ヒマと慌ただしさの入り混じる、妙な日々が続く。
11月11日
N、大阪で取材の後そのまま東京で一泊。
なんだか、NがNでないみたいに思える。
夜は級位者研究会。
11月12日
朝起きてリビングへ出ると、ムッとするほど暖かい。
ハッと思って見ると、ガスファンヒーターがつけっ放しになっていた(絶対Nには言えない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
)。
そのあと散歩に出ようとすると、道に面したトビラが開けっ放しになっている。
こんな不用心のまま一夜を過ごしたんだなあ
午前中はK士と石本さんの2人体制で子ども特訓教室。
昼前にNが帰宅して石本さんと交代。
オデンの昼食を食べたあと、1時から午後の特訓。
よく体がもつなぁと感心するが、あとがコワい。
妹に誕生日のプレゼントを届ける。
今年は犬ガラの靴下。
千田五段、 叡王戦挑決三番勝負に出場決定
11月13日
ろくでもない物ばかり食べてたので、夜、王将へ。
Nは天津飯定食、私はチャンポン。
期待のコロナシオン、5頭だてのレース(500万・黄菊賞)で4着。
11月14日
朝から晩まで雨、むし暑い1日。
家の中の散らかりようがヒドイ。
ヒマな私が片付ければいいことなのだが、体がフラフラして出来ない。(フラフラしてなくたって、どうせ片づけないんだろうけど)。
汚部屋にいるのが耐えきれず、11時頃にとっとと昼ごはんを済ませ2人で家を出る。
関西スーパーで将棋教室用の詰将棋をコピー(ここのコピー機だと安いらしい)をする間、私は店内の100円ショップへ。
流しの三角コーナー、オレンジやレモンの匂いの消しゴム、えんぴつや、写真を入れる小袋など購入。
以前はそれほど好きでなかった100円ショップだが、最近なぜか大好きになってしまった。
何も考えず、気楽に好きなものをポンポンかごへ放り込む行為が、精神衛生上とてもよいようだ。
帰りに〇ーズデンキへ寄り、金太郎おるす番用のCDラジカセを購入。
夜は、愛媛母からのふるさと便で届いた、しゃぶしゃぶ用ぶた肉で常夜鍋をする。
今は野菜が高く、ほうれん草を1束にするか2束にするかスーパーでかなり迷ったが
思いきって2束にしてよかった。
ちなみに「常夜鍋」の意味は、「毎晩食べても飽きないほどオイシイ鍋」ということらしい。
夕飯のあと、MRIの話題からカプセルホテルの話になる。
Nの説明がヘタなせいか構造的にいまひとつよく分からないのだが、閉所恐怖の私にはかなりムリそうとのこと。
まだまだ知らない世界があるものだ。
15日
朝食用のパンが無かったのでヤキタテイへ。
パンもサラダもとてもおいしく感動しながら食べていたのだが、途中から何やら雑音が聞こえだす。
見ると、ちょっと離れた男性の席からだ。
ついたてがあって胸から上は見えないが、テーブルへ置いた手の感じからすると60代ぐらいの人のようだ。
店内のBGMをバックに、人のシャベリ声や音楽がかなり聞こえる。
恐らくワンセグでテレビを見てるのだろう。
まだ時間が早いせいか店内のお客は少ないが、もうひと組の中年夫婦も時おり音の方を気にしている。
「ねえ、店の人に言ってみようか」と小さな声でNに言うと、イヤな顔で頭を横にふる。
「でも、ちょっとウルサ過ぎるじゃん」
「やめときって」 「自分では分かってないんやろうから」
(うーん・・・せっかくの朝のひと時なのに、なんでこっちがガマンしなきゃいけないのかな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_ang2.gif)
)
(それに、あの人だって今注意されなきゃ、きっと他の所でも同じことしてもっとイヤな目に遭うかも知れないのに)
・・・などと思いながら、雑音の中ガマンして食べ終え席を立つ。
カラの食器を乗せたトレイを持ち、歩きながらチラリと男性の方を振り返る。
すると、スマホスタンドにセットしたスマホを堂々と見つつコーヒーを飲む大柄な男性が目に入った。
まるで自室に居るかのごとく、なんの遠慮もなくヌケヌケと
さすがにアタマに来て、食器返還口にいた店員さんに
「あっちでワンセグ見てる人の音がうるさいんですけどー」と指さした後、そ知らぬ顔で店を出る。
いやあ、こんなことならもっと早く密告してればよかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ikari.gif)
Nはこういう場合、万事に事なかれ主義なのでイライラする。
この日は有段者研究会なので夜食用のパンを買って帰宅。
午後からはkrさんと一緒にknさんのお宅へ。
私の数少ない友達との久しぶりの時間を過ごす。
それにしても、セレブな人というのは、歳と共にますますセレブな生活になっていくもんなんだなあ。
でも、おいしいケーキや紅茶を頂きながら、孫や五十肩や野菜ジュースの話しなど聞けるのは楽しい。
きょう習ったこと。
「日〇焼きそばは減らすこと」
「サバの味付け缶はOK」
11月16日
朝、NHKの「おはようニッポン」で聖の青春関連の放送を観る。
森監督がいっぱい出ていた。
19日の映画封切まで後わずか。
気になることがあって午前中S眼科へ。
視力検査に続き眼底検査を受ける。
検査前の点眼薬(サンドウザイというらしい。産道でなく散瞳。瞳孔を開けっ放しにさせる薬らしい)をさされると
「30分ほどで目がぼやけてきて、検査が終わっても戻るまで5,6時間かかります」とのこと。
眼底検査はシュッと勢いよく空気(?)が入る時、いちいちビックリしてしまう。
そのあと診察へ呼ばれ目を見てもらうと、意外な言葉を投げかけられる。
「あー!」
「これは良くないなあ」
「うん、よくないねぇ・・」
(ビビる)
詳細は伏すが、このまま放って置くのはあまり良い状態ではないらしい。
コンピューターの画像を見ながら説明を受けたあと、レーザー治療(正確には手術)を勧められる。
「それって痛いとかコワいとかはありませんか?」
「いや、それは全然ないです」
「時間はどのくらいかかるんでしょう?」
「目薬さして前準備など入れると30分ぐらいかかりますが、検査自体はカンタンで2,3分で済みますよ」
「なんなら今スグでも出来ますよ」
「ウーン・・・・・・・本っとうに痛いとかコワいとかゼッタイにないんですか?(しつこい)」
「ああ、それは絶対にありません」
(仕方ない)(ほっとくのもコワいし、受けるしかないか)と決心しかけていると、不意に
「でもねえ、手術代が高いんですよねぇ」
ゲゲッ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
高いって、一体いくらぐらいなんだろう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
30万か? あるいは50万くらいするのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
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「あのぉ」
「大体いくらぐらいなんでしょう」
おずおず尋ねると
「3万円です」
3万でも大金だけど、まあ、これで失明せずに済むのなら安いものだ。
でも、ひとりで決断するのも不安なのでNに連絡する。
手術とか言うと動転して事故など起こしてもいけないので
「検査の目薬でフラフラするから迎えにきて」 とだけ打って送信。
不安な気持ちで待っていると、間もなくNが到着。
こういう時はNが天使に見える
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart2_arrow.gif)
。
実はかくかくしかじかと話すと、ノータイムで「そりゃ受けた方がいい」
「今すぐ?」
「うん、今すぐ」
というわけで看護師さんにその旨先生に伝えてもらう。
一応ホッとするが、そのあと現実的な問題に。
「でも、3万円ある?」
「いや、ボク10000円くらいしか持ってへん」
「私も12000円しかないよ」
「どうする?」
「急なことだから、あとで持って来てもいいんじゃないの?」 など、コソコソ話し合う貧乏夫婦。
そのうち名前を呼ばれ奥の部屋へ。
麻酔点眼を3回に分けて受け、しばらく待っていると先生登場。
目に向けてまぶしい光(レーザー)をビシュッ、ビシュッと連続で当てられる。
これ自体はどうということは無いのだが、やっぱり緊張してるせいか喉がカラカラになってきた。
額とあごを固定してるので口が半開きなのだが、そのままの状態で唾を飲みこむと
「ンゲアッ」と変な音がして、先生や看護婦さんに「大丈夫ですか?」と笑われ、自分でも笑ってしまった。
「もう半分済みましたからね」 「あとちょっとガンバってください」 と言われるが
そのあと両目の奥の方が軽く頭痛のように痛み、少しつらかった。
終わるとすぐ、1番キレイでやさしい看護師さんが冷たいお水を持ってきてくれてうれしかった。
全部終わって病院を出ると(3万円はNが近くのコンビニでおろしてきた)、もう目がクラクラで(ピントが合わない)
手をつなぎながら駐車場まで歩く。
数年後には、いつもこういう状態の夫婦になるのだろうか。
帰宅してもお昼ごはんを作れそうにないので、くら寿司へ行く。
なんだかホッとして、すごくうれしかった。
水曜はピアノの生徒が多い曜日なのだが、お医者さんからは特に気をつけることはありませんと言われていたので普通にレッスンする。
目のクラクラも、レッスン開始頃には取れていたので助かった。
ああ、残るは大腸検査。
難儀な検査だが、これを終えないと年が越せない。
更年期真っただ中の女である。
おわり