きのうからずいぶん蒸すと思っていたら、夜半から雨。
Nも布団を蹴飛ばしたり被ったり、寝苦しそうだ。
庭のザクロにオレンジ色の花が咲き出し、お隣のアジサイもグングン大きくなっている。
台所ではコバエがワンワン。
あと少しで梅雨入りだ。
きょうはNが対局で8時半に家を出る。
玄関で見送ったあとチビの毛を梳いてやるが、やはりあまり好きでないよう。
ガマンはしているのだが・・・・・・・まだほんのチョッピリ怖い
午後、思い立って例のシンデレラ館に電話をかけてみる。
(つぶれてるかなぁ・・・) と不安いっぱいだったが、5回ほど呼び出し音が鳴ったあとで男性の声が響く。
「もしもし、シンデレラ館でございます」
「・・あっ。 ちょっとお尋ねしますけど、そちらの定休日はいつですか?」
「月曜と火曜が定休になっております」
ネットでは火曜定休と出ているので(店のhpでは無い)、ここ最近から連休に変わったのだろう。
私たちが愛媛へ帰るのはほとんど火、水だから、いつ行っても開いてないワケだ。
もっと早く電話で確認しとけばよかったな~。
きょうはNが早く帰って来たので、3時過ぎから中山の銀行へ行く。
駐車場でクルマを降りると、Nが目配せをしながら道路の向こう側を指差した。
(??) と思いながらそちらを見ると、大声夫婦のダンナがひとりで歩いている。
Nを残して尾行開始
大柄なダンナさんは、右足を軽く引きずりながらユックリ歩いている。
おそらく中山寺まで電車で来たのだろう。
銀行もドラッグストアも通り過ぎ、ダイエー側へ渡って来た。
私はラーメン屋のそばの電柱に隠れ、大声ダンナが館内へ入るのを見届けてからそっと忍び込む。
1階は衣料品売り場なので、下着でも買うのだろうかと見ていると、そばのエレベーターへそそくさと乗り込んでしまった。
同じエレベーターに乗るわけにもいかず、行き先のボタンを見ていると2階で降りたようだ。
ちょうどやってきた隣のエレベーターに乗って、同じく2階で降りる。
ここは日曜雑貨、本屋、子ども服、玩具・文房具のフロアーで、飲食街もある。
(あのダンナさんだったら本屋だろう) と目星をつけて行くが見つからない。
あの巨体なので、どこに居ても目立つはずなのだが・・・。
(もしかして、孫かなんかへのオモチャを見てるのかも) と思いつき玩具のフロアへ。
ところがここにも居ない。
う~ん・・・・・それならミスター○ーナツでコーヒーでも飲んでるのかなあと足を向けたとたん
時計売り場のカウンターに立つ大声ダンナが目に入った。
ついきのう、愛媛母の時計の修理で立ち寄ったところだ。
後ろからチラリと覗くと、自分の腕時計を外して見せていた。
わりにアッサリと時計を預けた大声ダンナは、その場を離れ、今度は飲食店街へ。
(やっぱりミスター○ーナツか・・) と思ったが、そのとなりのパスタの店先を覗いている。
時刻はまだ4時前だが、あの巨体ではお腹が空くのだろう。
そのあと、クレープ店、たこせん店なども覗いていたが、結局、コーンに乗ったオレンジ色のアイスクリームを買っていた。
もっと見ていたかったが、銀行へ残してきたNも気になるので、渋々その場を引き上げる。
クルマへ乗ってザッと報告するうち、なんとなくあのダンナが可哀想に思えてきた。
夕食後、Nの整形へ行ってからHIROへ。
きょうは店員さんたちも全員マスク着用だ。
禁煙席へ座って間もなく、テーブルの下でNが足を蹴る。
後ろの席へ大声夫婦が来たようだ。
あさってのオークスを控え、集中してスポーツ紙を読んでいると、大声ダンナの声が聞こえてきた。
「なんで濡れたままやねん」
「いつまでホッタラカシなんや!」
いつになくキツイ言葉にドキリとしながら耳がダンボになる。
「なんで拭きに来ないんや」
「だから今タオル取りに行ってはるやないの」 大声夫人がとりなす。
ほどなく店員の男の子がやって来て、反対側の席へ移ってくださいと言っているようだ。
すると
「オマエらが勝手にこぼしたんやろ」
「あんた、新米やったらもっと勉強せなアカンでぇ」
背後から聞こえるだけなのだが、さすがにムカムカしてくる。
いつもいつもウルサクして!
勉強しなきゃいけないのはアンタ達やろー!!
大声夫婦のダンナに、ちょっとでも同情していた私が大バカだったと気づかせられる夜だった。
おわり