれた。

沼島漁港沿いにいくつもいくつも伸びている細い路地を、パシャパシャ写しながら進む。
漁村の趣きでいっぱいのステキな路地ばかりだ。
Nが、「僕の子どもの頃過ごした風景とおんなじや」 と、弾んだ声を出している。
やっぱり思いきって来てみてヨカッタ。

しばらく行くと、「木村屋旅館」 と書かれた建物があり、1階が小さな食堂になっていた。
入ってみると地元の人らしい先客が1人座っているだけで、お店の人の姿は見えない。
「すいませーん」 とNが叫ぶが返事は無い。
何度呼んでも返事がないので、階段の上へ向かって叫ぶ。 「すいませーん、すいませーん」
やっぱりシーンとしたままだ。
(どーしよう・・時間ももったいないし・・出ようか) と思いかけた途端、そばに置いてあった小さな食卓ベルに気がついた。
Nがそっと遠慮がちに振ってみる。 リンリリン♪
すると、「は~い」 と声がしてやっと店の人がトントンと2階から降りてきた。

どう考えても、ちっちゃな鈴の音より、大声の方がよく聞こえてたと思うんだけどなぁ・・
それに、店内のおじさんもちょっとは協力してくれれば良いのに・・・もうちょっとでお客さん帰っちゃうところだったゾ

それでも何とか無事に、お造り定食にありつくことが出来た。
「おのころ神社」 と、店内に飾ってあった写真の 「上立神岩」 への行きかたを聞いて店を出る。

風がうなりを立てて吹く中、ボケや水仙、スイートピーなどが明るく咲いている。
軒の低い家々、石積みの塀、どこか南国のムードを感じる。

しばらく歩くと学校に出た。
「沼島小中学校」 と書いてある。
ちょうど昼休みなのだろうか、5,6年生くらいの男の子達が数人、サッカーボールを蹴って走っていた。
Nがカメラを向けて撮りだすと、「あ! 撮ってる撮ってる!!」 「ちょっと待って、今キメるとこだから」 などと元気いっぱいだ。
私も金網越しにカメラを向け、男の子が力いっぱいシュートした瞬間をパチリ。
(どうだ!) と満足げに振り返る男の子にVサインを見せると、「ナイス♪ おばちゃん」 と最高の笑顔をくれた。
都会ではまず見ることの出来ないシーンだ。

「あ、白鳥がおる♪」 とNの声。
学校のすぐ前のため池に白い鳥が2羽泳いでいる。
でもよく見てみると、白鳥でなくアヒルだった。
生徒達が飼っているアヒルのようで、草むらに大きくて清潔そうな小屋もあり、「アフラック&しまちゃんの学校」 ときれいにペイントされている。
(この学校の子ども達もアヒル達もきっとシアワセなんだろうなぁ) と、ルンルン気分になった

その後、上立神岩まで続く山の一本道に入る。
日差しが強く、真っ白に乾いた地面に二人の影法師がクッキリと映り、まるで夏のようだ。
枝葉を落として白い肌がむきだしになった木が、青空に向かって何本も屹立している。
草むらの中には時おりひっそりと息づく石仏。
ゆるい上り坂を夢見心地な気分で歩く。
風がどんどん強くなってきたかと思うと、先を歩いていたNが突然、「見てん!!」 と叫んだ。

そこは山道のてっぺんにあたるところで、白いベンチがひとつポツンと置かれており、眼下には紺碧の紀淡海峡が広がっていた。
「ここがアミダバエや」 

<てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った> のフレーズが思い浮かんだ。

そこから下へ少し下った辺りから 「上立神岩」 が見えた。
高さ30メートル、「竜宮の表門」 とも呼ばれる奇岩だ。
背後を振り向くとちょうど逆光で、水面がまばゆい光に包まれている。
風のうなりもいつの間にか聞こえなくなっていた。
遠くの方に、ポツンと小さく白い船が見える
しばらく写真を撮ったりボーッと眺めていたりしていたが、Nの 「そろそろ行こうか」 の声にうながされ引き返す。
時間があればもっともっと見ていたかった。

もと来た道を下って平地に出ると、<沼島灯台 1.3キロ> の立て札が目に入った。

「行ってみようか、1・3キロならスグだろうし」
「う~ん・・・きょうはヤメとかへん?」
「なんで? 灯台見たいなぁ」
「1・3キロったって、こんな道じゃどうせ3キロぐらいはあるで」

確かにな・・・目の前の急坂を見るとそう甘くない気はする。
そんならよそうかと数歩歩きかけたが、やっぱりどうしても行きたくてたまらなくなった。
「ねえ、やっぱり行ってみようよ」
「え~?」
「今度いつ来れるかワカンナイしさ・・・このまま行かなかったらズーッと心残りになりそうな気がする」
「う~ん・・・」
「行こうよ、 シンドクなったらすぐ戻ればいいやん」

というワケで行くことになった。

目の前の坂道を早速登りだすが、思っていたより勾配がキツく、あっという間に汗がふき出し足が出なくなる。

「けっこうキツイねぇ・・」
「だから言ったやろ」

本当にキツイ・・・もうダメかも知れない・・・暑くなって上着をぬいだ。

「クルマの中のお茶持ってきた?」
「い~や」
「あーあ・・・持ってきてって言ってたのに」
「自分の分はカバンの中に入れてるで」
「え? ホント?! あ~良かったぁ」
「でも欲しいんやったら、‘3べん回ってワン’って言い!」
「エ?」
「それでそのあと、‘お茶を下さい、お願いします’ って言い」
「ハァ~??」

アホらしくて喉の渇きも失せてしまった。
Nは持っていたポッキーまで見せびらかしながら上機嫌で歩いている。
よくわからない性格だ。

なんとか急坂をやり過ごし、なだらかな道になりホッとする。
しばらく行くと前方にオレンジ色の鳥居が見えてきた。
近づいてみると鳥居はズラリと続いており、強風のためかバタバタ将棋倒し状態になっている。
その鳥居の中をくぐりながらどんどん進んでいくと、まだずいぶん先の方に、白い灯台がポツンと見えた。
(もうずいぶん歩いたと思ったのに・・・まだあんな先??)

しかも、目の前にまた急坂があらわれた。
さすがにNが真顔で 「もうヤメとこう」 と言い出す。
ガンバリたい気持ちもあったが、時間もあまり無いことなので断念する。
何度もうしろを振り返りながら道を戻った。
それにしても 「1・3キロ」 は、やはりNの読み筋通りだったなぁ・・・

平地に戻り、きょうのメインである 「おのころ神社」 へ急ぐ。
途中で人に聞きながら20分ほどで着いた。
着いたと思ったらまた急な石段があり、再びゼイゼイ言いながら登り、やっとてっぺんに辿りついた。
すぐ目の前に小さなお堂があり、中はガランドウで、壁にイザナギとイザナミの水彩画が架かっているだけだった。
お堂の裏手には、やはりイザナギとイザナミらしい銅像、それに、戦没者芳名碑というのがあるだけだった。

本当はここに水津さんの写真を置いていきたかったのだが・・・・
何だかあまりにも寂しすぎる気がして、結局一緒に帰ることになってしまった。
以前、「おのころアイランド」 というところへ行ってヒドイ目にあった事を思い出す

「おのころ」 の4文字には要注意なのかも知れない。

4時発の 「しまかぜ」 に乗るため、帰り道を急ぐ。
さすがに少し足が痛い。

船着場へ無事到着。
乗船場の前へ来るとオッサン顔のロシアン・ブルーがいた。
ものすごい人相をしている。
写真を撮っていると、1匹、もう1匹とネコ達が集まりだしてきた。
全部で6匹ほどだろうか。
どれも均整のとれた体つきで、毛もツヤツヤしている。
やはりお肉より魚を多く食べているせいかも知れない。
Nがポッキーを1本投げてやったが、クンクンにおいを嗅いだだけで全く食べようとしなかった。
そばでウミネコがニャーオニャーオと鳴いている。

時間になり 「しまかぜ」 に乗船、来たときと同じであっという間に到着してしまった。

水津さん、また一緒に沼島へ行きましょう。

おわり
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575       若葉荘

2007-01-30 21:42:47 | Weblog
※ 逆瀬川にある 「若葉荘」 クリック♪


きょうはNも対局でレッスンもなく天気も良さそうなので外出する。
お正月からずっと気になっていたSさんを思いきって訪問することに決めた。

Sさんとは、以前PC教室で一緒だった90近いおじいさんだ。

私は自分のドン臭さを考えて、当時、 「熟年ゆっくりコース」 という、普通のクラスの倍の時間をかけて教わるコースを選択していた。
メンバーは私とSさんの他に、80代のおばあさん (恐ろしくチャキチャキしていて、ルンルンより飲み込みが早く根性もあった)、あと60代の男性と女性が1人ずつ。

その中でSさんだけがどうしてもローマ字を打てず、あきらめた先生はSさんだけ日本語入力で教えることに決断。
教えても教えてもすぐ忘れてしまうSさんのために、ともすれば授業が中断されることも度々だった。
のんびりホンワカ構えるSさんと、額に汗してパニクる若い先生の取り合わせがなんとも可笑しかった。

Sさんは枯れ木のようにヤセてメガネをかけている。
口数は少ないしPCの覚えも決して良いほうではなかったが、いつも穏やかな雰囲気を漂わせており、教室に入ってSさんの姿を見るとなぜかホッとさせられた。
Sさんとは結局半年ほど一緒に授業を受けたが、夏のある暑い日、急にSさんが 「具合が悪い」 と言い出し、教室に救急隊員が駆けつけた事があった。
心臓に持病があったようだが、その後しばらく教室を休まれることになった。
他のメンバーと、「さすがに教室はもうムリでしょうねえ」 と話していたが、1ヵ月後に復帰されたので驚いた。

その後、Sさん以外の3人は入門のクラスを卒業。
Sさんのみ、復習のため残留する事になった。

その後も、教室で習った暑中見舞いのハガキや年賀状などを出して近況を報告し合ったりしていたが、今年の年賀状の返事がいつまで経っても手元に届かないのだ。
年齢も年齢だし、ひょっとすると入院でもされているのだろうかと考えた。
以前にも、「先日たった一人の身内だった弟が死にまして・・・これで私もひとりぼっちになってしまいました」 と寂しそうにおっしゃっていた言葉が脳裏をよぎる。

朝10時前に家を出て電車に乗り 「逆瀬川」 で降りる。
プリントアウトしていた地図を広げ、宝塚病院の辺りまで歩く。
線路沿いの道へ出るとすぐ、大きな緑色のアパートが目についた。
(若葉荘だ・・・)

タンタンタンと3階までのぼる。
上りきった目の前を通路が一直線に伸びていた。
通路の各ドアの前にはせんたく機がズラッと並んでいる。
長い通路の1ばん奥で、背中を向けてポツリと立っている男性の姿が目に入った。

少しドキドキしながら進んでいく。
男性はせんたく機のそばで、相変わらずこちらに背を向けてジッと立っているままだ。
「あの・・」 と声を出す。

「あの、すいません。 ここは3階ですよね」
オズオズ切り出すと男性が振り返った。
「そうですよ」

(ああ! やっぱり!!  Sさんだ

「Sさん、こんにちは。 覚えてますか? パソコン教室で一緒だった森です」

Sさんはほんのしばらくポカンとしていたが、その後すぐに表情をやわらげ 「ああ、あの時の」 と思い出して下さった。

年賀状の返事が来ないので気にかかっていた事、以前近くに住んでいた事があり、きょうは散歩も兼ねて住所を見ながら寄ってみようと思った事など説明する。
「お1人で不自由はないんですか? ヘルパーさんとかは?」 と聞くと、今は要介護の申請をして週1回ヘルパーさんに来て貰っているという事だった。
心臓と腸が悪いのだとおっしゃったあと、「きょうはわざわざ訪ねて来ていただいてありがとうございました」 と頭を下げられる。
心なしか、早く帰って欲しそうな感じがしたので 「ではお元気で・・また暑中見舞い書きますネ」 と短いアイサツをして階段を下りた。

Sさんは穏やかながら、当時からあまり人と接したがらないタイプだった。
何か手助けしようと思っても、ニコニコしながら、 「いや、ありがとうございます」 と言うだけで、どこか人を寄せつけないような面があった。
1度そのことをNに話した事があって、「あんまりウルサク話しかけたりしない方がいいのかなぁ」 と言うと、「いや、本当にイヤやったら教室なんかきいへんで。 やっぱり人と接触したいっていう気持ちがあるんやと思う」 と言われ、ナルホドなぁと感じたことを思い出した。

そんな事をツラツラ考えながら駅まで歩き、(さて・・このあとドーシヨウ) と考える。
Sさん訪問はあっという間に終わってしまったし (アパートを見つけるのにもっと時間がかかると思っていた)、別に買い物もない。
ふと頭上を見上げると、見事なまでに澄みきった真っ青な空だ。

以前住んでいた辺りを小1時間ほど散策してみた。
ポカポカと暖かく、上着を脱ぎたいほどだった。

帰りがけ、コープ入り口に出来ていた 「水野家のコロッケ」 と、昔よく立ち寄っていた 「大関寿司」 を買って帰る。

大関寿し ←クリック
水野家コロッケ ←クリック

なんだか不思議な1日だった。

おわり
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574      お毒見役

2007-01-30 00:08:18 | Weblog
※ 「武士の一分」  クリック♪


久々で、トビオがこたつ布団にそそうした
「ふぁみりい劇場」 の将棋大会の打ち合わせでNがいない間に、洗濯機を3回まわす。

天気が良いので、玄関先でクロのブラッシング。
トビオと違い、いくらブラシをかけてもフワフワした抜け毛がいくらでも出る。
風にのって隣近所へ飛んでいくので、あまり長時間はできない。
続きはまた明日やろう。
家へ入り、先日 「白雪」 で買っていた酒粕で 「かす汁」 作り、その後お風呂場のそうじをする。
きょうはカビ○ラーを使って少し念入りにがんばった。

お昼過ぎにNが帰宅して、出来たての粕汁とブリの照り焼きでお昼ごはん。
食べ終わった直後、激しい睡魔に襲われる。
珍しくマジメに家事をこなしたのと、粕汁に酔ったせいかも知れない。
3時40分からの映画に誘われていたが結局起きられず、Nがちょっとガッカリしているようで申し訳なかった。

夕飯のメニューを考えるうち、急にサンドイッチが食べたくなり買い出しに行く。
ミニコープへ行くと、かわいらしい豆柴が1匹つながれていた。
あまりカワイイので写真に撮ろうとすると、ちょうど小学3,4年生くらいの女の子が通りがかり、その豆柴をなぜようとした。
すると次の瞬間、「ギャウッ!!」 という吠え声と共に、豆柴が女の子の手に噛みつくような仕草をしたのだ。
女の子はビックリして手を引っ込めた。
ジッと手を見つめる女の子の様子をうしろから見ていると、出血はしていないものの、歯が当たったところを痛そうに押さえている。
「だいじょうぶ?」 と声をかけると、ちょっと驚いた表情で私の顔をみて 「はい」 と答え、ミニコープの中へ入っていった。

どんなに人馴れしている犬でも、子ども相手となるとやっぱり危ない。
あの柴犬も相当ビックリしての行為だったのだろうが、大事に至らなくて本当によかったと思う。
「犬の飼い方」 の本などによく、『初めての犬と接する時には、まず犬と同じ目線になるようシャガミましょう』 とか 『手のひらでなく、手の甲を見せましょう』 などと書いてあるが、どんな事をしても噛む犬は噛むし、吠える犬は吠えるものだ。
初めての犬をナゼるという行為は、そばに飼い主がついていない限り、まず慎むのが賢明だと思う。

帰宅してサンドイッチを作る。
HIROのサンドイッチを真似、軽くトーストしてマスタードバターを塗った薄切りパンに、お歳暮で頂いたハムと、レタス、トマトをはさむ。
それに、簡単なトマトスパゲティとオニオンスープを添えて出来上がり。
夕食にパンというのは森家ではまず無いパターンだが、たまにはいいかも知れない。
食後にNが淹れてくれたコーヒーが絶妙なオイシサだった

昼間見損なった映画 ( 『武士の一分』 ) を観に行く。
藤沢周平原作、山田洋次監督、主演木村拓哉だ。
初期のシーンで出る、城中の 「お毒見」 シーンが興味深かった。
5人のお毒見役が並び、それぞれが違う一品一品を食べるのだ (木村拓哉はそこでアカガイにやられる) が、思っていたよりもササッとこなすものなのだなぁと感じた。
食事を待つ殿様のことを考えると、のんびりクッチャクッチャともやっていられないのだろうから、まぁあんなものなのかも知れない。
それよりも、アカガイの件が元で切腹させられた武士 (役名は忘れたが、小林稔侍扮する毒見役頭?) があまりにも可哀想で泣いてしまった

キムタクの演技は初めてみたが、なかなか迫力があった。
刀さばきも堂に入っており充分見ごたえがある。
ストーリーは至って単純だが、いかにも藤沢周平の世界という感じで素直に感動できた。

途中、Nがアメの包みを開く音が耳についてうるさかった。


おわり
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573      伊丹再び

2007-01-28 23:22:50 | Weblog
※伊丹の路上にて。 となりは 「ちきうや」
クリック♪


きょうは一門研究会 (参加17名)
開始前、F1級から 「あの、これ・・」 と、小さな包みを差し出される。
開けてみると、皮製の小さなパグのキーホルダーだった♪
「母が、トビオにそっくりだと言って選んだんです」

早速ケータイにつける。
ゆらゆら揺れるトビオを見て、シアワセな気持ちでいっぱいになった♪
ありがとうございました

一晩寝ると体調も少し落ち着いたようなので、先日行きそびれていた伊丹の街を歩くことにする。
ニトリ近くの 「宮ノ前駐車場」 へ車を入れて歩き出す。

「だろくがわ」 に架かる 「北河原橋」 を渡る。
細い坂を下って路地をズンズン進むと、 「ぎんざ美容室」 「スナックゆうかり」 などがありイイ感じ、もう少し行くと、脇に小さな公園のあるJRの踏切に差しかかり、それを越えると住所は 「藤ノ木」 に変わった。
ここは工場群 (現在は伊丹工業団地と呼ぶらしい) の裏手にあたる場所で、「藤ノ木食堂っていうのがあって、昔よく行っていたんやけど・・・もう無いやろなぁ」 と呟いていたNの言葉を思い出す。
大きな工場と工場の間に、古い文化住宅やアパートが身を寄せ合うように建っている。
ジェット機の爆音に頭を上げた途端、どこからかベーコン・エッグを焼くいいニオイが漂ってきた。
日曜の午前中、ノンビリとした朝食なのかも知れない。

工場地帯を抜け、猪名川の土手にあがった。
目の前には 『北伊丹物流センター』 の工場が広がる。
遠い昔に熊本の古田さんとNが勤めていた、あの 『帝國化成』 の跡地に建った工場だ。
この土手に立ち、風に吹かれながら猪名川の流れやその向こうに広がる大阪空港を眺めるのがささやかな楽しみのひとつなのだが、きょうは何だかちょっと様子が変わっている。

まず、立っている土手の土が妙に白く乾いてホコリっぽい。
眼下を流れる猪名川の川幅はずいぶん狭くなっており、そのすぐそばを、掘り返したばかりの黒々とした土がいくつも山になり、数羽のハトが群れている。
遠くにはクレーンが止まっていて、あきらかに何かの工事のようだ。

不安な気持ちで歩き始めると、川沿いの立て札が目に入った。

< 護岸補強工事 桑津橋北から軍行橋南間 約1300メートル > と書かれている。
(やっぱりね・・・)
ここも、これからどんどん様変わりしていくのかも知れない。

もう少し歩いて、去年古田さんご夫妻と行った 『HIRO 猪名川店』 へ入る。
あの時は気候もちょうど良くて外のテラス席でコーヒーを飲んだが、きょうはさすがに人の姿はない。
その代わりに店内は満席だった。
Nは 「ローストビーフサンドセット」 、私は 「グラハム・サンドイッチ」 を注文。
パンがとっても美味しかった♪

その後、HIROのレジ脇で売っていた小さな粒チョコをポリポリかじりながら、北河原町方面へ向かって歩き出す。
だろくがわ沿いに歩き北河原橋へ出た。
住所はいつの間にか 「宮ノ前」 に戻っており、先日行った白雪の長寿蔵もニトリもすぐそこだ。

猪名野神社の道へ出る。
シャッターの降りたままの 「ちきうや」 もそのままだ。
突然Nが、「ちきうや」 の隣の店先で何やら作業中の男性のそばへ行き声をかけている。
Nの声に振り返った男性は、歳は70くらいで人のよさそうな顔をしたおじさんだった。
店の古い看板には 「上○電器」 と書かれてある。

「あの、すいませんが・・・この辺りに古い商店街は無かったでしょうか」
Nが古い記憶を切りだすと、おじさんは (おお! これはいい話し相手が現れたぞ) と言わんばかりに、はりきってタバコを1本取り出して火をつける。

おじさんの話によると、このキレイに舗装された目の前の道が、Nの記憶にあった古い商店街なのだった。
おじさんは戦前からここに住んでおり、当時商店街のアーケードは 「よし」 で作られた屋根だったそうだ
「雨が降ると、よしで組まれた隙間から雨がドードーと落ちてきましたよ」
それが戦後になると、「よし」 から 「トタン」 の屋根に変わった。
「トタン屋根だと、雨が降るとまたスゴイ音がするんですわ」 と苦笑される。

あと、ここは昔の 「宝塚街道 (初めて聞いた)」 の一部にあたるとの事、Nが覚えていた映画館は 「伊丹劇場」 と呼ばれ、その昔は 「芝居小屋」 と呼ばれるストリップ劇場だったとの事、ここらの住所は昔 ‘川辺郡 伊丹町’ だったとの事。
この辺り一帯は近衛家が治めていて、伊丹が 「市」 に昇格する際、市のシンボルマークが近衛家の御紋からとられたとの事、などなど・・・色々興味深い話を聞かせてくださった。
最後に 「みんな変わってしまって・・・私のところが1番古いと思いますわ」 と、ちょっと寂しそうな表情だった。
別れ際、「図書館の 『伊丹市史編纂』 を読めば、もっと詳しい事がわかると思いますよ」 と教えてくれた。 

お礼を言っておじさんと別れ、そのままズンズン昔の商店街の連なっていたという道を進む。

「阪急伊丹駅東商店街」 へ突き当たり中へ進むと、パチンコ店や古い薬局、小料理屋や寂れたスナックなどが軒を連ねる、場末の歓楽街といった趣のある駅裏通りになった。
一軒の中華料理店の前で 「あっ! ここは越智先生と入った店や」 とNが叫ぶ。
帝國化成へ集団就職したNを、愛媛からはるばる様子を見に尋ねて来られた高校時代の恩師である。
披露宴にも出席して下さって、今も愛媛の 「今治」 で、元気にお仕事をこなされていらっしゃる。
すぐさま店先にNを立たせ、越智先生に送る記念写真を撮った

駅前のタミータウンというショッピング街に立ち寄ると、「サクラ薬局」 というお店があった。
大むかし、ちょっとだけバイトをした事のあるお店と同じ名前だったので、(へえ~!) と思いチラッと中をのぞいてみると、なんと、当時一緒に働いていた男性がいるではないか!!

(あ!! ○つじさんだ

もともと宝塚南口にあった薬局だったのだが、南口界隈の不況が原因で移ってきたのかも知れない。
薬局も、今や大手のドラッグストアーの進出で大変な時代なのだろう。

帰り道、伊丹市立美術館に寄り、元永定正さんと中辻悦子さんによる 「もーやんえっちゃん ええほんのえ」 という絵本原画展をみる。
元永定正さんの、「ころころころ」 というカワイイ絵本だけは知っていたが、その他にも面白い作品がたくさんあるようだった (私は 『ちんろろきしし』 というのが気に入った

「私は並んでいるものが、何故か面白くてうれしくなってくるのだが、それはどうしてなのだろう」
元永定正さんの言葉だが、その気持ちはとってもよくわかる。


パグがズラっと一列に並んでいたら壮観だろうなぁ・・・


おわり
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572       体調が悪いときのレッスン

2007-01-27 23:30:50 | Weblog

※久しぶりで行ったダイエーのお豆腐売り場にて。
「納豆」 の次は 「お豆腐」 ?
どちらにしても、購買欲は今ひとつそそられない (特にマサヒロ)
クリック♪


昨夜、寒くて何度も目が覚める。
肩のコリと歯の痛みもあり、風邪の前ぶれのようだった。

朝、のそのそと起きだして着替えるがやっぱり寒い。
レッスン室ではエアコンと電気ストーブ両方を使った (子どもは暑かったかも知れない)
最近ふと気づいたことだが、体調が悪いときのレッスンほど喋ることが多いように思う。
(シンドイのに何で口数が増えるんやろぅ) と、我ながらフシギに感じていたのだが、そのワケが最近やっと判った。

体調がよくない時というのは、体力の低下と共に、 「耐久心」 とか 「辛抱心」 というものも欠けがちになる。
要するに、精神的なゆとりが少なくなるということ。

「実際の譜面や作曲者の意図とはかなり異なる演奏」 を平気でやってのける子どもの演奏にジッと耳を傾ける作業は、かなりの辛抱を要する。
これがなんとか出来るようになったのはここ10年ほどのことだが、体調があまりよくない時などは (ムムム・・・それは先週も先々週も言ったことやろう) と、いまだにキレそうになる時もある。
実際にキレることはまず無いのだが、そうは言っても、かかるストレスはかなりのものだ。

そこで無意識のうちに、<ストレスのもととなる子どもの演奏>は極力減らし、代わって自分のオシャベリタイムを増やしているのではないだろうか。
オシャベリタイムのテーマ、内容はその時々によって違うが、多いのは 「子ども時代の不真面目だったピアノに対する姿勢」 「作曲家のおもしろエピソード」 「楽譜の挿絵鑑賞アレコレ」 などなど・・・
プラスになってるかどうかは定かでないが、イライラをぶつけショゲて帰らすよりはマシな気がする。
でも、この方法だとストレスはたまらない代わりに、体力面でのキツさが問題となる。
「レッスン疲れ」 というよりは 「シャベり疲れ」 という感じだ。
そして時おりグッタリと寝転びながら、 (ああ、果たしてこんなレッスンで子ども達は上手くなっていくのだろうか・・) と自問自答するルンルンなのであった

と、何を書いているのかワケがわからなくなってきた (やっぱり熱があるのかなぁ)

で、お昼近くに1階へ下りると、玄関が靴の洪水になっていて驚いた (あとで聞くと、きょうの子ども教室は27名の参加だったらしい)
でも、それにしてはそれほど騒がしいこともなく、まずまずの雰囲気だった。

お昼 (親子ドンブリ) を食べたあと、ミニコープへ行くS4級にオニギリとポテチとお茶を買ってきてもらい、午後はそれを2階へ持って上がって過ごした。

ゆっくり休んで5時過ぎに下へ降りると、愛媛のI君とS4級が将棋が指していた。
待っていたI君のお母さんと久しぶりでオシャベリ。
以前、橋詰君父から聞いていた 「たこばん」 の話に花が咲く。
なかなか食べれないとそれだけでグングンと妄想がふくらむもので、私の頭の中で 「たこばん」 はすでに神格化されてしまっている。
「期待はずれでガッカリ」 ということが無いよう、自分の感情に少しストップをかけた方がいいかも知れない。

夜、みんなが帰ってからラーメンを食べに行った。
安倉の (例のカラオケ店があった地域) 「北野軒」 というお店で初めて入る。
風邪気味のせいか、味がもうひとつピンと来なかった (Nはオイシイと言っていたが)

その後ダイエーで明日の研究会用のカレーの買出し。
お豆腐の棚に様々な種類があってビックリする!
本日の写真のほかに・・・

抹茶豆腐
ほうじ茶豆腐 (Nが買っていた)
黒豆ココア豆腐
天然コラーゲン豆腐
苺豆腐


(・・・・どれも欲しくないなぁ) と思った。


きょうは熊本のT君泊。


おわり
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571      ポカポカ陽気

2007-01-26 23:54:13 | Weblog
※もう閉店してしまったのだろうか・・・猪名野神社そばで見かけた 「ちきうや」
クリック♪


きょうは魔の金曜日。
Nを誘って ‘現実逃避’ のドライブへ出かける。
あまり時間もないので伊丹へ行くことになった。

むかしNが歩いたことのあるという 「宮ノ前」 という辺りを散策することに決める。
車で近くまで行くが停める場所が見つからなく、20分ほど付近をウロウロ走ったあげく結局あきらめた。
また近いうちにゼヒともチャレンジしよう

道路沿いに 「ニトリ」 の大きな看板が見えたので行くことにする。
ここは大好きなお店なのでルンルン気分で入る。
店内をうろついていると向こうのほうでNが手を振っている。
急いで行ってみると、こじんまりとした木目調のとってもステキなファックス台があった。



「ワァ~! 本当はこんなのが欲しかったんだぁ♪」
「やろ?」
「でもさ、これもどうせ組み立てなんでしょ?」
「それが違うらしいねん、いま店員さんに聞いてみたんやけど」

値段もまあまあ、先日のよりもずいぶんサイズも小さいし・・・何より、もともと私が思い描いていたタイプにピッタリ当てはまる。
先日の組み立てファックス台、実はいくつか難点があったのだ。
それは・・・・・

① 白 (汚れが目立つ)
② サイズ少々大きい
③ 角が鋭角なのでキケン 
④ 持つとすぐどこかがはずれる (これは製作者Nの責任)

それに比べると目の前の品は <茶の木目調・コンパクトサイズ・角が丸い> と、見事に①~③の点をクリアー。
④に関しては、店員さんの 「90パーセントは出来上がりの状態でのお持ち帰り品になってます」 とのセリフなので、これもまぁクリアー。

昨日のファックス台は他で使うということで、思い切って購入する。


その後、久しぶりに 「白雪ブルワリービレッジ長寿庵」 でお昼を食べることになった。

白雪ブルワリービレッジ長寿庵 ←クリック

六角形のお弁当箱にはいった和風ランチを注文。
食べ終わる頃には、酒蔵使用の広い店内が満員になっていた。
帰りがけ、店先で売っていた 「酒粕」 と 「甘酒」 を買う。

その後、まだ少しだけ時間があったので周辺をぶらつく。
ここら辺は、酒蔵やお寺、神社などがたくさんあるので、そぞろ歩きにはちょうど良い。
少し行くと木造の古いアパートがあり、その筋向いの和菓子やさんのガラス戸に 「やきもち」 「うぐいす餅」 「花びら餅」 と書かれた紙が貼られていた。
なんだかもう春が来たような気分でうれしくなった♪

そのすぐそばの 「猪名野神社」 へ入る。
かなり広い神社だったがNは知らないようだった。
猪名野神社 ←クリック

きょうはポカポカと春の陽気で、上着なしでも大丈夫なほど。
もっともっと歩きたかったが帰る時間になってしまった。


本当の春はもうすぐそこだ


おわり
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570       旅行人

2007-01-25 23:32:24 | Weblog
※新世界で見かけた古い映画のポスター。
珍しいので皆で写真を撮っていると、いつの間にか労働者風の男性がそばに来てNと仲良し (?) になっていた。
『嵐を突っ切るジェット機』 というタイトル・・・なんだかすごい!
クリック♪


私に感化されてか、Nが昨夜から 「片づけモード」 に突入。
午前中ふっと隣の和室をのぞくと、<引越し準備真っ最中> のような部屋でゾッとした。
早いとこ、スッキリと美しく片づいた家に住みたいものだ。

Nは10時40分から歯医者さん。
きょうは長いと言っていたので、その間にダイコンを炊くことにする。
ストンストンと太く切ったダイコンを、ひとつかみほどのお米を入れた大鍋でグツグツ炊く。
平行してダイコンにかける 「あん」 を作る。
だし汁・お酒・塩・みりん・薄口しょうゆを煮立たせた中に、生えびを包丁で細かくたたいたものとショウガの絞り汁、水溶きかたくり粉を入れサッと炊く。
何度も味見してみるが、もうひとつピンと来ない (この系統の和風料理は意外とむずかしい)
何度も吹きこぼしながら30分以上炊いたダイコンは、ほぼ透明になっていていかにも柔らかそうだ。
火からおろしてお米を落としたダイコンを、今度は薄味に仕立てたダシの中でコトコトと炊く。

12時前にNが戻ってきて昼食。
恥ずかしそうな顔で、「診察中に5回ほどイビキをかいてしまった」 と懺悔。

「イビキって・・・・・どんな治療してたの?」
「う~ん、ふつうに削ったり薬つけたり」
「削るって、あの機械で削るアレ?」
「うん」
「信じられへんわ・・・でもさ、それだけキッカワ先生の腕がいいって事やろうねぇ」
「 『ハイ、口ちゃんと開けてくださいね~』 って言われた・・・」
「アハハ、寝ちゃうとやっぱり口は閉じてしまうんや」
「・・5回ぐらい、 「ンガッ」 って自分のイビキで目が覚めた・・・」

いつになく反省しきりのNで可笑しかった。

2時前に実家から電話が入り、先日わたし達が注文しておいたテレビの配達が来たとのこと。
すぐに出向くと、まだテレビ台が運び込まれているところだった。
大きな柴犬 (以前、森家から里子に出したラッキー) がウロウロしていて電器屋さんのジャマになっていた。
あとからNも駆けつけ、使用説明など一緒に聞く。

そんなに大きなサイズではないが、液晶なので離れていてもよく見える。
DVDデッキも 「再生専用」 ながら付いているのがウラヤマシイ (森家はいまだに無し)
家中がキレイに生まれ変われば、そろそろ我が家も新しいテレビの買い替え時なのかも知れない。

でも正直いうと、Nの嫁入り道具 (?) の ‘15年前に買った店頭品’ という今のテレビを手放す気持ちに、どーしてもなれないのだ
地震でひっくり返ったり、花ビンの水をこぼしたり・・・色々な目にあいながらも健気に働くこのテレビに、いつの間にか言い知れぬ愛着がわいてしまったのかも知れない。
私としては定年いっぱいまで活躍して欲しいと思っているのだが、肝心のNがガマン出来ないようなので、いずれ折れる事になりそうだ


田中真知さんから 「旅行人 (07年 冬号 154号) 」 が届いたので見てみると、水津さんの事を書かれていた。
とてもステキな文章で、今までうまく書き表せなかった水津さんの姿を実に上手に表現されている。
田中さんが聞き取った水津さんの言葉を読みながら 「勇気づけられる人」 や 「ホッと安心できる人」 もきっと沢山いるのではないかと思う。
今回はNや村山九段の事もたくさん書かれており、その点でも楽しく読ませて頂いた (ルンルンもちょっぴり登場)

旅行人 ←クリック


夜、久しぶりに 「渡る世間・・・」 を観る。
ひと嵐過ぎ去ってしまった後のようで、あまり面白くなかった。


おわり
 
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569       組み立て家具

2007-01-24 22:22:52 | Weblog
※ケーズ電気のカベに貼られていたポスター。
カトチャンの顔はなんでこんなにオモシロイのだろう
クリック♪

Nが仕事に追いまくられている。
ジャマしては悪いので、きょうも1人で片づけもの。
水屋の上へ置いてあったアルコール類、ろうかの本棚の上に積み上げていた洗剤類をキチンと整理すると、思わぬスペースが生まれた♪
ただし、全く地震を想定していない積み上げ方をしているのが問題だ。

きのうの残りご飯で雑炊のおひるを食べたあと、Nに頼んで買い物へ連れて行ってもらう。
トビオ達のエサ入れ用の 「ちょっとオシャレなバケツ」 と 「ファックス台」 、それにテーブルへ置いておく 「ハンコ入れ」 と 「茶こし」 が欲しかったのだ。

最初に○ーズ電気へ寄ってNのプリンター用のインクを買う。
階段脇に貼られていたドリフのポスターが目についたので1枚パチリ。
カトちゃんには早く元気になって欲しい。
次に中山寺の○ーナンへ行く。
ここでは 「茶こし」 と 「ペット用消臭剤」 を購入。
その後、予定外だったが伊丹の 「ダイアモンド・シティ・テラス」 へ向かうことになった。

ここへ来たらまず真っ先に行くのがペットランドなのだが、きょうはあまり時間がないので立ち寄らず。
組み立て用のファックス台を買ったあと、ルンルン御用達のお店 「MALAIKA」 へ入り、籐の小さなハンコ入れを購入 (とても気に入った
そのあと 「3COiNS (300円ショップです) 」 で、整理用のカゴを3つ購入。

疲れたので何か飲んで帰ることになった。
食べ物広場へ行き、角のクレープ屋さんのガラスケースをのぞく。
お腹が空いてきた私は 「ツナサラダ」 、Nは 「アイスバニラ」 を注文。
おかず系のクレープは初体験だった。
前半はまぁまぁイケたのだが、食べ進むうちに段々、‘クレープの皮のほんのりした甘みとサラダの相性’ に違和感がこみ上げてくる。
最後はかなり  になってしまった。

帰宅後、早速Nがファックス台製作に取り組む。
ずいぶん大変そうだったが、しばらくして見に行くと丁度外側のワクが組みあがったところだった。
(サスガ~) と思った次の瞬間・・・・・なぜか大きな音を立ててすべて崩れ落ちてしまった。
その時のNのツラそうな表情には、かける言葉も見つからなかった
あまりにも気の毒なので、今夜は 「シャブシャブ」 にすることに決める。

なんとか夕飯前に出来上がり、ホッとしながらシャブ鍋を囲むことが出来た。

「組み立て家具はもうイイワ・・・これからは出来上がったのを買うことにするワ」

きょうは本当にお疲れさまでした


おわり
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568       イヤな夢

2007-01-23 23:09:12 | Weblog

※これがウワサの 「もっチーズグラタン」
口をつける前でこの状態・・・・クリック♪


きょうはNが対局なので、午前中、犬のサークル周辺の整理。
サークルの天井が内側にへこんでしまうほど色々な物が載せっ放しになっており、きょうはそれを全部おろして点検する。
使いかけのインスタント・ドリップコーヒー、古いキャット・フード、トビオに似合わなかった服、そうじ用具、乾燥ワカメ、マフラー、枕カバー、お菓子の箱、などなど。
ななめにずり落ちかけていた突っ張りポールもはずし、とてもスッキリした
今まで暗かっただろうなぁ、ゴメンネ。

洗濯機も2回連続で回し、たくさん干せてキモチが良い。
もう少し暖かくなれば庭そうじも始めたいものだ。

お昼になったので、昨夜の 「鳥肉ダンゴ入り中華風スープ」 に、お餅とウドンを入れてアツアツを食べる。
専業主婦の平和な生活をつくづくと実感

食後PCを出して、きのうの 「飛田新地」 を色々検索。
かなりな数の散策レポートがあったが、その中で、ある報道関係者のレポに目がとまる。
かなり注意しながら隠し撮りしていたにもかかわらず、「ちょっと兄ちゃん・・」 と呼び止められ、「何しとんねん」 「女の子の写真は削除したって~や」 とすごまれたらしい。
2,3人の若手を従えた、カンペキに ‘その筋のお方’ だったとの事。
結局、写真はそのお方の目の前で ‘削除’ させられたらしい。

ヒェ~
そういう事もあるとウワサでは知っていたが、生々しい文章を読むとやっぱり怖い (事実、その記者も相当ビビリまくっていた)

「私達もやっぱり監視されてたのかなぁ」
「そりゃそうやで」
「そういう人達に?」
「それだけやなくて、その辺り全体で警戒してると思うで」
「でもさぁ、私達はシロウトだから、そんなに深くは警戒されてなかったやろうね」
「さあ、どうかなぁ・・・」

実はひっそりと (もう1度ゆっくり歩いてみたい、出来れば写真も) という気持ちがあったのだが、これを読んで完全にふっ切れた。
君子危うきに近寄らずだ。

そんなものばっかり調べていたせいか、コタツでうたた寝しながら変な夢を見る。
なぜか昔のボーイフレンドが登場、しかも、イヤだったシーンばかりを選りすぐったサイアクな夢だった
せっかく家の中をキレイに片づけても、精神が健全でないとナンニモにならない。

明日はもっと明るい気分で過ごすことにしよう。

夜HIROへ行く。
きょうの日替わりコーヒー 「コロンビア・メソポタミア」
久しぶりに向井さんを見かける (可愛い♪)


おわり
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567       一心寺

2007-01-22 22:43:00 | Weblog
※新世界の 「朝日」
大阪っぽいハデさがgood  クリック♪


きょうは、「旅の仙人 水津さん」 の納骨の日で、『一心寺』 へ。
一心寺 ←クリック

午前8時過ぎに家を出るが、Nのカン違いがもとで、梅田から一心寺までほとんど走るように歩かされ、到着した時には汗ビッショリ
しかも、その事で文句を言おうと顔を向けると、「ア! 岸田劉生みたいや」
一瞬 (???)

「それって・・・もしかして 『麗子像』??」
「そうそう! ソックリやった!! 今こっちニラんだ時」

麗子像 ←クリック

(自分でも納得できて笑ってしまった・・・でも本当は笑ってなんかいられない、早くこの髪型をどうにかしないと

一心寺に到着して巨大な仁王像を見上げながら境内に入ると、小田原から駆けつけて下さったZさんを発見。
昨夜この近辺で泊まって (1泊2100円の宿) いらしたとの事。

水津さんご夫妻 (仙人の弟さん) と会い、そのまま本堂へ。
仙人の親友 山崎さんご夫妻と会社の御同僚がお二人、それに今回は水津さんご夫妻の息子さん娘さん (仙人の甥・姪にあたる) も参列されていた。
大きな本堂の中では、様々な法要で来ている家族や親類縁者の人達が静かに順番を待っている。
次々と呼ばれる名前、途切れることなく続く読経。
20分ほど経ち、ようやく 「水津さま」 の声がかかった。
短い読経とお焼香を済ませたあと、すぐ裏の部屋に通される。

そこには大きな 『お骨仏』 が安置されていた。
お骨仏とは、この一心寺に納められたお骨を集めて作られる仏様のことで、10年毎に一体を造立されるとの事。
パンフレットによると、遠く海外から納められるお骨もあるそうだ。
10年後、仏様に変身した仙人に会えるのかと思うとちょっと嬉しくなった。

そのあと、境内を出てすぐ目の前の喫茶店へ全員で入る。
お抹茶セットを頂きながら、一心寺や仙人の思い出話に花が咲く。
水津さんご夫妻の息子さんと話していると、仙人はいつも優しく、おじさんと言うよりは 「友達」 のような感覚で接してくれたとの事。
イライラしたり困ったような顔は1度も見たことがないとの事。
スケートがとても上手で、子ども時代に教えてもらったとの事。
なつかしそうな表情で淡々と語って下さる。
そのあとで別テーブルからあいさつに来て下さった娘さんは、仕草の優しげなほっそりとした方だった。
小さな声で、小学生の頃に仙人からスキーを教わった話を聞かせて下さる。

仙人の教え方は上手だったんでしょうねぇと切り出すと、実はそうではなかったらしい。
スキーが生まれて初めてという小学6年生の少女を、かなり高さのあるゲレンデの頂上へ連れて行き、いきなり 「さあ、滑って!」 とうながされてかなり戸惑ったらしい (それはそうだろう)
それでもムリに滑ったあげく、結局足をねんざしてしまったとの事。
80を超えてスカイダイビングやラフティングに挑戦するような人間に教わるのは、もともとムリがあったのかも知れない。

きょうの天気と同じように和やかなひと時が流れ、そろそろ解散の時間が来た。
短いあいさつを交わしたあと、店の前でそれぞれ別れる。
「一期一会」 という言葉が浮かんだ。

NとZさんと私の3人は再び一心寺の境内へ戻り、墓地へ向かった。
ここには歌舞伎役者や落語家、力士、儒学者などの墓碑があり、その道に精進する人達が多数参拝していると聞く。
林家竹丸さんの師匠にあたる林家染丸師匠のお墓もここにあり、竹丸さんもここへはしょっちゅうお参りにいらしているとの事だった。

お墓の向こうに通天閣がそびえる独特の風景は、来るたび眺めるたび飽きることがない。

その後、道路をへだてて目の前にある 「安居神社」 へ行く。
ここは初めて知ったのだが、<真田幸村の戦死跡之碑> が残る神社で、緑濃い落ち着いた境内には太ったネコ達が何匹もいた。
その後 「天神坂」 に立ったり、<王手之碑> のある閻魔堂などのぞきながら通天閣に到着。
まだ登ったことが無いというosakiさんをムリヤリ (?) エレベーターに乗せる。
展望室から大阪市内の風景を眺めていると、眼下に天王寺動物園のキリンが見えた♪
きょうは月曜で動物園はお休みだったので、こんなところでキリンに会えたことが嬉しかった。
その後 「幸運の神さま ビリケンさん」 を、Zさんに強制的に拝ます (良縁に恵まれるらしいので

ビリケンさんの横にかかった足型の絵馬に目を向けると・・・

「同棲生活がうまくいきますように、いつまでも仲良くできますように」 「金持ちになれますように」 「大きなお風呂のついた家を建てられますように」 など。
他の神社などで見かける絵馬の願い事とは多少ちがう雰囲気で、クスクス笑ったりツッコミを入れたりしながら楽しく見る

お腹がペコペコだったので、新世界で串カツを食べることにする。
さんざん迷ったあげく、『串かつ・ホルモン専門  朝日』 という、ハデハデな看板の店へ入ることになった。

店内に入りメニューを見ると 『ぎょうざ鍋』 というのがある。
注文しようと言うとNから待ったがかかった。

「なんでダメなのよ」
「うーん、とにかくヤメとき」
「だって私食べたいもん!」
「絶対ヤメときって、後悔するから」
「食べたことあるの?」
「いや、無いけど・・・」

説得力に欠けるなぁ

「それからさ、この 『もっチーズグラタン』 ていうのが欲しい」
「エ?  それはヤメとき!」
「なんでよー」
「また胃の具合がおかしくなるから」
「大丈夫だって♪ ムリしないで食べるから」
「いや、これは本当にヤメとき!! 」
「あれもダメこれもダメって・・もうイイカゲンにしてよ! 自分の食べたいものぐらい自分で決めさせてよっ!!!」

こんなレベルの低いケンカを見せつけられるosakiさんは気の毒だったと思う。

で、結局 「ぎょうざ鍋」 も 「もっチーズグラタン」 も共に注文

結果・・・・・・

「ぎょうざ鍋」 100点満点中の40点 (ぎょうざ自体がマズイ)
「もっチーズグラタン」 100点満点中の・・・・・・3点

これは、「もち&チーズのグラタン」 と思っていたのが、実は 「もつ&チーズのグラタン」 だった為。
運ばれてきたグラタンを見てosakiさんがひと言 「ペシャメルソースみたいですね」 
確かにトロミのまったく無いシャバシャバなソースで、全然食欲をそそらない代物だった。
しかも中身は 「オモチ」 でなく、私のニガテな 「もつ」

ルンルン今年の初失敗だった・・・・

中途半端なおなかで店を出てジャンジャン横丁をつっきり萩之茶屋界隈へ出る。
私もこの辺はあまり歩いたことがない。
この辺まで来ると、60円の飲み物の自販機があったり、「全室カラーテレビ付き 1泊800円」 と書かれた旅館が立ち並んでいたりと、かなり独特な風景になってくる。
しばらく行くと 「ふるさとの家」 というのがあったので中へ入ろうとしたが、大勢の人が通路まであふれており入ることは出来なかった。
仕方がないので目の前の 「三角公園 (炊き出しなどで有名な場所)」 へ入ろうとすると、道の向こう側から 「アレー!」 と変な声がする。
声の方を見ると、労務者風の人がこちらを見てまた何か 「ア~!」 とか叫んでいる。
ちょっとコワくなって見ないフリをしていると、先を歩いていたNが 「あれぇ? 和田さん」

(エエ?  和田さん???)

よく見るとヒゲの和田さんだった

和田さんは、きょうは仕事日と重なってしまった為、仙人の納骨に来れなかったのだった。
それにしてもこんな偶然があっていいのだろうか♪
Zさんとも初対面だったので紹介する。
その後、和田さんの案内で 「禁酒の館」 に入り、3人ともコーヒーをおごって貰った (オイシカッタです、ごちそう様でした
そのあと三角公園で犬を見物したりNGOの事務所に出向いたり・・・
ところがそのうち急にZさんが青ざめた顔で 「ケータイがない」



「多分、お昼を食べたところに置き忘れてきたと思います」
「え?  それじゃスグに戻らないと」
「ボク今から1人で行ってきます」
 
しかし、ここからではかなり距離もある。

「とりあえず、あるかどうか店に電話したら?」
「あ、そうか!   ああっ、店名がわからないんだ」
「えーとね・・・・う~んと、確か旭のマークがあったよ」
「あ、朝日だ! 朝日って名前だった」
「でも、電話番号は?」
「ああっ そうか・・・」
「やっぱりボク行ってきます」
「あ! 待って。 ぼく店のパンフレット持ってる」

(早く言ってよねー

ZさんがNのケータイで問い合わせると、ケータイは無事保管されていたようだった (しかも2台)

Zさんが取りに行っている間、しばらくそこらをウロつく事にする。
萩之茶屋商店街の中ほどまで和田さんに付き合ってもらい、そのあとお礼を言って別れる (和田さんも結構忙しいのだ)
Nが何回か行ったことのある古い料亭 「百番」 が近いので歩くことになった。
ところが道に迷い、そこらのお店のおばさんに尋ねた方向へずんずん行くと、別の 「百番」 だった。
仕方がないので先へ進むと・・・・なんともケッタイな一角へ出てしまった

(間違いない! ここは以前ネットで見たことのある飛田新地・・・)

飛田新地  ←クリック

Nがものすごい早足になり必死でついていく。
小さな店のそれぞれの玄関先に女性が座っているが、さすがに目はまっすぐ前に向けたまま通り過ぎた。
Nはもちろんひと言もしゃべらない。

ようやく通り過ぎてホッと一息つく。
こんな世界は初めて見たが、女性はゼッタイに行ってはいけない場所だと感じた。

商店街の中ほどで、無事ケータイを手にしたZさんと合流。
ずいぶん歩いたので近くの喫茶店に入る。
座ってまもなくNは居眠り、私とZさんは温泉談義に花を咲かせた。

夕方になったのでそろそろ帰ることにする。
新幹線で小田原まで帰るZさんと梅田でお別れ。
遠方からはるばるお疲れさまでした。
今度会えるのは何時かなぁ・・・・・

きょうは長い長い1日だった。
仙人はどこかでこんな私達を見ていたのだろうか


おわり
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