ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

567       一心寺

2007-01-22 22:43:00 | Weblog
※新世界の 「朝日」
大阪っぽいハデさがgood  クリック♪


きょうは、「旅の仙人 水津さん」 の納骨の日で、『一心寺』 へ。
一心寺 ←クリック

午前8時過ぎに家を出るが、Nのカン違いがもとで、梅田から一心寺までほとんど走るように歩かされ、到着した時には汗ビッショリ
しかも、その事で文句を言おうと顔を向けると、「ア! 岸田劉生みたいや」
一瞬 (???)

「それって・・・もしかして 『麗子像』??」
「そうそう! ソックリやった!! 今こっちニラんだ時」

麗子像 ←クリック

(自分でも納得できて笑ってしまった・・・でも本当は笑ってなんかいられない、早くこの髪型をどうにかしないと

一心寺に到着して巨大な仁王像を見上げながら境内に入ると、小田原から駆けつけて下さったZさんを発見。
昨夜この近辺で泊まって (1泊2100円の宿) いらしたとの事。

水津さんご夫妻 (仙人の弟さん) と会い、そのまま本堂へ。
仙人の親友 山崎さんご夫妻と会社の御同僚がお二人、それに今回は水津さんご夫妻の息子さん娘さん (仙人の甥・姪にあたる) も参列されていた。
大きな本堂の中では、様々な法要で来ている家族や親類縁者の人達が静かに順番を待っている。
次々と呼ばれる名前、途切れることなく続く読経。
20分ほど経ち、ようやく 「水津さま」 の声がかかった。
短い読経とお焼香を済ませたあと、すぐ裏の部屋に通される。

そこには大きな 『お骨仏』 が安置されていた。
お骨仏とは、この一心寺に納められたお骨を集めて作られる仏様のことで、10年毎に一体を造立されるとの事。
パンフレットによると、遠く海外から納められるお骨もあるそうだ。
10年後、仏様に変身した仙人に会えるのかと思うとちょっと嬉しくなった。

そのあと、境内を出てすぐ目の前の喫茶店へ全員で入る。
お抹茶セットを頂きながら、一心寺や仙人の思い出話に花が咲く。
水津さんご夫妻の息子さんと話していると、仙人はいつも優しく、おじさんと言うよりは 「友達」 のような感覚で接してくれたとの事。
イライラしたり困ったような顔は1度も見たことがないとの事。
スケートがとても上手で、子ども時代に教えてもらったとの事。
なつかしそうな表情で淡々と語って下さる。
そのあとで別テーブルからあいさつに来て下さった娘さんは、仕草の優しげなほっそりとした方だった。
小さな声で、小学生の頃に仙人からスキーを教わった話を聞かせて下さる。

仙人の教え方は上手だったんでしょうねぇと切り出すと、実はそうではなかったらしい。
スキーが生まれて初めてという小学6年生の少女を、かなり高さのあるゲレンデの頂上へ連れて行き、いきなり 「さあ、滑って!」 とうながされてかなり戸惑ったらしい (それはそうだろう)
それでもムリに滑ったあげく、結局足をねんざしてしまったとの事。
80を超えてスカイダイビングやラフティングに挑戦するような人間に教わるのは、もともとムリがあったのかも知れない。

きょうの天気と同じように和やかなひと時が流れ、そろそろ解散の時間が来た。
短いあいさつを交わしたあと、店の前でそれぞれ別れる。
「一期一会」 という言葉が浮かんだ。

NとZさんと私の3人は再び一心寺の境内へ戻り、墓地へ向かった。
ここには歌舞伎役者や落語家、力士、儒学者などの墓碑があり、その道に精進する人達が多数参拝していると聞く。
林家竹丸さんの師匠にあたる林家染丸師匠のお墓もここにあり、竹丸さんもここへはしょっちゅうお参りにいらしているとの事だった。

お墓の向こうに通天閣がそびえる独特の風景は、来るたび眺めるたび飽きることがない。

その後、道路をへだてて目の前にある 「安居神社」 へ行く。
ここは初めて知ったのだが、<真田幸村の戦死跡之碑> が残る神社で、緑濃い落ち着いた境内には太ったネコ達が何匹もいた。
その後 「天神坂」 に立ったり、<王手之碑> のある閻魔堂などのぞきながら通天閣に到着。
まだ登ったことが無いというosakiさんをムリヤリ (?) エレベーターに乗せる。
展望室から大阪市内の風景を眺めていると、眼下に天王寺動物園のキリンが見えた♪
きょうは月曜で動物園はお休みだったので、こんなところでキリンに会えたことが嬉しかった。
その後 「幸運の神さま ビリケンさん」 を、Zさんに強制的に拝ます (良縁に恵まれるらしいので

ビリケンさんの横にかかった足型の絵馬に目を向けると・・・

「同棲生活がうまくいきますように、いつまでも仲良くできますように」 「金持ちになれますように」 「大きなお風呂のついた家を建てられますように」 など。
他の神社などで見かける絵馬の願い事とは多少ちがう雰囲気で、クスクス笑ったりツッコミを入れたりしながら楽しく見る

お腹がペコペコだったので、新世界で串カツを食べることにする。
さんざん迷ったあげく、『串かつ・ホルモン専門  朝日』 という、ハデハデな看板の店へ入ることになった。

店内に入りメニューを見ると 『ぎょうざ鍋』 というのがある。
注文しようと言うとNから待ったがかかった。

「なんでダメなのよ」
「うーん、とにかくヤメとき」
「だって私食べたいもん!」
「絶対ヤメときって、後悔するから」
「食べたことあるの?」
「いや、無いけど・・・」

説得力に欠けるなぁ

「それからさ、この 『もっチーズグラタン』 ていうのが欲しい」
「エ?  それはヤメとき!」
「なんでよー」
「また胃の具合がおかしくなるから」
「大丈夫だって♪ ムリしないで食べるから」
「いや、これは本当にヤメとき!! 」
「あれもダメこれもダメって・・もうイイカゲンにしてよ! 自分の食べたいものぐらい自分で決めさせてよっ!!!」

こんなレベルの低いケンカを見せつけられるosakiさんは気の毒だったと思う。

で、結局 「ぎょうざ鍋」 も 「もっチーズグラタン」 も共に注文

結果・・・・・・

「ぎょうざ鍋」 100点満点中の40点 (ぎょうざ自体がマズイ)
「もっチーズグラタン」 100点満点中の・・・・・・3点

これは、「もち&チーズのグラタン」 と思っていたのが、実は 「もつ&チーズのグラタン」 だった為。
運ばれてきたグラタンを見てosakiさんがひと言 「ペシャメルソースみたいですね」 
確かにトロミのまったく無いシャバシャバなソースで、全然食欲をそそらない代物だった。
しかも中身は 「オモチ」 でなく、私のニガテな 「もつ」

ルンルン今年の初失敗だった・・・・

中途半端なおなかで店を出てジャンジャン横丁をつっきり萩之茶屋界隈へ出る。
私もこの辺はあまり歩いたことがない。
この辺まで来ると、60円の飲み物の自販機があったり、「全室カラーテレビ付き 1泊800円」 と書かれた旅館が立ち並んでいたりと、かなり独特な風景になってくる。
しばらく行くと 「ふるさとの家」 というのがあったので中へ入ろうとしたが、大勢の人が通路まであふれており入ることは出来なかった。
仕方がないので目の前の 「三角公園 (炊き出しなどで有名な場所)」 へ入ろうとすると、道の向こう側から 「アレー!」 と変な声がする。
声の方を見ると、労務者風の人がこちらを見てまた何か 「ア~!」 とか叫んでいる。
ちょっとコワくなって見ないフリをしていると、先を歩いていたNが 「あれぇ? 和田さん」

(エエ?  和田さん???)

よく見るとヒゲの和田さんだった

和田さんは、きょうは仕事日と重なってしまった為、仙人の納骨に来れなかったのだった。
それにしてもこんな偶然があっていいのだろうか♪
Zさんとも初対面だったので紹介する。
その後、和田さんの案内で 「禁酒の館」 に入り、3人ともコーヒーをおごって貰った (オイシカッタです、ごちそう様でした
そのあと三角公園で犬を見物したりNGOの事務所に出向いたり・・・
ところがそのうち急にZさんが青ざめた顔で 「ケータイがない」



「多分、お昼を食べたところに置き忘れてきたと思います」
「え?  それじゃスグに戻らないと」
「ボク今から1人で行ってきます」
 
しかし、ここからではかなり距離もある。

「とりあえず、あるかどうか店に電話したら?」
「あ、そうか!   ああっ、店名がわからないんだ」
「えーとね・・・・う~んと、確か旭のマークがあったよ」
「あ、朝日だ! 朝日って名前だった」
「でも、電話番号は?」
「ああっ そうか・・・」
「やっぱりボク行ってきます」
「あ! 待って。 ぼく店のパンフレット持ってる」

(早く言ってよねー

ZさんがNのケータイで問い合わせると、ケータイは無事保管されていたようだった (しかも2台)

Zさんが取りに行っている間、しばらくそこらをウロつく事にする。
萩之茶屋商店街の中ほどまで和田さんに付き合ってもらい、そのあとお礼を言って別れる (和田さんも結構忙しいのだ)
Nが何回か行ったことのある古い料亭 「百番」 が近いので歩くことになった。
ところが道に迷い、そこらのお店のおばさんに尋ねた方向へずんずん行くと、別の 「百番」 だった。
仕方がないので先へ進むと・・・・なんともケッタイな一角へ出てしまった

(間違いない! ここは以前ネットで見たことのある飛田新地・・・)

飛田新地  ←クリック

Nがものすごい早足になり必死でついていく。
小さな店のそれぞれの玄関先に女性が座っているが、さすがに目はまっすぐ前に向けたまま通り過ぎた。
Nはもちろんひと言もしゃべらない。

ようやく通り過ぎてホッと一息つく。
こんな世界は初めて見たが、女性はゼッタイに行ってはいけない場所だと感じた。

商店街の中ほどで、無事ケータイを手にしたZさんと合流。
ずいぶん歩いたので近くの喫茶店に入る。
座ってまもなくNは居眠り、私とZさんは温泉談義に花を咲かせた。

夕方になったのでそろそろ帰ることにする。
新幹線で小田原まで帰るZさんと梅田でお別れ。
遠方からはるばるお疲れさまでした。
今度会えるのは何時かなぁ・・・・・

きょうは長い長い1日だった。
仙人はどこかでこんな私達を見ていたのだろうか


おわり
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10 コメント

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大阪 (大分のおじさん)
2007-01-22 23:46:46
仙人の納骨でしたか。でもお骨を集めて仏像を作るとはすごいですね。仙人も10年たったらその仏像と一体になって俗世を見回しているかも知れませんね。

今「千の風になって」という歌が流行っていますが仙人も風になって世界中を旅しているのかもしれません。

今日の文章は大阪の(かなりディープな所も)観光案内のようで楽しく読ませて頂きました。またビリケンさんに行く機会がありましたらついでにワタクシにも良縁がありますようお願いして下さいね。

僕は女性から見て安全なオトコに見えるらしく、ご主人のいる女性でも気軽に電話などかかってきますが、みんな仲の良い友達の域を出ることはありません。まあ別に再婚したいと思っているわけでもありませんが。

大阪の串カツ食べて見たいです。確かソースの二度漬け禁止でしたね。ルンさま、時には先生の言われることを聞くほうがいいかもしれませんね。でも食べたいと思ったものは食べたいですからね。
返信する
Unknown (田中真知)
2007-01-23 02:04:43
水津さんの納骨、大崎さんも来られたんですね。私も行ければ、お会いできたのに残念です。
スキーの教え方の話、いかにも水津さんらしくて苦笑しました。
返信する
Unknown (一酔斎)
2007-01-23 09:15:17
仙人様は、どこかで見ていらっしゃる事だと思います。

梅田から一心寺まで歩かれたとの事ですが、
良い運動になった事と思います。
(私の所要時間は、一時間半ぐらいです)
新世界は『私の庭』みたいなものですので、
今度は、『夜の新世界ツアー』は如何ですか?
(笑)
返信する
大阪の食べもん (A.H)
2007-01-23 10:05:51
 仙人の納骨ですか・・・ 慕われる人は仏として心の中に現れることでしょう。
 関連して自分の伯父さん(享年は66歳)の納骨されるのをまだ亡くなってからまだ日が浅いので想像してしまいます。

 大阪には中学三年のころに行った修学旅行と福知山市にいる親戚に行く際の新幹線の乗り継ぎ以来ありません。
 大阪は食べ物の礼儀にうるさいと聞きます。『大分のおじさん』様が書かれたように串カツのソースの2度漬け禁止。
 あと、大阪にお好み焼きというのがあるけど、食べ方に決まった決まりはあるのでしょうか?店ではヘラを用いて食べるというのはなんだか聞いたことがあるような気がします。(兵庫ではどうなのかなあ)
 
返信する
大分のおじさんさま (ルン)
2007-01-23 10:48:29
10年に1度作られるお骨佛 (仏でなく佛が正しいようでした)
最初聞いた時はちょっとドキッとしましたが、よくよく考えてみればとても良い風習だと思います。
10年後、仙人がどのような姿になって現れてくれるのか本当に楽しみです。

ビリケンさんの件、確かにお引き受けいたしました
ゴールインの有る無しにかかわらず、良い縁が持てるのはいい事ですものネ。

Nが 「食べない方がいい」 と言った理由、本当はよく解かっているのですが、何せ言い方がマズイです

だから心の中でわかってはいても、つい 「何よォ~」 となってしまうルンルンです。

女心はムズカシイのです
返信する
田中真知さま (ルン)
2007-01-23 10:55:18
osakiさんもなかなかお忙しそうで、今回はとんぼ返りでした。
真知さんも、お時間が出来ましたらゼヒ1度一心寺へいらして下さい。
仙人とともに関西の空の下、首を長くしてお待ちしております


>スキーの教え方の話、いかにも水津さんらしくて苦笑しました。

水津さんと一緒にスキーの経験をしなかった事、心底ホッとしております
返信する
 (ルン)
2007-01-23 11:04:13
>梅田から一心寺まで歩かれたとの事

スミマセン、私の書き方が悪くって意味が伝わっておりませんでした。
正しくは、「梅田の乗り換えホームや階段をあわただしく早足で移動し、『天王寺駅』 で下車後も、息が切れるほど早足で一心寺まで歩かされたという事です。

梅田から一心寺までの所要時間、一酔斎さまが1時間半ならば、私達は3時間~4時間ぐらいだと思われます
返信する
A.Hさま (ルン)
2007-01-23 11:12:57
「ソースの2度漬け禁止」 って、大阪独特のものみたいですね。
店内のテーブル脇に書いてあるところもあれば、特に書いてないところもあります。
もう 「普通のマナー」 としてすっかり浸透しているからなのでしょうね。

お好み焼きの食べ方ですが、「ヘラで切ってヘラで食べる派」 と、「ヘラで切ってお箸で食べる派」 があります。
ヘラで食べる派が多いような気もしますが、私は食べやすさの点で 「お箸派」 です

返信する
訂正 (osaki)
2007-01-23 23:47:33
先日は、バタバタとんぼ返りでお騒がせしました。

さて、例のあの「もっチーズ・グラタン」ですが、
「ベシャメルソース風だったら良かったのに」が正解です。
まぁどうでもいいことなのですが・・・。

重要なのは「もっチーズ」の「っ」が「つ」ではなかったかということです。

「もつ」が入っていたのにはビックリしました。
私は、この時「一期一会」と言う言葉を思い出しました。
もう二度と会うことのないこの「もつチーズグラタン」
水津さんにも食べさせてあげたかった!
返信する
osakiさま (ルン)
2007-01-24 00:18:22
先日はお疲れさまでした。
寝込んでいらっしゃらないか心配です (深い意味はありませんが)

>重要なのは「もっチーズ」の「っ」が「つ」ではなかったかということです。

(ハッ!) と思い、となりの部屋でPCに向かっているNにその旨を告げると

「えっ?  そうやで?!」
「え~! 分かってたん??」
「うん、‘もつ’ と ‘チーズ’ やろ? 知らんかったん??」
「知らなかったよ~、でもヒドイ!! なんで言ってくれなかったのヨ!!」
「えっ? 当然知ってると思っとったから・・・・モツとチーズなんて大丈夫なんかなぁって心配しとったんやで」



これが仙人なら、 「ホオホオ・・・これはなかなかオイシイもんですな」 と、ペロリと平らげるのでしょうね
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