※間もなくオープンの「兵庫県立芸術文化センター」
午前中、「阪急 西宮北口」へ。
駅より徒歩3分の好立地にオープンする『兵庫県立芸術文化センター(名前がちとダサイ?)』を見に行く。
まだクレーン車やショベルカーが出入りしていて慌ただしい風景。
この週末がオープンなのできっと大変だろう。
これまでは少し大きなコンサートとなると、大阪の「シンフォニーホール」か「フェスティバルホール」へ出向かなければならなかったが、今回のホールが出来ればものすごく便利になる。
ネットで公演スケジュールを見てみるとかなりスゴイ!
週末のオープニングは、佐渡裕と専属楽団による「ベートーヴェンの第九」
その後「ボレロ」、ベルリオーズの「幻想交響曲(大好き!)」
あと、ナントナント、あの3大テノールの1人ホセ・カレーラスも来るそうな!!
その他にお芝居や落語会などもあり、これからの人生楽しくなりそー!(お金もかかりそーだケド・・・)
でも、でも、何と言っても今回の目玉は、11月の12、13日上演の
春の祭典なのだ!!!
そう、あのストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」である。
パリでの初演時、余りにもセンセーショナルな音楽と踊りに対し、客席からの激しいブーイングで演奏も聞こえぬほどの状態になったと言うイワクツキの名曲である。
通の間では「はるさい」と呼ばれ、かなりのマニアが存在するらしい。
私が小さい時、我が家にマルケヴィッチ指揮の春祭のLP盤があった。
オレンジ色の、ド派手なデザインのジャケットだった。
そしてレコード盤には、頬杖をついて寝そべっている天使の「エンゼルマーク」が描かれていて、それが又一種の不気味さを漂わせていた。
レコード盤に針を落とすと、かすかな雑音と共に、ファゴットの物悲しげな音色が唐突に鳴り出し「春祭」の幕が開く。
大地の恵みを受ける為、死ぬまで踊り続ける処女を生け贄として神に差し出すという、残酷なドラマの始まりだ。
宗教色の濃い原始的なリズムやメロディーに終始彩られ、いま現在聞いても非常に前衛的な印象の曲だ。
小さい頃、母が買い物などで外出するのを見計らってからカーテンを閉め、暗くなった部屋の中で一人「春祭」に針を落として聞き入る・・・今考えるとナント不気味な子どもだったのだろう。
まだ「春祭」未経験という方は是非お試しを・・・
数多くの盤が出ていてどれでも楽しめると思うが、1つ忠告するとすれば・・・
『聴く時は必ず添え付きの解説書に目を通しながら』という事。
これだけをしっかり厳守すれば、もうアナタは春祭のとりこだ